アメリカ合衆国農務省
アメリカ合衆国農務省(アメリカがっしゅうこくのうむしょう、英: United States Department of Agriculture、略称: USDA)は、アメリカの行政機関のひとつ。農業政策を司る。 USDA予算の1,410億ドルのうち、およそ8割は食品栄養サービス(FNS) プログラムに費やされており、その最大のものは補助的栄養支援プログラム(Supplemental Nutrition Assistance Program, SNAP)、通称フードスタンプである。
歴史原型米国では、その歴史の早い時期から農業は重要な産業であった。そのため連邦政府では、新種や改良種の輸入を求めていた。1836年、エール大学出身の弁護士ヘンリー・リビット・エルスワースは国務省での委員職を得た。彼はすぐに新種や改良種の収集を行い、それらを議員らと農業従事者らへ配布した。1839年、議会は特許庁内に農務部門を設置し、1,000ドルを農業上の統計業務、およびその他の農政目的での使用に割り当てた。 エルスワースの農業促進への関心は、彼の新種・改良種の保管および配布のための倉庫設置依頼などからも明らかで、米国農務省の父とあだ名されるほどだった。 1849年、特許庁は新設されたアメリカ合衆国内務省に移管された。その後の数年は、庁内の農業部門分離を目論む者による扇動が続いた。 設置1862年5月15日、リンカーン大統領により、アメリカ合衆国農務省が非内閣級での独立した省として設立された[1] 。リンカーンは当時、農務省を人民の省と呼んでいたという。1880年代、多くの利益団体が「工業・商業省」の設立を望んでおり、農家らは農務省の内閣級への昇格を望んでいた。1887年、合衆国下院および上院は、農務労働省の内閣級への昇格法案を可決したが、両院協議会は労働を付け加えた事に対する農家らの反対を受け、同法案を否決した。1889年2月9日、グラヴァー・クリーブランド大統領は、農務省の内閣級への昇格法案に署名し、立法化した。 組織
脚注出典
外部リンク
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