ガゼルの塔
『Xak -ガゼルの塔-』(サーク - ガゼルのとう)は、マイクロキャビンが開発し1991年6月14日に発売されたPC-8801mkIISR用アクションロールプレイングゲーム。正式タイトルは『The Tower of Gazzel 〜Xak -ガゼルの塔-』。 概要マイクロキャビンの『サーク』(1989年)シリーズの外伝的作品で、『サークII』(1990年)の時代から1年後の世界が舞台になっている。ディザエ軍の1人・ゼグライアと、はぐれ妖魔のベルゼスとアクリラによる戦いを描く。最後には、妖魔三将軍最後の生き残りである、ゾム・ディザエの存在が明らかとなる。 ゲームデザインおよびシナリオは前2作においてグラフィックを手掛けていた川口洋一郎が担当、音楽は『フレイ』(1990年)を手掛けた新田忠弘の他、『幻影都市』(1991年)を手掛けた福田康文および瓜田幸治が担当、イメージイラストは漫画『神星記ヴァグランツ』の作者である菊池通隆が担当している。 同年にPC-9801およびPC-88VA、MSX2に移植され、2006年には携帯電話ゲームとして配信された。その他にもWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて配信されており、2002年にPC-9801版、2010年にPC-8801版、2018年にMSX2版が配信された。 ゲーム内容本作までのサークシリーズと異なり、それぞれの能力を持つ4人の仲間から1人を選び、状況に応じて仲間を変更しながら攻略していく。物語はすべてガゼルの塔内部で進行する。外で待つ仲間たちから、一緒に探索する相手を1人選ぶ。 ゲーム開始時点ではリューン以外がほぼ同時に塔の入り口にたどり着いており、主人公ラトクはフェル以外の3人のうち1人をパーティーメンバーとして同行させ、塔内部の探索を行う。なお、リューンはゲームを進めていくと仲間にできる。 レベルアップ要素は排除されており、純粋にアクションや謎解き、パズルなどを楽しむ作りとなっている。 ストーリー凶暴な魔獣ガゼルを封じ込めた地の上に築かれた"ガゼルの塔"。妖魔ゼクライアは、この塔を奪い取り、妖魔の活動拠点として利用することにした。そして塔の内部には、東方の技師サイテンの手によって多くの凶悪なトラップが仕掛けられた。妖魔出現の噂を聞きつけて、フレイと共にはるばるガゼルの塔までやってきた我らの勇者ラトク・カート。ところが、フェル、ホーン、ピクシーの三人も塔の噂を聞きつけてやってきていた。塔の入り口で彼らと再会したラトクは、協力して内部を探ることにした。中に潜むモンスターたちを撃退しながら進むラトクたち。だが塔の2階ではリューンが瀕死の重傷を負って倒れていた。彼の話を聞いて驚いた。以前に彼が戦って封じたはずの妖魔、アクリラとベルゼスが現われて、リューンの妻と娘を連れ去ったという。そして彼に傷を負わせたのは、ラトクそっくりの人物だという。ふたたび塔に戻ると、3階の牢屋にリューンの娘アリアが捕えられているのを発見した。妖魔アクリラとの死闘の末、無事アリアを助け出したラトクたち。だがまだリューンの妻ティナは見つからなかった。ついに一行は最上階である5階へとたどりついた。いよいよ妖魔ベルゼスと対決だ。リューンと力を合わせてベルゼスを打ち破ったラトク。ベルゼスは死ぬ間際に、ティナは妖魔ゼクライアに捕らえられ、まもなく復活するガゼルのいけにえにされるだろうと告げた。一路ゼグライアの下へ急ぐラトクたちの前に現れたのは噂の"偽ラトク"。だがしょせん本物にかなうわけがなかった。遂にゼグライアと向かい合うラトク。だが敵は、ひきょうにもティナを盾にしてきた。そのときホーン、フェル、フレイの3人が現れてティナを救出してくれた。ゼグライアは遂に復活した魔獣ガゼルと合体してラトクたちに迫ってきた。いよいよ最終決戦だ!![1] 主な登場人物
妖魔
移植版タイトルはすべて『Xak -ガゼルの塔-』につき省略。
スタッフ
シリーズ作品
脚注
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