この項目では、イギリス出身の音楽デュオについて説明しています。エレクトロニクスについては「電子工学 」を、エレクトロニックミュージックについては「電子音楽 」をご覧ください。
ペット・ショップ・ボーイズ のニール・テナント
元「クラフトワーク 」カール・バルトス
エレクトロニック (Electronic )は、ニュー・オーダー のボーカルのバーナード・サムナー と、元ザ・スミス のギタリストジョニー・マー からなるグループ。当時彼らが所属していたバンドは、共に作品のリリース間が長くなる傾向があったため、メインのバンドの活動休止期間の「オン/オフ」プロジェクトとして、時折、ゲスト・アーティストを迎えながらエレクトロニックとして活動していた。
多くのニュー・オーダーのサイドプロジェクトの中で、最も商業的に良好なものは、このエレクトロニックであった。彼らの最初のシングル『Getting Away With It』は、バッキング・ボーカルにペット・ショップ・ボーイズ のニール・テナントを迎え、イギリスで最高12位、さらに1990年にアメリカでチャート入りを果たし、続くセルフタイトルのデビューLPは世界中で100万枚を売り上げた。しかしセカンド・アルバムはおよそ10万枚のセールスにとどまるなど、バンドとしては決してニュー・オーダーやザ・スミス、ペット・ショップ・ボーイズに及ぶ程の人気を獲得することができなかった。
来歴
バーナード・サムナー とジョニー・マー は、1984年にサムナーがプロデュースを手がけていたクアンド・クアンゴの楽曲にザ・スミスのギタリストが参加したことをきっかけに出会った。1988年、サムナーはニュー・オーダー の他のメンバーが、バンドの音楽にシンセサイザー を加えたいという自身の希望を受け入れてくれないことに不満を持つ[ 4] 。ソロ・アルバムの制作を決意するも、1人で作業を行うことに楽しさを感じないことに気づき、マーに助けを求めた[ 5] 。
1989年12月にシングル『ゲッティング・アウェイ・ウィズ・イット』を発売。ボーカルはサムナーとペット・ショップ・ボーイズ のニール・テナントが務めた[ 1] 。
1991年6月に1枚目のアルバム『エレクトロニック』を発売[ 1] 。同作は全英アルバムチャート で最高位2位を獲得した[ 6] 。
エレクトロニックは、『トップ・オブ・ザ・ポップス 』や『TFI Friday』などのテレビ番組に出演し、シングル曲の演奏を行っていた。その一方で、1996年に発売されたアルバム『レイズ・ザ・プレッシャー』のプロモーションを目的としたライブツアーは行わず、3枚目のアルバムのレコーディングを素早く行うことを決めた[ 7] 。2人はダヴズ のベーシストであるジミ・グッドウィンとブラック・グレープ のドラマーであるジェド・リンチを迎えて、アルバム『トゥイステッド・テンダネス』の制作を行った。同作はグループの人気の回復には繋がらなかった一方で、批評家から高い評価を得た[ 8] [ 9] [ 10] [ 11] 。
その後、2人は他のプロジェクトに移行することとなったが、エレクトロニックの正式な解散発表は行っていない。
ディスコグラフィ
シングル
スタジオ・アルバム
コンピレーション・アルバム
脚注
出典
^ a b c d e f Bush, John. Electronic Biography, Songs & Albums - オールミュージック . 2021年9月11日 閲覧。
^ Buckley, Peter (2003). The Rough Guide to Rock . Rough Guides. pp. 336 . ISBN 1843531054 . https://archive.org/details/roughguidetorock0003unse/page/336
^ Melody Maker (IPC Media). (13 April 1991).
^ “Q&A: Bernard Sumner” . Spin (Next Management Partners). (21 September 2009). https://www.spin.com/2009/09/qa-bernard-sumner/ .
^ Q (Bauer Media Group). (July 1991).
^ “Official Albums Chart Top 75 ”. Official Charts Company (1991年6月2日). 2021年9月11日 閲覧。
^ City Life (Trinity Mirror). (31 March 1999).
^ Melody Maker , 24 April 1999 (3.5/5)
^ NME , 17 April 1999 (7/10)
^ Q , May 1999 (4/5)
^ Uncut , May 1999 (4/5)
^ a b c “ELECTRONIC | full Official Chart History ”. Official Charts Company . 2021年9月11日 閲覧。
^ “The Irish Charts ”. IRMA. 2010年2月1日時点のオリジナル よりアーカイブ。2021年9月11日 閲覧。
^ “Electronic - Dutch Chart ”. dutchcharts.nl. 2014年6月16日時点のオリジナル よりアーカイブ。2021年9月11日 閲覧。
^ “Suche - Offizielle Deutsche Charts ”. GfK Entertainment . 2021年9月11日 閲覧。
^ “Electronic - Austrian Chart ”. austriancharts.at. 2021年9月11日時点のオリジナル よりアーカイブ。2021年9月11日 閲覧。
^ “Electronic - Swedish Chart ”. swedishcharts.com. 2021年9月11日 閲覧。
^ a b Australian (ARIA Chart ) peaks:
Top 50 peaks: “australian-charts.com - Discography Electronic ”. © 2006-2010 Hung Medien / hitparade.ch.. 2012年10月22日時点のオリジナル よりアーカイブ。2021年9月11日 閲覧。
Top 100 peaks to December 2010: Ryan, Gavin (2011). Australia's Music Charts 1988-2010 . Mt. Martha, VIC, Australia: Moonlight Publishing
^ “charts.nz - Discography Electronic ”. Hung Medien. 2021年9月11日 閲覧。
^ “Electronic Chart History (Billboard Hot 100) ”. Billboard . 2021年9月11日 閲覧。
^ a b c “Electronic - Awards ”. AllMusic . Rovi Corp. 2012年11月12日時点のオリジナル よりアーカイブ。2021年9月11日 閲覧。
^ “Results: RPM Weekly ”. Library and Archives Canada . 2021年9月11日 閲覧。
^ “Electronic Chart History (Billboard 200) ”. Billboard . 2021年9月11日 閲覧。
^ a b “BRIT Certified - bpi ”. British Recorded Music Industry . 2021年9月11日 閲覧。
外部リンク