PlayStation Network(プレイステーションネットワーク、略称:PSN)は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(ソニー)が提供するアカウント制のオンラインサービスの総称である。利用にはインターネット回線が必須である。Sony Entertainment Network(SEN)と一体化したサービスが提供されている。ユーザー個別認証、プリペイドによる決済処理等も行うオンラインサービスを提供する基盤システムである。シングルサインオンにより利便性を図っている。インフラはオンプレミスからAWSへと移行している[2][3]。
来歴
- 2006年
- 2008年
- 2009年
- 2月20日 - 日本国内のアカウント登録数が、2006年11月11日のサービス開始から200万を突破[5]。
- 2月25日 - 全世界のアカウント登録数が、2006年11月11日のサービス開始から2,000万を突破[6]。
- 8月19日 - 9月3日から11月3日まで総額1,000万円分のPlayStation Networkポイントが貰える「playface」キャンペーン実施[7]。
- 2010年
- 3月1日 - 世界規模の障害が発生。新型PlayStation 3以外では時計の表示エラーが原因とされ、以下の現象が確認された[8]。
- 時刻が『2000/01/01』になり、PlayStation Networkにログインしようとすると『エラーが発生したため、“PlayStation Network”からサインアウトしました。(8001050F)』と表示。
- ゲームを起動しようとすると『トロフィー情報の登録に失敗しました。(8001050F)』とエラーが表示され、トロフィーデータが表示されなくなる。
- インターネット経由での日付と時刻の設定を行うと『時刻設定に失敗しました(8001050F)』とエラーが表示。
- 同問題はPlayStation 3が2010年をうるう年と誤認識していたことが原因であったため、3月2日(GMT)になった時点で解消された[9]。
- 4月1日 - 運営元をソニー本社に移管。同日、PS3の他システム対応機能廃止に伴いPS3でアクセスする場合は、バージョン3.21公開に合わせてそれより旧版のシステムソフトウェアでのアクセスが不可となった(その後、必要に応じてその時のシステムソフトウェア最新版アクセス限定が行われている)。
- 5月31日 - 日本国内のアカウント登録数が500万を突破[10]。
- 2011年
- 2012年 - PS3向けのPSNの利用規約が最後の改定。
- 2013年6月11日 - 名称が従来は略称であった「PSN」に統一され、ロゴマークも一新された[14]。
- 2015年1月29日 - 「PSN」の名称が「PlayStation Network」に戻され、Sony Entertainment Network上で提供されていた映像配信サービス「Video Unlimited」が「PlayStation Video」と改名され、音楽配信サービス「Music Unlimited」が後継の新規サービス「PlayStation Music」に切り替わり、PlayStation Networkに一元化されると発表された[15]。
- 2019年4月11日 - ユーザーidの変更が可能となるが、この機能の導入により一部のPS3作品、おもにCall of DutyのPS3版に不具合が生じる。
- 2021年4月20日 - 2021年の夏頃にPS3,PS VitaにおけるPlayStation Storeのサービスを終了する予定だったが、撤回された。一方でPSPのPlayStation Storeの閲覧終了は撤回されなかった。[16]
- 2021年8月31日 - PlayStaition Videoの販売終了。[17]
- 2022年5月11日 - PS3とPS Vitaのアカウント保護のためのシステムアップデートにより、PS3とPS Vitaからのアカウント作成と管理が不可能に。どちらも行う場合は他のプラットフォームを利用することになる。それに伴い、PS3、PS VitaからPlayStation NetworkにサインインするにはPCなどを経由した機器認証が必要になった[18]。一度認証すれば、以降は元のパスワードでサインインできる。
アカウント
「PSNアカウント」から改名された「SENアカウント」「ソニーアカウント」にはマスターアカウントとサブアカウントの2種類がある。My Sony IDと共通化も進んでいる[19]。
アカウントの削除や退会は不可能だったが[20]、2011年4月に発生したPlayStation Network個人情報流出事件後、公式サイトの記述が変更され、インフォメーションセンターでの問い合わせで可能である。
ユーザー登録を行うにはPSN利用規約に同意する必要が有る。同意が成されない限り、アカウントを与えられる事は無い。
また、アカウントは規約によって、
お客様はアカウントの不正使用が行われないよう、その情報を適切に保管する義務があります。
と不正利用を防ぐ為のサインインIDやパスワードの秘密管理義務が課せられている。従って、アカウントを複数人で流用することは重大な規約違反であるので、くれぐれも行ってはならない。
マスターアカウント
マスターアカウントはペアレンタルコントロールを含む全ての設定にアクセスすることができるが、18歳以上でなければ作成することができない。
マスターアカウントは保護者用アカウントでも有り、被保護者に対してサブアカウントを与えることが出来る。マスターアカウントが作成できるサブアカウントは最大6つとなっている。
サブアカウント
サブアカウントはマスターアカウントを持ったユーザーが、被保護者に対して制限付きのアカウントを作成したい時に作ることができる[22]。従って17歳以下が対象。
ID作成時の生年月日によって自動的にアカウントの種類が決定する。
マスターアカウントと違って以下の制限がある[23]。
- PSNサービス決済用ウォレットが存在しない。作成したマスターアカウントのウォレットを決済に使用する。従ってチャージも出来ない。
- マスターアカウントが設定した利用限度額を超える決済が出来ない。
- マスターアカウント無しでサブアカウントのみの作成は出来ない。
- マスターアカウントと同じEメールアドレスでの作成は出来ない。
サブアカウントとして作成されたアカウントはマスターアカウントへの昇格(更新)が出来ないシステムになっていたが、2015年2月13日より、年齢が18歳以上となったサブアカウントであればアカウント管理サイトなどからマスターアカウントへの昇格が行えるようになった。
主なサービス
PS5/PS4向け
PS4向け
PS5/PS4/PS Vita(PS Vita TV/ PlayStation TV)/PS3/PSP向け
PS Vita(PS Vita TV/ PlayStation TV)向け
- LiveArea
- 同じソフトを持っているフレンドのアクティビティーの閲覧
- (nearは終了済み)
- PS4とPS Vita間でユーザー同士で最大8人までのパーティー結成
- (メッセージ機能は終了済み)
- (readerは事実上終了[注釈 3])
- 記録媒体のセキュリティ保護
PS3向け
PSP向け
- オンライン対戦はアドホックモード以外では不可能であるため、PSN経由は不可能
- DLC及び一部ダウンロード作品のインストール
スマートフォン向け
- PlayStation Appの閲覧
- リモートプレイのセキュリティ認証
- PS4向けセカンドスクリーン
- 機器設定パスワードの発行
PlayStation Networkにリンクが可能なゲーム向けアカウント
サービス利用権
購入やレンタルなどサービスを受けた場合の利用権はPlayStation Networkのアカウントに紐付けられる。そして、そのアカウントで機器認証を受けた機器で利用可能になる。アカウント間で権利の授受は出来ないが、PlayStationにおいてはゲームソフト内でのゲームのルールに従った事柄に付いてはその限りではない。また、アカウントのリージョンはVPNではなく登録時のアカウントに定められた地域によって決まる。
利用可能な地域
利用できるサービス、その他の機能は地域によって異なる。[24]
参考資料
注釈
- ^ Apple Accountとの連動はPS5、ニコニコとの連動はPS4、ラインとの連動はスマートフォン上でのみ意味を成す。
Facebook,Twitterの連動は、PSN上のPS3,PS Vitaではのちに不可能になった。かつてはPS3上でYoutubeとの連動のためにGoogle アカウントの連動も可能だった。
また、PS VitaのペイントパークなどでTwitterを連動することが可能であったが、Twitter APIの一部終了によって2023年5月以降は事実上サービス終了となった。
- ^ PSPからPS3にリモートプレイするときは除く。
- ^ 2023年現在ではPS Vita上にreaderアプリをダウンロードしても、アカウントの連携でいかなる場合でもエラーが発生するためにアプリを使用することができない。
脚注
出典
外部リンク
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周辺機器 |
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関連項目 |
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