Rockstar Games
Rockstar Games(ロックスター・ゲームス)は、1998年12月にイギリス出身のサム・ハウザーとダン・ハウザーによって設立され、アメリカ合衆国のニューヨーク州ニューヨークに本社を置く大手ゲームソフトメーカー。複数のゲーム開発専門とする子会社を所有しており、テイクツー・インタラクティブのブランドでもある[1][2]。 日本では主にグランド・セフト・オートシリーズ(GTAシリーズ)やレッド・デッドシリーズ(RDシリーズ)、マックスペインシリーズ(MPシリーズ)などのゲームシリーズ、単独ソフトでは『L.A.ノワール』、『ブリー』などで知られている。 概要主にオープンワールド型クライムアクションゲームを開発・販売することが多い。全世界で2億2000万本以上売り上げ[3]、世界的有名なグランド・セフト・オートシリーズを生み出したことで全世界的に広く知れ渡ることになった。 Rockstar Gamesといっても、実際は複数の「ロックスター・ブランド」を冠する会社からなる。Rockstar Gamesのゲームの起動時に色違いの同じようなロゴが複数回表示されるのは、それぞれ、最初のロゴがRockstar Games全体(黄色)を、次がRockstar Gamesのどの子会社(傘下)が関連、開発したかを示すロゴである。 作品内容に暴力や性的表現、反社会的内容、タブーが多く含まれるため、日本などの国によっては大幅な表現規制をかけられたり、タイではGTAシリーズ全作品が発売禁止になっている事も多い[4]。 日本やヨーロッパではマンハントシリーズが発売禁止、アメリカではESRBレーティングを下げてから発売されるなど問題になっている。 また、違法な表現が多いために、市民団体やゲーム規制団体、銃規制団体からや『グランド・セフト・オートIV』では、飲酒運転が可能のため、飲酒運転撲滅団体から反感を買い、訴訟問題にまで発展した事例もある[5]。その最も有名なものが、ヒラリー・クリントンが訴訟した『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』の「ホットコーヒー問題」である。 日本では、神奈川県が『グランド・セフト・オートIII』を有害図書に指定し[注 1]、CEROが新しいレーティング区分である「CERO:Z(18才以上のみ対象)」を設定するきっかけになった。 しかし、過激な表現のゲームソフトを開発するだけでなく、リアリスティックで大人向けな脚本や風刺が含まれるなど、他社が影響を受けるほどのゲームシステムや高い技術力で表現される映像美(グラフィック)については、ゲーム業界から高い評価を得ている。 歴史
長時間労働問題Rockstar Gamesや傘下の企業は昔から長時間労働(ブラック企業)や給与の未払い問題で批判されていた。既に2010年には社員の家族達が一斉にRockstar Gamesへ訪れ、家族が休みも含み17時間以上の労働によってストレスによってうつ病などに見舞われていると告発した。告発では、グランド・セフト・オートシリーズ、レッド・デッドシリーズなどで会社は莫大な利益を得ながらも、社員たちはボーナスを受け取れない環境であるとした。しかし、 現在も一向に改善はされていない[18]。 2018年発売の『レッド・デッド・リデンプション2』の開発陣は「週に100時間残業しました。残業代はもちろん出ません」と公表したほどであった[18]。 うつ病を発症した社員も少なくなく、元社員は「私の人生を壊す」「二度とゲームというのをプレイしたくない。別の会社のゲームソフトをプレイするのも長時間労働を思い出して怖い」[19]と発言している。 アメリカ合衆国では普通の労働環境が必要として、Rockstar Gamesだけでなく、労働環境が酷いアクティビションやエピック・ゲームズなどのアメリカ合衆国のゲーム会社の労働組合結成の動きが激しくなっている[20]。 作品一覧
制作された短編映画
子会社活動中のゲーム開発スタジオ
かつて存在したゲーム開発スタジオ
3大主要部門
ゲームエンジン→詳細は「ロックスター・アドバンスド・ゲーム・エンジン」を参照
Rockstar Games社傘下のロックスター・サンディエゴ社の一部門である「RAGEテクノロジーグループ」によって開発されたRockstar Gamesオリジナルのゲームエンジン。 PlayStation 3やPlayStation 4、Xbox 360、Xbox One、Microsoft Windows(PC)、OS X、Wiiなどのシステムでのゲーム開発を容易にするための基盤として開発された。 『グランド・セフト・オートV』や『レッド・デッド・リデンプション2』などのゲームに使用されている。 ソーシャルクラブ→詳細は「Rockstar Games Social Club」を参照
Rockstar Gamesがゲーム内で使用するために提供しているデジタル著作権管理やマルチプレイヤー、共有型コミュニケーションのためのサービス(無料)。 全世界中(日本語サービスも対応)で1億人以上[22]のユーザーがサインインしており、世界中のプレイヤーとコンテンツを共有できる。 主に『グランド・セフト・オートV』や『レッド・デッド・リデンプション2』などのオンラインモード「GTAオンライン」や「レッド・デッド・オンライン」が人気で、ゲーム内で撮影した画像や動画などを世界中のプレイヤーと共有や投稿(YouTubeなどへ)が出来る。 ロックスター・ゲームス・ランチャーロックスター・ゲームス・ランチャー(Rockstar Games Launcher)とは2019年9月18日にMicrosoft Windowsデスクトップアプリケーションとして発表した[23][24][25]。Rockstar Gamesがサービスを開始[25]し、Rockstar Gamesの掲げる最大の目的は、同社が販売するPCゲームのタイトルにプレイヤーが素早く簡単にアクセスできるようにするもので、インストールされているゲームタイトルを管理するだけでなく、クラウドセーブや自動更新にも対応させたいという事から始まった[26][27][25]。なお、Steamなどで購入したものも起動可能[23]、かつセーブデータの共有も可能となっている。 サービス開始直後では『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』が無料配布[23][27]された。 ランチャー内にあるゲーム作品一覧
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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