RSKラジオ
RSKラジオ(アールエスケーラジオ)は、RSK山陽放送のAMラジオ放送部門を指す。 RSK山陽放送の放送のうちテレビは岡山・香川両県を放送対象地域とする県域局[注 1]であるが、ラジオの放送対象地域はかつてのテレビとは異なり、岡山県のみを放送対象地域とする県域局である。 RSK山陽放送の会社情報についてはRSK山陽放送を、テレビについてはRSKテレビをそれぞれ参照。 概要ネットワークはJRN(TBSラジオ)とNRN(文化放送&ニッポン放送)のクロスネット。 岡山本局のコールサインはJOYR。全局1494kHzによる精密同一周波数・完全同期放送。後述の通り全国初の試みだった。現在では、山形放送、山梨放送、四国放送、西日本放送、南海放送、熊本放送、宮崎放送でも行われている。 1997年(平成9年)9月までは、JRNの単独加盟であった。また単一県域ラジオ局では数少ない地方民間放送共同制作協議会(火曜会)非加盟局である(JRN・NRNクロスネット局では単一県域ラジオ局唯一)。ただし、『全国歌謡ベストテン』[注 2]など番組単位で個別に放送された事例はあった。 中国地方の民放AM局で唯一、全国紙のクレジットを付けたニュース番組を放送したことがない。 ラジオキャッチコピーは「スマホで!車で! トモダチらじお」(2023年(令和5年)4月 - 、現本社からの放送開始を機に制定)[3] 主な受賞歴に『OKAAAM!~大都会オカヤマな夜』で2023年日本民間放送連盟賞ラジオエンターテインメント番組優秀賞を受賞した[4]。 本社現社屋との関係RSK山陽放送は、テレビ・ラジオのいわゆる『ラテ兼営』の放送局である。認定放送持株会社であるRSKホールディングスの傘下となった2019年(平成31年)4月1日以降においてもラテ兼営が堅持されている。 その一方で、テレビは本社・現社屋『RSKイノベイティブ・メディアセンター』へ2021年(令和3年)6月に完全移転した以降も、ラジオについてはラジオマスターの更新時期の関係で引き続き旧本社『丸の内オフィス』から放送を行う形となっていた(一部例外あり)。 このことから、ラテ兼営でありながらテレビとラジオの所在地が異なるという全国でも珍しい状況となっていたが、ラジオマスターの現社屋への移転に伴い2023年(令和5年)4月10日からは現社屋からの放送となり、この状況は解消された[5]。 香川県との関係前述の通り、RSKラジオはテレビと異なり、岡山県のみを放送対象地域とする県域局となっている。このため、(特に1997年10月にNRNに加盟、クロスネット化されて以降は)テレビで岡山県とともに放送対象地域となっている香川県について、ラジオにおいては必然的に他の放送局と連携する形を取っている。 クロスネット化前は、放送対象地域は岡山県のみながらも、NRN単独加盟だった西日本放送ラジオ(RNCラジオ)との棲み分けで、香川県関連のJRN向けの取材も、RSKが担当し続けていた。 平日昼放送の生ワイド番組『あもーれ!マッタリーノ』では、毎週月曜の 16:10 - 16:20 に『岡山~香川 海の向こうはどんなんかいな?』をRSKホールディングスの子会社[6]であるエフエム高松(FM815)[注 3]と共同制作している。 一方、土曜朝放送の生ワイド番組『国司と武田の土曜番長』では、瀬戸内国際芸術祭をはじめとする瀬戸内海の島々の情報を伝える情報番組『島島ラジオ』をRNCラジオ[注 4][注 5]との共同制作[注 6]で 11:10 - 11:30 に放送している。この他、中国・四国地方のAMラジオ8局が持ち回り制作するブロックネット番組『中四国ライブネット』で、RSKラジオ・RNCラジオとも年6本程度制作している。 周波数・出力AM放送は全局、精密同一周波数・完全同期放送実施[7]。 親局
中継局
ステレオ放送AMステレオ放送岡山本局と高梁局では1992年10月5日からAMステレオ放送が実施されていた。開始当時は日本国内で11局目の実施であった。 RSK山陽放送のラジオにおけるAMステレオ放送の特徴は、在京局・在阪局などの同放送の様に全番組をステレオで放送するのではなく、一部の番組のみでステレオ放送を行うということであった。具体的には、ステレオで放送されるのは自社制作番組・JRN及びNRNからのテープネット番組と自社送り出しのCMで、JRN・NRNなどからのラインネット番組については原則としてモノラル放送となっていた(ラインネット回線がモノラルで配信されていたため)[注 8]。 ただ、ステレオパイロット信号はステレオ・モノラルに関係なく放送中常に送信されていたので、AMステレオ対応ラジオのステレオインジゲータはモノラル放送でもステレオ放送状態であった(他の同放送実施局や民放FMラジオ・コミュニティ放送各局、2010年以降のNHK-FM放送も同じである)。 高梁局は2011年3月20日、岡山局は2011年3月27日をもって同放送が終了された[10]。 AMステレオ放送廃止後、ステレオ放送を前提としているradikoやワイドFM放送への対応から、JRN・NRNの回線がステレオ化された2019年12月からラインネット番組のステレオ放送が拡充されている[注 9]。 radiko.jpにおけるサイマル配信2014年12月1日より、インターネットIPサイマルラジオ「radiko.jp」および「radiko.jpプレミアム」に参加し、同日正午頃よりステレオ音声による同時配信が実施されている[11]。通常配信の対象地域は岡山県であり、他地域においては有料会員サービス「radiko.jpプレミアム」に加入することによりエリアフリー聴取が可能である。 FM補完放送(ワイドFM)2018年3月21日に本放送を開始したFM補完中継局「RSK岡山FM」(周波数91.4MHz、出力700W)は、岡山市とその周辺地域における都市型難聴対策および地理的・地形的難聴対策を目的としたものであり、テレビ放送の親局である金甲山送信所に併設されている[9][12]。これにより、中国地方5県全てのAM放送局でFM補完放送が開始されたことになる[9]。 現在放送中の番組月曜日 - 金曜日は5時起点の24時間放送、土曜日は5時 - 27時、日曜日は5時 - 24時15分[注 10]の放送である。 2024年12月現在。詳細は、公式サイトのラジオ番組表を参照。
平日
週末
随時放送
スポーツ中継
特別番組
アナウンサー→「RSK山陽放送 § アナウンサー」を参照
ラジオカー当局では「ラジまる」という愛称のラジオカーがあり、朝から夕方までの情報番組枠の中継コーナーで活躍している。ラジオカーは1971年に「ポピー」という愛称で、地方局のAMラジオカーとしては異例の6台が一挙に導入された。そのうち1台はトヨタ・マークIIであった。また、かつては県南西部の鴨方町(現・浅口市)の遙照山にAMラジオカーの中継波専用の中継局が設置されていた。 参考文献
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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