Share to:

 

RPM (カナダの音楽雑誌)

RPM
編集者 ウォルト・グレアリス
カテゴリ 音楽雑誌
刊行頻度 週刊
創刊号 1964年2月24日
最終号
— 号
2000年11月13日
Volume 71, No. 27
発行元 RPM
カナダの旗 カナダ
ウェブサイト RPM homepage
ISSN 0315-5994
テンプレートを表示

RPM』(アールピーエム、ISSN 0315-5994、後にISSN 0033-7064)は、かつて存在したカナダの音楽業界誌で、カナダにおける楽曲やアルバムのチャートを掲載していた。1964年2月に、ウォルト・グレアリス英語版が、レコードレーベルの所有者であったスタン・クリース英語版からの支援を受けて創刊した。『RPM』は、2000年11月までで廃刊となった。

RPM』は、「レコード、宣伝、音楽」を意味する「Records, Promotion, Music」の頭文字とされていた。雑誌名は時期によって小さな変化があり、「RPM Weekly」、「RPM Magazine」、「RPM」などと称した時期があったが、トップ・シングル(Top Singles:全ジャンル)、アダルト・コンテンポラリー (Adult Contemporary)、ダンス (Dance)、アーバン (Urban)、ロック/オルタナティブ (Rock/Alternative)、そして、カントリー音楽のチャートであるカントリー・トラックスないしトップ・ カントリー・トラックス (Country Tracks (aka Top Country Tracks)) などのチャートが掲載され続けた。1966年3月21日付から、『RPM』のトップ・シングル・チャートは、トップ40からトップ100へと拡大された。

RPM賞

後のジュノー賞の起源は、『RPM』が創刊年から行った年一回の調査に遡る。同誌は読者に、様々なカテゴリーの人物や会社などについての郵便による投票を呼びかけた。

RPM賞は、正式な授賞式を行う1970年のゴールドリーフ賞英語版へと発展した。これが、翌年からジュノー賞となったのである[1]

1964年のRPM賞

1964年のRPM賞は、1964年12月28日付の雑誌上で発表された[2]

  • 最優秀男性歌手 (Top male vocalist):テリー・ブラック英語版
  • 最優秀女性歌手 (Top female singer):シャーリー・マシューズ英語版
  • 最も将来が期待される男性歌手 (Most promising male vocalist):ジャック・ロンドン (Jack London)
  • 最も将来が期待される女性歌手 (Most promising female vocalist):リンダ・レイン (Linda Layne)
  • 最優秀ボーカル/インストゥルメンタル・グループ (Top vocal instrumental group):エスクワイアーズ英語版[3]
  • 最優秀女性ボーカル・グループ (Top female vocal group):ガールフレンズ (Girlfriends)
  • 最優秀ボーカル/インストゥルメンタル・グループ (Top instrumental group):ウェス・ダカス&ザ・レベルズ (Wes Dakus & The Rebels)
  • 最優秀フォーク・グループ (Top folk group):ザ・クーリアーズ (The Courriers)[4]
  • 最優秀カントリー男性歌手 (Top country male singer):ゲイリー・バック (Gary Buck)
  • 最優秀カントリー女性歌手 (Top country female singer):パット・ハーヴェイ (Pat Hervey)
  • 今年を代表する業界人 (Industry man of the year):ジョニー・マーフィー (Johnny Murphy)(キャッシュボックス・カナダ) of Cashbox Canada
  • 最優秀レコード会社 (Top record company):キャピトル・レコード・オブ・カナダ
  • カナダのコンテンツについての最優秀レコード会社 (Top Canadian Content record company):キャピトル・レコード・オブ・カナダ
  • 最優秀全国レコード・プロモーター (Top national record promoter):ポール・ホワイト (Paul White)(キャピトル・レコード・オブ・カナダ)
  • 最優秀地方レコード・プロモーター (Top regional record promoter):エド・ローソン (Ed Lawson)(クオリティ・レコード英語版
  • 最優秀アルバム(グランプリ) (Top album of the year (GMP)):『That Girl』フィリス・マーシャル (Phyllis Marshall)

この号の6ページに掲載されたコラムには、カナダのコンテンツについての最優秀レコード会社について、実際の投票で首位となった会社が、その社員が『RPM』に関与していることから利益相反として失格とされたこと、そのため、2位であったキャピトル・レコードがこのカテゴリーの受賞者となったことを記している。

1965年のRPM賞

1965年のRPM賞は、1966年1月17日付の雑誌上で発表され、前年よりカントリー音楽のカテゴリーが増やされた[5]

  • 最優秀男性歌手 (Top male vocalist):ボビー・カートラ英語版
  • 最優秀女性歌手 (Top female singer):キャサリン・マッキノン英語版
  • 最も将来が期待される男性歌手 (Most promising male vocalist):バリー・アレン英語版
  • 最も将来が期待される女性歌手 (Most promising female vocalist):デビー・ロリー・ケイ (Debbie Lori Kaye)
  • 最優秀ボーカル/インストゥルメンタル・グループ (Top vocal instrumental group):ゲス・フー
  • 最優秀女性ボーカル・グループ (Top female vocal group):ガールフレンズ (Girlfriends)
  • 最優秀ボーカル/インストゥルメンタル・グループ (Top instrumental group):ウェス・ダカス&ザ・レベルズ (Wes Dakus & The Rebels)
  • 最優秀フォーク・グループ (Top folk singer):マルカ&ジャソ (Malka and Joso)
  • 最優秀フォーク歌手 (Top folk group):ゴードン・ライトフット英語版
  • 最優秀制作シングル (Top produced single):「My Girl Sloopyリトル・シーザー・アンド・ザ・コンスルズ英語版
  • 最優秀制作アルバム (Top produced album):『Voice of an Angel』キャサリン・マッキノン
  • 最優秀カントリー男性歌手 (Top country male singer):ゲイリー・バック (Gary Buck)
  • 最優秀カントリー女性歌手 (Top country female singer):ダイアン・リー英語版
  • 最も将来が期待される男性カントリー歌手 (Most promising country male singer):アンガス・ウォーカー (Angus Walker)
  • 最も将来が期待される女性カントリー歌手 (Most promising country female singer):シャロン・ストロング (Sharon Strong)
  • 最優秀カントリー・インストゥルメンタル/ボーカル・グループ (Top country instrumental vocal group):リズム・パルズ英語版
  • 最優秀カントリー・インストゥルメンタリスト (Top country instrumentalist):ロイ・ペニー (Roy Penney)
  • 最優秀カントリー・ラジオ・パーソナリティ (Top country radio personality):アル・フィッシャー (Al Fisher)(CFGMトロント
  • 最優秀カナダ・ディスクジョッキー (Top country radio personality):チャック・ベンソン (Chuck Benson)(CKYLアルバータ州ピース・リバー英語版
  • 最優秀レコード会社 (Top record company):キャピトル・レコード・オブ・カナダ
  • カナダのコンテンツについての最優秀レコード会社 (Top Canadian Content record company):キャピトル・レコード・オブ・カナダ
  • 最優秀全国レコード・プロモーター (Top national record promoter):ポール・ホワイト(キャピトル・レコード・オブ・カナダ)
  • 最優秀地方レコード・プロモーター (Top regional record promoter):チャーリー・カミレリ (Charlie Camilleri)(クオリティ・レコード)

脚注

  1. ^ Young, David (2005). “The CBC and the Juno Awards”. Canadian Journal of Communication 30 (3): 343–365. http://www.cjc-online.ca/viewarticle.php?id=1005 2008年1月1日閲覧。. 
  2. ^ “The RPM Awards”. RPM (RPM) 2 (18): 1, 6. (1964-12-28). 
  3. ^ Esquires, The (Ottawa)”. The Canadian Pop Encyclopedia. Jam!. 2008年1月1日閲覧。
  4. ^ Events and Activities”. National Gallery of Canada (4 February – 24 April 2005). 2007年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月1日閲覧。 “The Courriers were Ottawa’s answer to Peter, Paul and Mary...” See event listing for 21 April 2005.
  5. ^ “The RPM Awards”. RPM (RPM) 4 (21): 1. (1966-01-17). 

関連項目

外部リンク

Kembali kehalaman sebelumnya