マイクロキャビン
株式会社マイクロキャビン(MICROCABIN[注釈 1] CORPORATION)は、日本の三重県四日市市に本社を置くアミューズメント用ソフトウェアの企画・開発会社。円谷フィールズホールディングス株式会社の完全子会社。かつてはコンピュータゲームの開発も行っていた。 概要
創業者の大矢知直登により、1981年11月27日にパソコンショップ・パソコン教室「マイクロキャビン四日市」として創業し[1]、翌年11月に株式会社(資本金1,000万円)として設立。 1980年代から1990年代前半まではパーソナルコンピュータ向けにゲーム開発を行っていた。1980年代は『は〜りぃふぉっくす』などのアドベンチャーゲームを中心に開発し、1990年代に入ると『サーク』シリーズや『幻影都市』などのロールプレイングゲームを中心に開発していた。1990年代後半からは家庭用ゲーム機向けにも開発を進め、『リグロードサーガ』や『ソードアンドソーサリー』、『マリオネットカンパニー』シリーズなどを手がけた。 1999年2月時点での資本金は1億8,793万円[2]。 しかし、開発費の高さからスーパーファミコンへの参入を見送ってパソコン向けゲームソフトの開発を続ける、次世代ゲーム機ではPlayStation陣営ではなくセガサターン陣営につく、経費がかかる自社開発からOEMにシフトするといった経営判断の結果、優秀な人材が集まりにくくなり、知名度や売上が低下した。セガサターン陣営についたことを、大矢知は後年に「結果論だが、乗る船を間違えた」と語っている[1]。 松下電器からパチンコ用の液晶制御ボードのソフトウェア開発を受託したことを機に、2000年代に入ってからはパチンコ液晶表示ソフトの開発が中心となっている[1]。2001年2月に資本金を2億2,793万円に増資しJASDAQへの店頭公開を目指したが[3]、店頭公開した場合に維持していく困難を危惧。会社を安定して存続させるために方針転換し、優良企業との共存の道を選択した[4]。 2008年5月9日、AQインタラクティブの100%子会社となり、2011年1月14日に株式の85%がフィールズ(現:円谷フィールズホールディングス)に譲渡され、その後に残りの株式もすべて譲渡された結果、円谷フィールズホールディングスの100%子会社となった[5]。 2014年12月1日、資本金を1000万円に減資した[6]。 2024年現在はアニメ制作にも協力するかたちで参入しており、エイトビットの作品(『ゆるキャン△ SEASON3』、『転生したらスライムだった件(第3期)』)などにクレジットされている。 主なゲーム作品
その他、1989年「ファイナルファンタジー」のMSX版や、1990年「大戦略」のMSX版・PCエンジン版など、他社制作ゲームの機種移植も手掛けている。 制作に関与した主なパチンコ機(いずれもニューギン) 在籍していた主なクリエイター
関連項目
脚注注釈出典
外部リンク
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