スズキ・デスペラードデスペラード (Desperado) は、スズキが製造・販売していたクルーザー(アメリカン)タイプのオートバイのシリーズ車種。 概要デスペラードは、400ccクラス(普通自動二輪車)と800ccクラス(大型自動二輪車)の排気量において1996年に発売された。 日本国内向けのラインナップとしては、1993年から1994年に発売されたVS系イントルーダーの後継にあたり、2001年に登場したVL系イントルーダーがデスペラードの後継となる。 2000年をもって国内販売を終了し、海外仕様についても2004年モデルを最後として生産を終了している。 車種名の「デスペラード」は、英語で「ならず者」、「無法者」などを意味する語[1]。
モデル一覧デスペラード400 / 400X / ワインダー前期型(VZ400T / VZ400ZT)
デスペラード400(VZ400T)・デスペラード400X(VZ400ZT)は、1996年5月より、ドラッグレーサーイメージのアメリカンモデルとして販売開始された。400Xはビキニカウルとアンダーカウルを装備したモデルである。搭載されるエンジンは、イントルーダー400と同系列の水冷SOHC4バルブV型2気筒を採用。最高出力は33ps/7,500rpmを発揮。また、駆動方式はイントルーダーとは異なり、シャフトドライブではなくチェーン駆動が採用されている。国産クルーザーとしては初めて倒立式のフロントフォークを採用した点も特徴である。 後期型(VZ400V / VZ400ZV)
1997年4月には細部を変更するマイナーチェンジが行われた。主な相違点は、最高出力が5psアップされ38ps/8,500rpmに、小型ウインカーの採用、エキゾーストパイプの取り回し・マフラー形状変更など。デスペラード400・デスペラード400Xともに2000年をもって販売終了した[5]。 ちなみに、同クラスの国産クルーザータイプのオートバイの中ではもっともパワフルなエンジンである。1997年式の「水冷V型2気筒クルーザー」の出力に限って比較した場合、ホンダ・スティード400が31PS[6]、カワサキ・バルカン(400)が33PS、ヤマハ・ドラッグスター400が37PSとなっている。なお、車重に関してもデスペラードが最軽量である。 デスペラードワインダー(VZ400BX)
1999年には、より高級感を前面に押し出したバリエーションモデルとしてデスペラードワインダーが追加された[8]。 車種名に含まれる「ワインダー」とは、英語で「時計のネジを巻く」事を意味する語であり、おもに語感の良さから命名された[1]。 デスペラードワインダーにてベースモデルから変更された点は、フロントフォークが倒立式から正立式に変更、フロントホイールが16インチ径キャストから19インチ径スポークに変更(リア周りは変更なし)となっており、エンジンおよび車体各部パーツに結晶塗装仕上げの採用などが特徴的である。 2000年をもって販売終了した[5]。 デスペラード800 / 800X
デスペラード400の上位機種となるデスペラード800(VS53B)は、1996年11月に発売された。車体は400ccモデルと共通だが、排気量は800ccクラスとなり、50ps / 6.6kgf・mを発揮するエンジンによりトルクフルな走りを実現した。 デスペラード800は1998年[11]、デスペラード800Xは1999年をもって販売終了した[12]。 海外仕様は「VZ800マローダー / マローダー(800)」の車名で販売され、2004年モデルが最終となった[13]。後継機種は、2005年に登場したVZ系の新型「ブルバードM800 / ブルバードM50」となる。
アフターパーツについて
アフターパーツは現在[いつ?]ほとんど存在しない[要検証 ]。 現在でも[いつ?]販売している場所は「オートリメッサ」「VZ-CUSTOM」など[要検証 ]。 関連項目脚注
外部リンク
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