ソニー・ミュージックエンタテインメント(英語: Sony Music Entertainment、SME、通称:ソニー・ミュージック、Sony Music)は、アメリカのグローバル音楽企業である。日本の多国籍コングロマリットであるソニーグループ傘下のソニー・コーポレーション・オブ・アメリカが所有するソニー・ミュージック・グループの一部である。
概要
2004年、ソニーとベルテルスマングループの合弁(パートナーシップ)によりソニーBMG・ミュージックエンタテインメント(Sony BMG Music Entertainment)として発足。ソニーグループのSony Music Entertainment(旧CBSレコード)とベルテルスマングループのBMGの音楽事業を当社の下に統合した。2008年、ソニーがベルテルスマンの持分を取得して完全子会社化し、社名をソニー・ミュージックエンタテインメント(Sony Music Entertainment)とする。
ユニバーサル ミュージック グループ、ワーナー・ミュージックと共に、いわゆる音楽事業会社の"ビッグスリー"の一つである。
2020年代においては、ストリーミングによる楽曲の需要が高まると見通して一部ミュージシャンとの契約方法を変更、ボブ・ディラン、ポール・サイモン、ブルース・スプリングスティーンからは全楽曲を購入するという手法を採った[1]。
なお日本の「株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント」はソニーグループが直接所有しており、相互に経営の関係はない。
沿革
CBSレコード
BMG
ソニーBMG
- 2004年8月1日、ソニーとベルテルスマングループの合弁(双方の折半出資)によりソニーBMG・ミュージックエンタテインメント(Sony BMG Music Entertainment)を設立。ソニー・ミュージックエンタテインメント(旧CBSレコード)とBMGの事業を当社の下に統合した。
- 2005年10月、発売したCDにrootkitが存在することが発覚(ソニーBMG製CD XCP問題)を参照。
- 2007年11月、ソニーBMG従業員が環境移行ツールIDEAL Migrationのオンラインサポートを同ソフトウェアの開発元であるPointdevにリクエストしたところ、同ソフトウェアが不正なライセンスキーにより使用されていることが発覚。翌年1月に海賊版ソフトウェアの使用・ライセンス違反により30万ユーロの訴訟を起こされる[2][3]。
- 2008年8月、ソニーとベルテルスマンは、ソニーがベルテルスマンの持分(50%)を取得することに合意したと発表。
- 2008年10月に、ソニーの米国法人であるソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ(SCA)によるベルテルスマン持分の取得が完了。ソニーBMGはソニーの完全子会社(SCA等を介する間接所有)となった。同時に、ソニーBMGから日本のSMEJにBMG JAPAN全株式の譲渡が行われ、BMG JAPANはSMEJの完全子会社となった。また、それに際して販売元もVEからSMEJに変更された。
- 2008年12月に、保護者の承諾を得ずに3万人の児童に関する情報を収集した問題で、連邦取引委員会に100万ドルを支払うことに同意した。
ソニー・ミュージック
レーベル
経営者
元NBCのCOOだったアンドリュー・ラック(Andrew Lack)は、2003年に旧ソニー・ミュージックエンタテインメントのCEOに就任した。その後合併に伴い、ソニーBMGの初代CEOに就任した。
2017年4月、元ソニーCEOのハワード・ストリンガーの実弟ロブ・ストリンガーが就任した[4]。
事件・問題
脚注
注釈
出典
- ^ “全楽曲を売却、500億円超か 米歌手スプリングスティーンさん”. 中日新聞 (2021年12月16日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ 「soci?t? vauclusienne attaque le g?ant Sony」2008年3月19日、La Provence.com
- ^ 「BMG Accused Of Using Pirated Software」 2008年3月26日、EDRI-gram
- ^ “ソニーの音楽部門社長、イギリス音楽業界の殿堂入り”. フォーブス. (2017年6月17日). https://forbesjapan.com/articles/detail/16618 2017年7月22日閲覧。
- ^ “SONY BMGのrootkit CD訴訟、和解を最終承認”. 2014年8月17日閲覧。
関連項目
外部リンク