カツカレー
カツカレーとは、カレーライスと豚カツ[3][4][5]を組み合わせた日本のカレー料理。 カレーライスにトッピングをした初期の例である[6]。豚カツではなく、牛カツ、チキンカツ、メンチカツ、ハムカツなどなどが用いられる場合もある。 イギリスでは日本のカレー全般を指して「カツカレー」と表現することがある[7]。 発祥
盛り付けのバリエーション下図のように、飯、カツ、カレーの配置には、様々なバリエーションがある。カツはスプーンだけで食べられるよう、あらかじめ切り分けておくのが一般的である。
栄養高脂肪・高カロリー食品であり胃腸にかかる負担が大きく、カツの衣に使うパン粉も炭水化物であるため、高糖質でもある。例として、カレー専門店チェーンの壱番屋の場合、ポークカレーのエネルギー748 kcal に対し[11]、手仕込とんかつカレーのエネルギーは1,316 kcal となっている[12](いずれもライス量300 g の数値)。 ゲン担ぎカツ丼と同様、「試験に勝つ(合格する)」「試合で勝つ」などのゲンを担ぐ意味で食べられることが多い。公営競技関係の施設(競馬場、競輪場、競艇場、オートレース場とそれらの場外投票券売場)では、ギャンブルで「勝つ」という験担ぎと洒落を込め、場内の食堂などでカツカレーを「勝カレー」と称することもある[13][14][15]。また、自由民主党総裁選挙でもゲン担ぎとして各候補の出陣式で参加議員に対してカツカレーが振る舞われるが、しばし参加議員数より得票数が少ないことが発生し、カツカレー食い逃げ事件と揶揄されている。 日本以外での展開イギリスでは、日本・アジア食チェーンレストランの「Wagamama」と日本食のテイクアウトチェーン店である「Wasabi」で出されていたカツカレーが火付け役となり、ブームが発生した[16]。Katsu curryという名称で広く知られており、スーパーマーケットの総菜コーナーで売られるのが一般的になっている[17]。 近年では日本食以外のレストランやマクドナルドでも販売されたことがある[16]。しかしながらしばしば、インドカレーと比較した日本風味のカレーとしての意味合いで呼ばれており、実際には豚カツが入っていないことも多いことから、在英邦人によりその間違いを指摘する「カツカレーポリス」という活動が発生した[18]。 イギリスでは豚肉禁止のイスラム教徒や鶏肉好きなカリブ系移民も多いことからチキンカツが入っていることも多い。カツカレーポリスについてプレジデント・オンラインの記者は「日本でも、海外では通じない鼻つまみな和製英語はたくさん使われていることだろうし、ここは一つ、イギリスで横行するカツ無しのカツカレーくらい許してやってほしいというのが正直なところ」と述べている[19]。 この他、カツカレーはアメリカ合衆国、フランス、オーストラリアでも人気があるという。オーストラリアでもチキンカツカレーの人気が高いのは、国民にイスラム教徒のほか準菜食主義者が多いことが影響しており、硬めの豆腐を揚げた「トーフカツ」のカレーもヴィーガンやヘルシー志向の客に歓迎されている。また、日本食のイメージが強いためか、七味唐辛子で辛さを調節したり、箸でカレーを食べたりする客が多いという[20]。 壱番屋の海外進出先の全ての国・地域で、カツを載せたカレーは人気首位である[2]。 脚注注釈出典
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