はまな (補給艦)
はまな(ローマ字:JS Hamana、AOE-424)は、海上自衛隊の補給艦。とわだ型補給艦の3番艦。艦名は浜名湖に由来する。「AO-411 はまな」に続き日本の艦艇としては2代目。 本記事は、本艦の艦歴について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはとわだ型補給艦を参照されたい。 艦歴「はまな」は、中期防衛力整備計画に基づく昭和62年度計画8,100トン型補給艦4014号艦として、日立造船舞鶴工場で1988年7月8日に起工され、1989年5月18日に進水、1990年1月29日に公試開始、同年3月29日に就役し、自衛艦隊に直轄艦として編入され佐世保に配備された。 1996年5月19日、護衛艦「ひえい」、「たちかぜ」、「きりしま」、「やまぎり」、「ゆうぎり」、「せとぎり」、「さわぎり」、「うみぎり」、潜水艦「なつしお」とともに環太平洋合同演習RIMPAC96に参加する。 2000年5月15日、リムパック2000に参加するため、本艦を旗艦として護衛艦「くらま」、「しまかぜ」、「こんごう」、「むらさめ」、「はるさめ」、「ゆうだち」、「きりさめ」、「あさぎり」、潜水艦「なつしお」とともに横須賀基地を出港した。5月26日に真珠湾に寄港し5月30日から7月6日までハワイ周辺海域で演習に参加し、サンディエゴを回り、8月16日に横須賀へ帰投した。 2001年11月9日、第1次派遣海上補給支援部隊として、テロ対策特別措置法に基づき、護衛艦「くらま」・「きりさめ」と共にインド洋に派遣された。12月、インド洋上でアメリカ海軍への燃料補給を開始し、2002年2月まで任務に従事し、3月16日帰国した。 同法に基づくインド洋への派遣は以後2007年7月まで、合計6回に及んだ。 2002年6月8日、第2次派遣海上補給支援部隊として、護衛艦「せとぎり」と共にインド洋へ。同年9月まで任務に従事し、11月26日帰国した。 2003年4月10日、第5次派遣海上補給支援部隊として、護衛艦「こんごう」と共にインド洋へ。6月4日、ドイツ海軍への燃料補給を開始し、同年7月まで任務に従事し、8月22日帰国した。 2004年8月10日、第10次派遣海上補給支援部隊として、護衛艦「きりしま」、「たかなみ」と共にインド洋へ。同年12月まで任務に従事、帰路の最中にスマトラ島沖地震の発生を受け、国際緊急援助隊派遣法に基づいてタイに派遣され、遺体収容等を行い(自衛隊タイ派遣)、2005年1月10日帰国した。 2005年7月28日、第13次派遣海上補給支援部隊として、護衛艦「いかづち」と共にインド洋へ。以後、2隻派遣体制となる。同年11月まで任務に従事し、12月27日帰国した。 2006年4月3日、護衛艦隊隷下に第1海上補給隊が新編され編入された。 2007年3月15日、第18次派遣海上支援部隊として、護衛艦「すずなみ」と共にインド洋へ。同年7月まで任務に従事し、8月26日帰国した。インド洋に派遣中、4月26日のアブダビ寄港中に安倍晋三内閣総理大臣が訪問している。 2008年7月24日には新テロ特措法に基づき、護衛艦「ゆうだち」と共にインド洋に派遣され、同年11月まで任務に従事し、12月21日帰国した。 2018年6月21日朝、東シナ海の公海上(上海の南南東約400kmの沖合)で北朝鮮船籍のタンカー「YU PHYONG 5号」(IMO番号:8605026)と船籍不明の小型船舶が、国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」とみられる作業を行っていたことを確認した[1]。 その後、翌22日朝にも東シナ海の公海上(上海の南南東約450kmの沖合)で両船が接舷(横付け)したことを確認。さらに両船分離後、当該小型船舶が中国国旗とみられる旗を掲揚したことも確認した。 なお「YU PHYONG 5号」は、2018年3月に国連安保理北朝鮮制裁委員会から資産凍結・入港禁止の対象に指定された船舶である。 2021年2月19日、九州西方海域において米海軍駆逐艦「カーティス・ウィルバー」、仏海軍フリゲート「プレリアル」と日米仏共同訓練を実施した[2]。 同年5月22日、四国南方空海域において米海軍強襲揚陸艦「アメリカ」と日米共同訓練(ILEX21-2)を実施した[3]。同年6月29日、東シナ海においてインド海軍コルベット「キルタン」と日印共同訓練を実施した[4]。 2022年5月18日、沖縄周辺において、米海軍駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」と日米共同訓練(ILEX22-1)を実施した[5]。同年10月29日と10月30日、沖縄東方においてインド海軍フリゲート「シヴァリク」、コルベット「カモルタ」と日印共同訓練(洋上補給)を実施した[6]。 2023年7月3日、イタリア海軍フリゲート「フランチェスコ・モロジーニ」とともに、東シナ海において日伊共同訓練を実施した[7]。 2024年3月17日、日本海において米海軍駆逐艦「ホッパー」と日米共同訓練(ILEX24)を実施した[8]。 同年5月10日、東シナ海において豪海軍駆逐艦「ホバート」と日豪共同訓練(日豪トライデント24)を実施した。訓練項目は洋上補給[9]。 同年7月22日から7月23日にかけて佐世保港及び九州西方海域において米海軍油槽船「バッドランズ・トレーダー」と日米共同訓練(ILEX24‐4)を実施した[10]。 現在、護衛艦隊第1海上補給隊に所属し、定係港は佐世保である。 歴代艦長
脚注
参考文献
関連項目外部リンク
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