アルジャメイン・スターリング
アルジャメイン・スターリング(Aljamain Sterling、1989年7月31日 - )は、アメリカ合衆国の男性総合格闘家。ニューヨーク州ユニオンデール出身。セラ・ロンゴ・ファイトチーム所属。元UFC世界バンタム級王者。UFC世界フェザー級ランキング9位[2]。 来歴ニューヨーク州ナッソー郡のユニオンデールでジャマイカ人の両親との間に生まれ、12人以上の兄弟と育つ。兄弟の中には荒れた生活を送っていた兄弟もおり、そのようにならないために高校時代からレスリングを始める。モリスビル州立大学に入学後もレスリングを続け、そこで後のUFC世界ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズに出会い総合格闘技に興味を持つ。ニューヨーク州立大学コートランド校に編入後はNCAAディビジョン3でオールアメリカンに2度選出された。大学卒業後の2011年にプロ総合格闘技デビュー[1]。 UFC2014年2月22日、UFC初参戦となったUFC 170でコーディ・ギブソンと対戦し、3-0の判定勝ち[3]。 2015年4月18日、UFC on FOX 15でバンタム級ランキング6位の水垣偉弥と対戦し、ボトムポジションから肩固めを極めて3R一本勝ち[4]。 2015年12月10日、UFC Fight Night: Namajunas vs. VanZantでバンタム級ランキング10位のジョニー・エドゥアルドと対戦し、ギロチンチョークで2R一本勝ち[5]。 2016年5月29日、UFC Fight Night: Almeida vs. Garbrandtでバンタム級ランキング8位のブライアン・キャラウェイと対戦し、1-2の判定負け。キャリア初黒星を喫した[6]。 2017年1月28日、UFC on FOX 23でバンタム級ランキング4位のハファエル・アスンソンと対戦し、1-2の判定負け[7]。 2017年12月9日、UFC Fight Night: Swanson vs. Ortegaでバンタム級ランキング7位のマルロン・モラエスと対戦し、タックルを仕掛けようとした際にカウンターの左膝蹴りで1RKO負け[8]。 2018年4月21日、UFC Fight Night: Barboza vs. Leeでバンタム級ランキング14位のブレット・ジョーンズと対戦し、3-0の判定勝ち[9]。 2018年9月8日、UFC 228でバンタム級ランキング10位のコーディー・スタマンと対戦し、2Rにバックからの膝十字固めで一本勝ち[10]。 2019年2月17日、UFC on ESPN: Ngannou vs. Velasquezでバンタム級ランキング5位のジミー・リベラと対戦し、3-0の判定勝ち[11]。 2019年6月8日、UFC 238でバンタム級ランキング4位のペドロ・ムニョスと対戦し、3-0の判定勝ち[12]。 2020年6月6日、約1年ぶりの復帰戦となったUFC 250でバンタム級ランキング4位のコーリー・サンドヘイゲンと対戦し、試合序盤にバックを奪いリアネイキドチョークで一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[13]。 UFC世界王座獲得2021年3月6日、UFC 259のUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者ピョートル・ヤンに挑戦。4Rにヤンが膝をついた状態のスターリングの頭部に膝蹴りを放ち、スターリングはダメージから回復できず、ヤンの膝蹴りが故意に放った反則と判断されたため、失格によりスターリングが勝利を収め王座獲得に成功した。UFCで失格により王座が移動した初めてのケースとなった[14]。 2021年4月、レスリング時代からの古傷であった首の手術を受けた。 2022年4月9日、1年1カ月ぶりの復帰戦となったUFC 273のUFC世界バンタム級王座統一戦で暫定王者ピョートル・ヤンと再戦。2Rと3Rにテイクダウンを奪い、終始バックのポジションを維持しつつ積極的にチョークを狙い続け、4Rと5Rにスタンドの攻防で巻き返されたものの2-1(48-47、47-48、48-47)の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功した[15]。 2022年10月22日、UFC 280のUFC世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング2位の元UFC世界バンタム級王者TJ・ディラショーと対戦。グラウンドの攻防で終始圧倒し、2RにパウンドでTKO勝ち。2度目の王座防衛に成功した[16]。 2023年5月6日、UFC 288のUFC世界バンタム級タイトルマッチで元UFC世界二階級制覇王者ヘンリー・セフードと対戦。レスリングでオリンピックの金メダルを獲得したセフードから4度のテイクダウンを奪い、スタンドでは手数で上回って2-1(47-48、48-47、48-47)の5R判定勝ち。UFCバンタム級最多連続防衛記録となる3度目の王座防衛に成功した[17]。また、この勝利でUFCバンタム級新記録となる最多勝利記録「14勝」、最多連勝記録「9勝」を飾った。 世界王座陥落2023年8月19日、UFC 292のUFC世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング2位の挑戦者ショーン・オマリーと対戦し、カウンターの右ストレートでダウンを奪われパウンドで2RTKO負け。王座から陥落した[18]。試合後にレフェリーのストップが早かったとする意見が多数挙がり、スターリング自身も「彼はいくつかパウンドを当てたが『ああ、このパンチが効いて脳震盪を起こしている』というようなことは決してなかった」と語っている[19][20]。 2024年4月13日、フェザー級転向初戦となったUFC 300でフェザー級ランキング8位のカルヴィン・ケイターと対戦し、テイクダウンとグラウンドの攻防で終始優勢に立って3-0の判定勝ち[21]。 2024年12月7日、UFC 310でフェザー級ランキング5位のモフサル・エフロエフと対戦し、ハイレベルなグラップリングの攻防を繰り広げたものの、0-3の判定負け[22]。 人物・エピソード
戦績プロ総合格闘技
アマチュア総合格闘技
獲得タイトル表彰
脚注
関連項目外部リンク
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