阿蘇パノラマライン阿蘇パノラマライン(あそパノラマライン)は、熊本県の阿蘇カルデラの中央に位置する阿蘇五岳へと駆け上がる西・南・北登山道路の総称である[1]。前身はかつて日本道路公団が管理する有料道路だった阿蘇登山道路、現在は熊本県道111号阿蘇吉田線・熊本県道298号阿蘇公園下野線を合わせた道路愛称名である。 概要阿蘇パノラマラインは、中岳火口をはじめとする阿蘇五岳[注釈 1]にアプローチする登山道路の愛称で、北側から延びる熊本県道111号阿蘇吉田線(別名:坊中線)、同県道111号で南側から阿蘇五岳に延びる南阿蘇ルート、西側から延びる熊本県道298号阿蘇公園下野線という3本の道路路線で構成されていて、杵島岳の西側にある阿蘇市乙姫地内の丁字路で3本の道路が合流する。全体の区間総距離は約37 kmである[2]。阿蘇山の中央部に位置する阿蘇五岳や火口原を一望する展望スポットになっている[3][4]。 中岳火口に至る有料道路の阿蘇山公園道路へのアクセス道路にもなっているが、熊本地震の影響で2018年3月現在で通行止めになっている[2]。南阿蘇側のルートが復旧したことで、県道111号に指定されている南北の約27 km区間は、通しで通行できるようになっている[2]。 北側の坊中線(県道111号)は、中岳火口の山頂付近の牧草地と、広大な草原地帯の草千里ヶ浜を抜けるゆったりした配置の道路で、麓の阿蘇市黒川の国道57号(豊後街道)につながる[2]。また一方の南阿蘇ルート(県道111号)は、坊中線よりもカーブがきつい山岳道路のような道で[2]、麓の阿蘇郡南阿蘇村大字一関の白水温泉付近で、国道325号につながる。沿線の草原地帯の一部は牧場として活用されていて、牛馬の放牧が行われている[2]。 脚注注釈出典
参考文献
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