セヴンス・ソジャーン
『セヴンス・ソジャーン[8]』(Seventh Sojourn)は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、ムーディー・ブルースが1972年に発表した8作目のスタジオ・アルバム。ジャスティン・ヘイワードとジョン・ロッジが加入してからは7作目に当たる。 背景ジャスティン・ヘイワードは父を失って間もない頃に「新しい地平線」を作っており、ヘイワードは2013年に行われたSongfactsのインタビューにおいて「私の周りで死が相次いで、私はそれに対処し、どのように扱って、何をすべきで、どうやって乗り越えるべきか考え出さなければならなかった」と語っている[9]。また、グレアム・エッジは本作が制作されていた頃に辛い離婚を経験しており、エッジは2011年に行われたExaminer.comのインタビューにおいて「私は長い間、このアルバムをほとんど無視していて、聴いたり関わりを持ったりしないようにしていた」「個人的な見地から、長い間ほとんど無視してきたってことに、我ながら本当に驚いたよ」と語っている[10]。 マイク・ピンダーは本作のレコーディングで、従来のメロトロンに代わりチェンバリンを多用している[11][12]。 2007年のSACD及び2008年のリマスターCDには、ボーナス・トラックが4曲追加された。そのうち「アイランド」は本作リリース後の1973年2月14日にレコーディングされた曲で、他の3曲はマイク・ピンダーのホーム・スタジオ「Beckthorns」で1972年1月に録音された[1]。 反響・評価本作に先駆けてリリースされたシングル「神秘な世界へ」は、全英シングルチャートで13位[13]、アメリカのBillboard Hot 100では29位を記録[2]。 続いて本作が発表されると、全英アルバムチャートでは18週チャート圏内に入り、最高5位を記録[3]。アメリカではBillboard 200において自身初の1位獲得を果たし[2]、RIAAによってゴールドディスクに認定された[14]。また、1973年にシングル・カットされた「ロックン・ロール・シンガー」は全英36位[13]・全米12位に達した[2]。 Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「バラードが2曲あるとはいえ、『セヴンス・ソジャーン』はリリース当時、このバンドが生み出してきた作品の中で最もハードにロックしていることで注目された」と評している[12]。 収録曲
ボーナス・トラック
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク
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