2002年のパシフィックグランプリ (ロードレース)
2002年のパシフィックグランプリは、ロードレース世界選手権の2002年シーズン第13戦として、10月4日から6日まで栃木県のツインリンクもてぎで開催された。 概要125ccクラス決勝では、ダニ・ペドロサが独走でシーズン2勝目を挙げた。2番手にはポイントリーダーのアルノー・ヴァンサンがつけていたが、残り3周となったときにエギゾースト系にトラブルが発生し大きくスローダウン、最終的には15位に沈んだ。代わってマヌエル・ポジャーリが2位に入り、タイトル争いではトップのヴァンサンと2番手ポジャーリとの差が8ポイントにまで縮まった。3番手のペドロサもトップから24ポイントに差を詰め、逆転チャンピオンに望みを残した[1]。 250ccクラスでは、ルーキーのトニ・エリアスがファイナルラップにマルコ・メランドリをオーバーテイクし、クラス初優勝を遂げた。続いて3番手には、HRCチームからワイルドカード枠で参戦した高橋裕紀が入り、クラス初レースで表彰台に立つ活躍を見せた。チャンピオン争いでは、トップのメランドリが今回4位に終わったフォンシ・ニエトに対し52ポイント差を築き、タイトル獲得に王手を掛けた[2]。 MotoGPクラスでは、今回より4ストロークのRC211Vを与えられたウェスト・ホンダ・ポンスのアレックス・バロスが、前戦でチャンピオンを決めたバレンティーノ・ロッシとのバトルを制してシーズン初優勝を果たした。地元加藤大治郎もトップ争いに加わっていたが、8周目にマシントラブルが発生しリタイヤとなった[2]。また今回のレースでは、翌シーズンよりフル参戦を開始するカワサキ・レーシングチームが柳川明をライダーにZX-RRで出場。しかしエンジンブローが原因で転倒、柳川が怪我を負う苦いデビュー戦となってしまった。 MotoGPクラス決勝結果
250ccクラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
脚注参考文献
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