macOS Server(マックオーエス サーバ)、OS X Server(オーエス テン サーバ)は、macOSへのアドオンアプリケーションであった。Mac OS X Server(マック オーエス テン サーバ)は、Appleが開発・販売する、単体のMacのサーバオペレーティングシステム (OS) であった。2022年4月21日、macOS Serverの提供が終了し、macOS Serverの新規購入・ダウンロードが出来なくなった。元からmacOS Serverを利用していた場合は、macOS Montereyにてアプリのダウンロードと利用ができる。
概要
macOS Serverは、macOSと同じ機能を持ち、さらにDNS、POP3、IMAP、SMTP、Mailing List、World Wide Web(Wiki、Blog)、iChat、iCal、SMB、AFP、NFS、DHCP、VPN、RADIUS、Open Directory、NetBoot、QuickTime Streaming Server、Podcast プロデューサーなど、多様かつ高度なサーバとしての機能とGUIによるリモートサーバ管理ツール(サーバ管理、ワークグループマネージャ、サーバアシスタント、Xgrid Adminなど)を合わせ持つ、Snow Leopard Server (Mac OS X Server 10.6) までは別製品のサーバ向けオペレーティングシステムであった。
2018年9月にリリースされたSever.app 5.7.1からは、プロファイルマネージャに特化している[2]。
沿革
| この節の 加筆が望まれています。 (2016年12月) |
2022年4月21日、提供終了が発表された[3]。
既にダウンロードしているユーザーはこれからも利用出来るが、新規インストールは出来ない。
特徴
最初に発売されたMac OS X Server 1.x系統と現在のMac OS X v10.xをベースとしたMac OS X Server v10.x系統は、GUIのみならずカーネルそのものやAPIの違いにより基本的に互換性のない別のシステムである。
Mac OS X Server 1.0
- 1999年夏 - 最初のバージョン (Mac OS X Server 1.0) が発売された。
Mac OS X Server 10.0
- 2001年3月 - Mac OS X Server v10.0が発売された。
Mac OS X Server 10.1
- 2001年9月 - Mac OS X Server v10.1が発売された[4]。
Mac OS X Server 10.2
- 2002年7月18日発表[5]
- 2002年8月24日 - Mac OS X Server v10.2 (Jaguar Server) が発売された。
- Open Directoryが初めて実装された。
- サーバ管理、ワークグループマネージャ、サーバモニタ、ネットワークイメージユーティリティ、Macマネージャ等がツールとして付属。
- Mac OS X Server v10.2系列の最終バージョンは、10.2.8であり、セキュリティアップデートは2005年1月で終了している。
Mac OS X Server 10.3
- 2003年10月 - Mac OS X Server v10.3 (Panther Server) が発売された[6]。
- Mac OS X Server v10.3系列の最終バージョンは、10.3.9であり、セキュリティアップデートは2007年11月で終了している。
Mac OS X Server 10.4
- 2005年4月 - Mac OS X Server v10.4 (Tiger Server) が発売された[7]。
- 2006年8月 - Universal Binary版 Mac OS X Server v10.4.7が発売された。
- Mac OS X Server v10.4系列の最終バージョンは、10.4.11(2007年11月14日にリリース)である。
- 2009年9月のSecurity Update 2009-005にて、セキュリティアップデートは終了した。
Mac OS X Server 10.5
- 2007年10月26日 - UNIX®サーバオペレーティングシステム、Mac OS X Server v10.5 Leopard(Universal Binary版)が発売された[8]。
- NEXTSTEPから引き継がれてきたディレクトリサービスのNetInfoは完全に排除され、Open DirectoryとdsLocalに置き換わった。
- Mac OS X Server v10.5系列の最終バージョンは、10.5.8 v1.1(build 9L34)、2009年8月31日にリリースされたものである[9]。2009年8月5日にリリースされた10.5.8 (build 9L30) での問題点が修正されている。
- 2011年6月のセキュリティアップデート 2011-004[10][11]にて、セキュリティアップデートは終了している。
Mac OS X Server 10.6
- 2009年6月のWWDCにてSnow Leopard Serverが2009年9月にリリースされる予定と発表された。
- 2009年8月24日、Unilimitedクライアント版が¥53,800にて、同年8月28日より発売されると発表された[12]。
- Mac OS X Server v10.6系列の最新バージョンは、10.6.8 v1.1 (build 10K549)、2011年7月25日にリリースされたものである2011年6月23日にリリースされた10.6.8 (build 10K540) での問題点が修正されている[13][14]。
Lion Server 10.7 (1.0)
- Lion Server 10.7[15]は、2011年6月のWWDC当日、Lion Serverが2011年7月にMac App Storeにてリリースされる予定と発表、同年7月20日に発売された。
- Mac OS X Server v10.7系列の最新バージョンは、10.7.3 (build 11D50b)、2012年2月3日にリリースされたものである[16][17][18]。
- Server Admin Tools(サーバ管理ツール)はオプションとされ、別途ダウンロードが必要となった。
OS X Server 2.0
OS X Server 3.0
OS X Server 4.0
- OS X Yosemiteと同時に2014年10月17日にMac App Storeでリリースされた。Workgroup Manager廃止。
OS X Server 5.0.3
5.0.4
5.0.15
OS X Server 5.1
5.1.5
5.1.7
macOS Server 5.2
macOS Server 5.3
- 2017年3月28日にリリースされた。macOS Sierraで動作する。
macOS Server 5.4
- 2017年9月26日にリリースされた。macOS SierraもしくはmacOS High Sierraで動作する。APFSボリューム、macOS High Sierra、iOS 11、tvOS 11に対応。
macOS Server 5.5
- 2018年1月24日にリリースされた。macOS High Sierraで動作する。
macOS Server 5.6
- 2018年3月30日にリリースされた。macOS High Sierraで動作する。Open Directory、プロファイルマネージャ、Xsan管理以外のオープンソースサービス管理機能が2018年秋に廃止との予告が表示される。
5.6.1
- 2018年4月16日リリース。プロファイルマネージャの機能が、新しい制限、ペイロード、コマンドに対応した[22]。
5.6.3
macOS Server 5.7.1
- 2018年9月29日にリリースされた。macOS Mojaveで動作する。予告通り、プロファイルマネージャに特化し、Open DirectoryとXsan管理以外、他の機能やサービスは削除された[2]。
macOS Server 5.8
macOS Server 5.9
- 2019年10月8日にリリースされた。macOS Catalinaで動作する。プロファイルマネージャの機能が、追加・変更された、新しい制限、ペイロード、コマンドに対応した[22]。
macOS Server 5.10
- 2020年4月1日にリリースされた。macOS Catalinaで動作する。プロファイルマネージャの機能が、追加・変更された、新しい制限、ペイロード、コマンドに対応した[22]。
macOS Server 5.11
- 2020年12月14日にリリースされた。macOS Big Surで動作する。プロファイルマネージャの機能が、追加・変更された、新しい制限、ペイロード、コマンドに対応した[22]。
macOS Server 5.12
- 2021年12月8日にリリースされた。macOS Montereyで動作する。プロファイルマネージャの機能が、追加・変更された、新しい制限、ペイロード、コマンドに対応し、GUIでのXsanの管理機能が削除されコマンドラインのみとなった[22]。
- 2022年4月21日、5.12.2として最終リリース[3]。macOS Montereyより後のバージョンでは動作しない[23]。
仕様
主要なアプリケーション
2018年秋に廃止された機能については、macOS Server 5.7.1 における変更点参照
- プロファイルマネージャ
- OpenDirectory
- Xsan (macOS Server 5.11まで、macOSへ統合)
- キャッシュサーバ (macOS Server 5.6.3まで)
- TimeMachine Server (macOS Server 5.3まで)
- ファイル共有 (macOS Server 5.3まで、macOSへ統合)
- プッシュ通知 (macOS Server 5.6.3まで)
- Wiki Server (macOS Server 5.6.3まで)
- Calendar Server (macOS Server 5.6.3まで)
- Contacts Server (macOS Server 5.6.3まで)
- DHCP (macOS Server 5.6.3まで)
- DNS (macOS Server 5.6.3まで)
- Mail Server (macOS Server 5.6.3まで)
- Message Server (macOS Server 5.6.3まで)
- NetInstall (macOS Server 5.6.3まで)
- Software Update Server (macOS Server 5.6.3まで)
- VPN Server (macOS Server 5.6.3まで)
- Xcode Server (macOS Server 5.3まで)
脚注
出典
関連項目
外部リンク