阿久比駅(あぐいえき)は、愛知県知多郡阿久比町阿久比にある名古屋鉄道河和線の駅。駅番号はKC08。有人駅。
全営業列車が停車する。
歴史
かつては坂部駅が町の代表駅で急行が停車していたが、役場に近い代表駅を造る目的で当駅が開設された。この際、隣接する椋岡駅とは至近距離になるため、椋岡駅を統合・廃止しようとしたが、地元の反対で実現しなかった。しかしその後、椋岡駅に停車する列車は朝夕数本のみに減少し、2006年12月16日を以て廃止された。
年表
駅構造
島式ホーム2面4線[1]、8両対応のホームを持つ地上駅。特殊勤務駅で、7:30 - 10:30に窓口が営業する。2024年(令和6年)9月27日までは終日駅員配置駅だった[6]。ホームは阿久比川の支流を跨ぐ橋梁から続く築堤上にあり、改札口とはトンネル通路で繋がっている。開業時より階段のみだったが、2015年(平成27年)6月1日にエレベーターの設置や警告ブロックなどのバリアフリー化工事が完成した[5]。河和線の途中では唯一、上下線とも待避可能な駅であるため、多くの特急・急行と普通が緩急接続を行う。下りでは、河和行き特急は知多半田行き普通に接続する。土休日の午後は普通列車が15分程度待避するため、普通から急行へ、特急から普通への乗り継ぎは1分で済むが、急行から特急または普通へ、普通から特急への乗り継ぎはあまり良くない。高横須賀駅~坂部駅間から普通知多半田行きに乗車し、知多新線の駅に向かうには当駅で特急に乗り換え、富貴駅で再び乗り換える必要があるが、15分程度待たされることになる。上り(太田川方面)は当駅を過ぎると、太田川駅まで待避ができないが、日中の半数は同駅ではなく更に2つ名古屋寄りの常滑線聚楽園駅で待避する。臨時列車が運転される場合、当駅で待避することがある。改札口は西側のみであるが、改札外のガードを通って線路の東側からも行き来が可能である。
配線図
阿久比駅 構内配線略図
← 太田川・ 名古屋方面 |
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→ 知多半田・ 河和方面 |
凡例
出典:[8] |
利用状況
- 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2021年度の1日平均乗降人員は5,384人である[2]。
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は5,875人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中68位、河和線・知多新線(24駅)中9位であった[9]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は4,892人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中95位、河和線・知多新線(26駅)中9位であった[10]。
- 「知多半島の統計」によると、当駅の各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである[11]。
年度 |
1日平均 乗車人員
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2010年(平成22年)
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2,578
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2011年(平成23年)
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2,702
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2012年(平成24年)
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2,796
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2013年(平成25年)
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2,940
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2014年(平成26年)
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2,993
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2015年(平成27年)
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3,189
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2016年(平成28年)
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3,227
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2017年(平成29年)
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3,207
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2018年(平成30年)
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3,222
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2019年(令和元年)
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3,254
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2020年(令和02年)
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2,608
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2021年(令和03年)
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2,697
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開業後は坂部駅と椋岡駅から当駅に利用者がシフトし、町内唯一の急行停車駅となった。特急停車駅になった[12]近年も、少しずつ増加している。
駅周辺
バス路線
かつては、知多バスが阿久比スポーツ村、宮津団地へ運行していた。
町のマスコットである「アグピー」をモチーフとし、車体に沢山のイラストが配され、愛称は「アグピー号」。
ベース車両はトヨタ・ハイエース。リフトやスロープなどは装備していないので、車いす利用者への対応は成されていない。
隣の駅
- 名古屋鉄道
- KC 河和線
- ■特急
- 太田川駅 (TA09) - (一部巽ヶ丘駅 (KC05)) - 阿久比駅 (KC08) - (一部住吉町駅 (KC11)) - 知多半田駅 (KC12)
- □快速急行・■急行・■準急
- 巽ヶ丘駅 (KC05) - 阿久比駅 (KC08) - 住吉町駅 (KC11)
- ■普通
- 坂部駅 (KC07) - 阿久比駅 (KC08) - 植大駅 (KC09)
かつては当駅 - 植大駅間に椋岡駅が存在した。
脚注
- ^ a b c d “新駅「阿久比」がオープン”. 交通新聞 (交通協力会): p. 2. (1983年7月23日)
- ^ a b c “令和3年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2023年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月4日閲覧。
- ^ 名古屋鉄道(編)「ニュース・スコープ」『れいめい』第694号、名古屋鉄道、2006年8月、13頁。
- ^ 太田貴之「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、46頁。
- ^ a b 林幹洋(2015年6月3日). “名鉄阿久比駅:バリアフリーの完成を祝い式典”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ a b “一部の駅における窓口係員配置時間の変更について”. 名古屋鉄道 (2024年8月23日). 2024年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月23日閲覧。
- ^ a b “阿久比(KC08)(あぐい) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ 知多半島の統計 - 大府市
- ^ “阿久比町広報Web版 2月1日号”. www.town.agui.lg.jp. 2024年5月16日閲覧。
関連項目
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阿久比駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク