フィウミチーノ空港
フィウミチーノ空港(フィウミチーノくうこう、伊: Aeroporto di Fiumicino、英: Fiumicino Airport)は、イタリアの首都ローマの南西(市内より約30キロ)のフィウミチーノ市にある国際空港。イタリアの博学者・レオナルド・ダ・ヴィンチにちなんで名付けられた。イタリア最大の空港である。 別称、レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(伊: Aeroporto internazionale Leonardo da Vinci、英: Leonardo da Vinci International Airport)。 概要ローマ郊外のフィウミチーノ市に位置し、イタリア 最大の 国際空港 である。主要国営航空会社ITAエアウェイズの本社。ルネッサンス期の芸術家で、イタリアが誇る芸術家でもあるレオナルド・ダ・ヴィンチにちなんで命名された。 ヨーロッパの航空自由化後、フィウミチーノ空港は、ブエリング航空、ウィズエア、ライアンエアーといったヨーロッパの重要な格安航空会社のハブ空港にもなった。 イタリアの首都を代表する空港であることから、各国の首脳がイタリアとバチカンに訪問する際の玄関口ともなる。例として、2017年3月に日本の安倍晋三首相がイタリアを訪問した際には、日本国政府専用機がフィウミチーノ空港に発着した[3]。 また、イタリアの首相や大統領、ローマ教皇が、政府専用機やアリタリアのチャーター機で諸外国を訪れるときにも使用される。 歴史「奇跡の経済」と呼ばれた、第二次世界大戦後のイタリアの高度経済成長を受けた民間航空の増大に対応すべく、これまで使用されてきたチャンピーノ空港に代わる新たなローマの国際空港として、1956年から1961年にかけて建設された。 なお、その後もチャンピーノ空港も国内線や近距離国際線、ビジネスジェットや政府専用機などを中心に継続して使用されている。 その後の、1960年代のダグラスDC-8やボーイング707などの大型ジェット機の増加や、アジアや北アメリカ、南アメリカからの乗り入れ便数の増加。さらに、1990年代に行われたヨーロッパ圏内の航空規制緩和を受けた格安航空会社の乗り入れ増加に伴い、繰り返し拡張しており、現在は4つの旅客ターミナルと貨物施設が運用されている。 また、ローマ市内との間を結ぶ空港連絡鉄道や、フィレンツェやボローニャ、ミラノなどとの間を結ぶ高速鉄道の駅も作られ、ローマのみならずイタリアの交通の要所として運営されている。 1985年12月には、アブ・ニダルが組織する「ANO」によって起こされた「ローマ空港・ウィーン空港同時テロ事件」の舞台となり、16人が死亡、99人が負傷した。 ターミナル旅客ターミナルとして、
の4つのターミナルがある。 ターミナル3とその西側にあるサテライトC(ゲートE)(旧ゲートG)との間は、新交通システム「スカイブリッジ」によって連絡している。 ターミナルとは別で、エリアB〜Eの4つの区分がある。 国内線・シェンゲン協定加盟国内線
シェンゲン協定加盟国外線
就航路線定期旅客便
チャーター便
空港アクセス鉄道フィウミチーノ空港駅には、トレニタリア (Trenitalia)の列車が乗り入れており、ローマ近郊鉄道や高速鉄道“Frecciarossa”などが発着する[21]。
バス近郊鉄道料金よりわずかに安い料金設定であり、深夜時間帯に運行される便もある。主な路線は次の通り(運行頻度と料金は2015年春現在)[22]。
タクシー/レンタカー主要目的地への料金は2015年現在次のとおりである(ROME CITY COUNCIL RESOLUTION N.161 20/05/2012による)[27][28]。
エイビスやハーツ、ユーロップカーなどのレンタカー会社の窓口が、国内線および国際線の到着ホールにある。 宿泊施設旅客ターミナルと連絡通路で直結した「ヒルトン・ローマ・エアポート」がある他、空港周辺にも「ジョリー・ホテル・レオナルド・ダヴィンチ」や「コートヤード・バイ・マリオット・ローマ・エアポート」など複数のホテルがある。 脚注
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