CA (アダルトビデオ)
株式会社CA(シーエー、英語: CA Co., Ltd.[3])は、かつて存在した日本のアダルトビデオメーカー。株式会社ABCに吸収合併され事業継承、後に株式会社ABCは株式会社WILLに社名変更。旧社名は北都。通称アウトビジョン(outvision)。DMM.comグループに属していた[1]。創業者は現DMM.com会長の亀山敬司。 概要CAの直営レーベルと取り扱いメーカーで、アウトビジョングループを構成。同グループは、ソフト・オン・デマンドグループと並ぶ日本のアダルトビデオ企業グループ最大勢力の一つだった。 登記上の本店(本社)は東京都港区六本木3-15-20 武原ビル2階。東京都目黒区中目黒3-16-7 エバグリーン・ガーデン3Aから2009年10月1日に移転登記を行っている。以前はガーデンプレイス内に事業所を設置していたが、六本木の武原ビルに移転している。 内外のメーカー以外にも、映像コンテンツのブロードバンド配信やオンラインDVDレンタルなどを行うECサイト「DMM.com」を運営する株式会社DMM.comや、インターネット事業を展開している株式会社DMM.comラボ、雑誌「月刊DMM」「Bejean」などの発行やアイドルイメージビデオの制作・販売を行う株式会社ジーオーティー(GOT)といった企業と協力関係にあった。 沿革1990年3月に亀山敬司が北都 (HOKUTO Corporation) として創業。当初は石川県加賀市に本社を置きつつ、日本ビデオ倫理協会加盟メーカーとして企画ものAVを中心にリリースしていた[4]。当時のリリースペースは月8本前後で、ごく一般的なAVメーカーだった。アニメ『うろつき童子』のパロディ作品『超妖魔伝説 うらつき童子』シリーズ(中野貴雄監督・1994年)が欧州でもリリースされ、話題を呼んだこともあった。 1994年には本社機能を石川県に残しつつ、東京にも事業拠点を置き、総合販売部門である「アウトビジョン」の業務を拡充。1997年にはビデ倫を脱退[5]。この頃から毎月膨大な作品を発売するようになり、1997年は月20本だったリリース本数は、2000年には月200本の大台に達した。商品は企業名を前面に出さないという戦略により、メーカー名を冠せず販売されていた。1999年『インディーズ・ビデオ・ザ・ワールド’98』では「時価ビデオの最王手、実態のわからないレーベルの元締め」と記されていた[5]。 北都の拡大路線は、多数の下請け制作会社を活用した外注制作と、人件費の安い石川県を拠点にした物流、受注販売による営業コストの削減等により可能になったとされる。アウトビジョンが、倒産した日本ビデオ販売が展開していた「ビデオ安売王」系列の店舗などを中心に、店の在庫リスクが少ない委託販売方式によって販路を拡大し、膨大な作品を流通させることができた。 1998年映像配信サイト「DMM」を開設し、1999年11月に株式会社デジタルメディアマート(現:DMM.com)を設立[1]。 2000年以降は、従来路線は踏襲しつつも、発売点数を絞り込むとともに、有力な自社レーベルのメーカー化を推進する方向に転換。「Mr.プレジデント」から改組された総合レーベル「MOODYZ(ムーディーズ)」や、単体系レーベルの「エスワン(S1 NO.1 STYLE)」等がこうしたメーカーにあたる。2006年5月リリース分まで対外的には北都との関係を積極的に公表していなかった。同年6月リリース分より、ジャケット裏面に表記される所在地は「石川県加賀市美岬町1-1 AVCサポートセンター(メーカー名)係」に統一したが、2007年8月リリース分より、所在地は「東京都渋谷区恵比寿4丁目5番28号 恵比寿ガーデン605号(メーカー名)係」に変更されている。 関連企業であるDMMの急成長等を背景に、独立系レーベルの囲い込みを進める。「アタッカーズ」の買収、ソフト・オン・デマンドグループであった「ドグマ」の独占販売開始を皮切りに、「マルクス兄弟」、「桃太郎映像出版」、「トライハートコーポレーション」、「アロマ企画」、「AVS」、「オーロラプロジェクト」といった有力メーカーとの関係を強化し、アウトビジョングループとして一大勢力を形成するに至っている。 2005年4月、アイデアポケットのレンタル向け商品のリリースを開始。10月には関連会社の有限会社ティーアイエスを通じてレンタル部門へ本格参入。2006年7月からは「桃太郎ピクチャーズ」(桃太郎のレンタル部門)の流通もティーアイエスが担当している。 従来、倫理審査団体は外部メーカーを中心に例外はあるが日本倫理審査協会(JEJA、日倫)に所属。実質的には自主規制であったが、2007年7月、ビジュアルソフト・コンテンツ産業協同組合(VSIC)の審査に移行した。 2007年12月 - 2008年1月に開催される「AVグランプリ」を主催する「AVグランプリ事務局」には、当社とジーオーティー、デジタルメディアマート、ティーアイエスの4社が協力している。 2008年11月 - 資本金を4500万円から3000万円に減資[2](12月に登記)。 2009年6月より、一部ラジオ局でスポンサー提供・専属AV女優出演の番組を展開(後述参照)。11月、従来の株式会社北都から株式会社CAに社名変更[6]。 2016年12月、株式会社ABC(現社名・株式会社WILL)に吸収合併される[7]。 会社の事業目的
2011年11月30日変更 2011年12月5日登記 関連企業→詳細は「DMM.com § グループ会社」を参照
アウトビジョングループの主なメーカー内部メーカー
過去に存在したメーカー
オンラインゲームAV GAMESのレーベルでリリース
2次元事業CAMMOT
COSMOS
ビデオドラマLOVE PLACE株式会社CAのラブシネマ事業[9]。
スポンサー提供番組いずれも、S1 No.1 STYLE名義の提供だが、CMは「DMM.com」のみ流れていた。
脚注
参考文献
外部リンク |