コンキアン
コンキアン(conquian)は、トランプを使った歴史的なラミー系のカードゲームである。知られるかぎり、西洋のすべてのラミー系のゲームのなかでもっとも古い[1]。 コンキアンはおそらく南米発祥のゲームで、ラテンスタイルの40枚のトランプを使用していた。19世紀後半にはアメリカ合衆国に伝来し、「クーンキャン(Coon Can)」とも呼ばれた。 コンキアンはおそらく西洋のすべてのラミー系ゲームの祖先にあたるが、そのルールは現在のラミーとはかなり異なっている。現在一般に行われているゲームの中で、コンキアンに近いルールを持つものにパンギンギがある。 ルールラテンスタイルの40枚のトランプを使用するが、ここでは通常のトランプを使用し、8・9・10を抜く方法を説明する。このゲームでは、Aはつねに単なる「1」として扱う。 ゲームの目的は、10枚の手札に1枚を加えた11枚すべてを複数のメルドにして公開することである。メルドには2種類がある。
2人で競技する。ディーラーは10枚ずつの手札を配る。残りの20枚は伏せて重ね、山札とする。 ディーラーでない方からはじめ、交互に以下のことを行う。
いかなる場合も、取ったカードを手札に加えてはならない。 メルドを公開するときに、自分の公開ずみのメルドの一部のカードを分離して、別のメルドを作ることができる。たとえば、すでに - - - を公開しており、山札から を引いてきたときは、手札にある を出して、すでに公開してある を分離して - - と - - の2つのメルドにできる。捨て札を使って公開ずみのメルドに追加できる場合、捨て札を使うように相手に要求されたら、そのカードを使わなければならない。このルールは、相手の残りの手札が2枚になって、残り1枚を待っていると思われるときに、相手の手札をくずす技法として利用される。 引いてきたカードと手札をあわせて11枚の手札をすべてメルドにして公開したら、上がりとなり、そこでプレイは終了する。捨て札をすることによって手札が0枚になった場合は上がりではないことに注意。負けた方は勝った方に決まった額を支払う。 誰もあがらないうちに山札がつきたら、引き分けとなり、次回は負けた側が勝った側に倍額を支払う。 脚注
外部リンク
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