本作の表題曲「Don't be Afraid」は、2016年12月23日に公開されたソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給映画『バイオハザード: ザ・ファイナル』の日本語吹替版主題歌に使用されている。L'Arc〜en〜Cielが実写映画のテーマソングに楽曲を提供するのは、2011年12月に発表した「CHASE」以来約5年ぶりのこととなった[3]。(詳細は楽曲解説の項目を参照)
本作のリリースプロモーションとして、表題曲のタイアップ先となる映画『バイオハザード: ザ・ファイナル』とのコラボレーション企画が実施されている。この企画では、同映画の映像のバックに表題曲のフルサイズを流したコラボミュージックビデオ「Don't be Afraid -BIOHAZARD THE FINAL collaboration version-」が制作されており、YouTubeにてフルサイズ、1コーラスカット版ともに期間限定で公開された。余談だが、hydeは2016年12月13日に東京・六本木で開催された同映画のワールドプレミアに出席しており、同映画主演の女優、ミラ・ジョヴォヴィッチと同映画の監督を務めたポール・W・S・アンダーソンとhydeのスリーショットがInstagramで公開されている[4]。
また、2016年11月17日には、上記映画の原作であるカプコン社のゲーム『バイオハザードシリーズ』と表題曲「Don't be Afraid」のコラボレーション企画として、世界初のフルデジタイズ360°VRミュージックビデオ『Don't be Afraid –Biohazard × L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR-』がPlayStation Storeにおいて配信開始された(詳細は下記項目参照)。
本作は、完全生産限定(BIOHAZARD×L'Arc-en-Ciel)盤(CD+BD)、初回生産限定盤(CD+BD)、通常盤(CD)の3形態でリリースされた[5]。アートディレクションは前作「Wings Flap」から引き続き、寺澤圭太郎(PARK GALLERY)が担当している[6]。完全生産限定盤は、LPサイズの特殊仕様で、見る角度によってメンバーがゾンビに変わるレンチキュラージャケットとなっている。また、付属のBlu-rayには「Don't be Afraid」のミュージック・ビデオ、『Don't be Afraid -Biohazard×L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR-』を2D化した映像、ゲーム『バイオハザードシリーズ』のヒストリー映像、2017年1月26日発売のゲーム『バイオハザード7 レジデント イービル』のトレイラー映像を収録している。さらに、ボーナス・トラックとして上記のVRミュージックビデオ内のメンバーボイスが収められている。また、CDショップ購入者に特典として「BIOHAZARD×L'Arc-en-Ciel ショッピングバッグ」をプレゼントする施策も行われた。
ミュージックビデオ
表題曲「Don't be Afraid」のミュージック・ビデオは、安田大地がディレクターを務めた作品となっている。なお、映像はバンドの演奏シーンと、メンバーが白い鎧を着た顔の見えない兵隊と戦うアクションシーンで構成されている[7]。アクションシーンでは、hydeが日本刀、kenが槍、tetsuyaが日本刀を2本、yukihiroが拳銃をそれぞれ持ってパフォーマンスしている。
このコラボレーションは、2016年9月13日に行われたソニー・インタラクティブエンタテインメントによる国内プレイステーションビジネス販売戦略発表会「2016 PlayStation Press Conference in Japan」で発表されたプロジェクトで、2016年で発売20周年を迎えたゲーム『バイオハザードシリーズ』と、同年にバンド結成25周年を迎えたL'Arc〜en〜Cielの共同企画となっている[9]。プロジェクト発表の翌々日となる同年9月15日から開催された「東京ゲームショウ2016」では、映像の一部を体験できる『Don't be Afraid –Biohazard × L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR- 体験版』が出展されている。そして同年10月13日には、本映像の先行体験配信版がPlayStation Storeにてリリースされている。
映像の内容としては、『バイオハザードシリーズ』に登場する架空都市「ラクーンシティ」を模した「ラルクーンシティ(L'Arc-coon-City)」を舞台に、デジタルキャラクターとなったL'Arc〜en〜Cielのメンバー4人が、楽曲「Don't be Afraid」がバックで流れる中、生き残りをかけて群がるゾンビたちと戦うものとなっている[12]。ちなみに、映像には『バイオハザードシリーズ』に登場するキャラクター、レオン・S・ケネディとネメシスが登場している。さらに、このコンテンツにはメンバーがアフレコした音声も収録されており、『バイオハザードシリーズ』のファンであるメンバーが、ゲームで登場した名台詞を口にしている。例えば、hydeはレオンの口癖を真似し「泣けるぜ」「これでチェックメイトだ」などの台詞をつぶやいており、他のメンバーもレオンの他、バリー・バートンやピアーズ・ニヴァンスなどの台詞を口にしている。また、本作には映像の他に、ソーシャルコンテンツや、緻密なCG映像を鑑賞できるモードが用意されている[12]。