2022年北京パラリンピック
2022年北京パラリンピック(2022ねんペキンパラリンピック、中: 北京2022年冬残奥会)は、2022年3月4日から3月13日に中華人民共和国の首都・北京で開催された第13回冬季パラリンピック。北京2022(Beijing 2022、北京2022)と呼称される。 2015年にマレーシアのクアラルンプールで開催のIOC総会で開催都市が北京に決定した[4][5]。 →「2022年北京オリンピック」も参照
参加国・地域46の国・地域が参加。アゼルバイジャン、イスラエルとプエルトリコが、冬季パラリンピックでは今大会が初出場になった[6]。 ロシアについては、2019年に起きたドーピングの検査データ改ざん問題による排除処分を受け、ロシアパラリンピック委員会(RPC)として個人資格での出場が予定されていた[7]。その後、大会直前の2022年2月24日に勃発したロシアのウクライナ侵攻を受け、IPC理事会は3月2日、侵攻当事国のロシア(RPC)とこれに協力したベラルーシの2国の選手については国旗・国歌を使用しない「中立選手」として参加させることを一旦は決定した[8]。しかし、IPCの決定に対する各国の反発が大きく、翌3月3日(開催前日)にこの決定を覆し、RPCおよびベラルーシ選手の参加を除外することを発表した[9][10]。 なお、北朝鮮も2022年1月7日に本大会への出場を行わないことを正式に発表した[11]。 競技会場北京市内
延慶県
張家口市
実施競技と日程
国・地域別メダル獲得数→詳細は「2022年北京パラリンピックのメダリスト一覧」を参照
大会マスコット大会マスコットは提灯をモチーフとしたシュエロンロン(英: Shuey Rhon Rhon、簡: 雪容融)。 ハイライト開会式開会式は五輪同様張芸謀総監督の下、3月4日に国家体育場で開催された。習近平党総書記・国家主席が開会宣言をした。 IPCのアンドリュー・パーソンズ会長はスピーチにおいて固有名詞は出さなかったもののオリンピック・パラリンピック期間中の休戦を規定した国連決議に反するロシアのウクライナ侵攻を批判するとともに「今夜はまず平和のメッセージから始めたい、いや始めなければならない」「21世紀は対話と外交の時代。戦争と憎しみの時代ではない」「世界は共に生きる場であるべきだし、決して分断されてはならない」と訴え、スピーチの最後は「PEACE!」と絶叫した[36]。一方で開会式を中継した中国中央電視台(CCTV)は、該当箇所の同時通訳を止めてスピーチ自体の音量も絞った。IPCはこの行為についてCCTVへ説明を求めている[37]。 閉会式閉会式は開会式同様張芸謀総監督の下、3月13日に国家体育場で開催された。閉会式を中継した中国中央電視台はIPCのパーソンズ会長の「重要なのは平和への希望」となるスピーチを同時通訳で「重要なのは大きな家族になる希望」と言い換え、選手に関し「平和の擁護者」と述べた部分は訳さなかった[38]。大会旗が陳吉寧北京市長からIPCのパーソンズ会長へ、そして次回開催都市を代表してミラノのアンナ・スカヴッツォ(Anna Scavuzzo)副市長、コルティーナ・ダンペッツォのジャンピエトロ・ゲディーナ(Gianpietro Ghedina)市長へ引き継がれた。 脚注
関連項目外部リンクInformation related to 2022年北京パラリンピック |