ミュージアムパーク茨城県自然博物館
ミュージアムパーク茨城県自然博物館(ミュージアムパーク いばらきけんしぜんはくぶつかん)は、茨城県坂東市にある茨城県立の自然博物館である。“茨城の風土に根ざした自然に関する総合的な社会教育機関”として開館した[2]。 概要1994年(平成6年)11月13日開館。『茨城県自然博物館進化基本計画』第1章では「毎年40万人以上が来館する、日本を代表する自然史系博物館」と紹介している[2]他、2004年(平成16年)の開館10周年にあたり、「茨城県自然博物館進化基本計画」と第した計画を推進し、その中で博物館の活動目標を「自然と共生し、市民と協働する博物館であること」と制定している[3]。 茨城県の博物館ではあるが、千葉県との県境付近に立地し、埼玉県や東京都からも10-20 km圏内に位置する。また、つくばエクスプレス、常磐自動車道により都内等からのアクセスが良いことから、「通勤圏の大自然」と称してPRする看板がつくばエクスプレス六町駅ほか都内の駅で見られる。 1998年(平成10年)9月25日、建設省設立50周年記念事業「公共建築百選」に選定された[4]。 施設菅生沼の西岸に建てられている。大きく分けて、本館内の屋内展示と野外施設とに分かれる。 本館5つの展示室と部門・企画展示、映像ホールを持つ。
隕石、鉱石、化石、剥製、自然の模型などが展示されており、水生生物は約90種800点が展示されている[5]。隕石など一部の展示物を手で触ったり、自然観察を体験したり、天体の動きを模型で実験したりすることもできる。茨城の自然に関する展示にも力を入れており、生物、植物、地学に関する展示物を見ることができる[6]。また、中国内蒙古自治区博物館 (Inner Mongolia Museum) との友好の証として松花江マンモス (Mammuthus sungari) の骨格が展示されている。この縁により内蒙古自治区博物館との姉妹館となった。 展示内容の一例
屋外施設野外施設は15.8 ha[7]あり、池や森を模した自然観察設備や、芝生広場、花畑などがある。「自然発見工房」という施設では双眼鏡、ルーペ、小型シャベルなどの貸し出しを行っており、施設内の植物、野鳥、昆虫を観察できるようになっている。「古代の広場」では貝化石の採集体験をすることも可能である[8]。菅生沼にかかる「菅生沼ふれあい橋」を渡って対岸の水海道あすなろの里へ行くことも可能[9]。 豊かな自然
附属施設本館にはレストラン、360名収容のセミナールーム、持参した弁当を食べられる48名収容の休憩コーナーなどがある。オストメイト対応トイレ、車椅子対応トイレも備えられている。屋内外とも禁煙であるが、一部箇所に喫煙コーナーが設けられている。 運営開館して以来、毎年約40万人が来館しており、2010年(平成22年)3月28日には入館者700万人を達成した[10]。2006年(平成18年)に公表されたリピーター率は約65%である[11]。また、2007年(平成19年)度に要したコストは11億4,000万円であり、これは茨城県が所有する40の有料公共施設の中で最大であった[12]。1997年(平成9年)から毎年1回『茨城県自然博物館研究報告』を発行している[13]。 アクセス脚注
参考文献
外部リンク
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