モズカッチャン(Mozu Katchan)は、日本の競走馬。2017年エリザベス女王杯の勝ち馬である。馬名の由来は冠名(モズ)+人名。カッチャンの由来になった人物は馬主の知人男性だが、誤って牝馬につけられてしまった[2]。
戦績
2歳
2016年12月24日阪神の新馬戦でデビューしたが、6着に終わる。
3歳
年が明けて2017年1月17日京都の未勝利戦は13番人気ながらもサトノクロニクルの3着と健闘する。2月12日小倉の未勝利戦で3戦目にして初勝利を挙げる。3月26日中山の500万下を制し連勝すると、4月23日東京のフローラステークスに出走。12番人気と低評価だったが、レースでは内埒沿いを回ると直線で一気の末脚を爆発させ先頭でゴールし重賞初制覇を果たす[3]。そして5月21日東京のオークスでは前走同様内埒沿いを進み、最後の直線では一旦先頭に立つもソウルスターリングにかわされて2着に敗れる。
秋に入り、9月17日阪神のローズステークスで復帰、前目でレースを進めたが直線伸び切れず7着と惨敗する[4]。10月15日京都の秋華賞は好位から脚を伸ばすものの1〜2コーナーでの落鉄が響いて3着という結果となる[5]。11月12日京都のエリザベス女王杯は道中好位の5・6番手でレースを進め直線で鋭く脚を伸ばすと粘るクロコスミアをゴール前でかわして悲願のGI初制覇を飾るとともに管理する鮫島一歩調教師にとっても初のGI制覇となった[6]。
4歳
始動戦となった2018年2月11日の京都記念では道中中位でレースを進めるも直線で伸びあぐねて4着に終わる。続くドバイシーマクラシックでも6着と精彩を欠いた。帰国後、8月19日の札幌記念では後方から追い込んで3着と好走。連覇をかけて挑んだ11月11日のエリザベス女王杯では好位から脚を伸ばすもリスグラシューの3着に敗れて連覇はならなかった。12月23日に行われた第63回有馬記念では前走同様好位に控えるも直線で伸び切れず8着に敗れた。
5歳
2019年3月10日の金鯱賞で始動したが、ダノンプレミアムの9着に終わる。その後、右前浅屈腱炎を発症したため、現役を引退。引退後は生まれ故郷の目黒牧場で繁殖入りする[1][7]。
競走成績
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
タイム (上り3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 |
1着馬(2着馬)
|
2016.12.24
|
阪神
|
2歳新馬
|
|
芝1800m(稍)
|
13
|
6
|
9
|
075.5(10人)
|
06着
|
R1:50.9(35.7)
|
-1.5
|
藤岡康太
|
54kg
|
インウィスパーズ
|
2017.01.17
|
京都
|
3歳未勝利
|
|
芝1800m(稍)
|
16
|
8
|
15
|
131.5(13人)
|
03着
|
R1:50.8(35.8)
|
-0.3
|
和田竜二
|
54kg
|
サトノクロニクル
|
0000.02.12
|
小倉
|
3歳未勝利
|
|
芝1800m(良)
|
16
|
6
|
12
|
004.40(2人)
|
01着
|
R1:48.9(34.2)
|
-0.4
|
藤岡康太
|
54kg
|
(ジャーミネイト)
|
0000.03.26
|
中山
|
3歳500万下
|
|
芝1800m(良)
|
13
|
5
|
7
|
003.60(2人)
|
01着
|
R1:51.8(36.6)
|
-0.0
|
和田竜二
|
54kg
|
(ビービーガウディ)
|
0000.04.23
|
東京
|
フローラS
|
GII
|
芝2000m(良)
|
18
|
1
|
1
|
037.2(12人)
|
01着
|
R2:01.3(33.9)
|
-0.0
|
和田竜二
|
54kg
|
(ヤマカツグレース)
|
0000.05.21
|
東京
|
優駿牝馬
|
GI
|
芝2400m(良)
|
18
|
1
|
1
|
015.00(6人)
|
02着
|
R2:24.4(34.1)
|
-0.3
|
和田竜二
|
55kg
|
ソウルスターリング
|
0000.09.17
|
阪神
|
ローズS
|
GII
|
芝1800m(良)
|
18
|
1
|
2
|
004.30(2人)
|
07着
|
R1:46.2(34.6)
|
-0.7
|
M.デムーロ
|
54kg
|
ラビットラン
|
0000.10.15
|
京都
|
秋華賞
|
GI
|
芝2000m(重)
|
18
|
2
|
4
|
008.60(5人)
|
03着
|
R2:00.4(36.6)
|
-0.2
|
M.デムーロ
|
55kg
|
ディアドラ
|
0000.11.12
|
京都
|
エリザベス女王杯
|
GI
|
芝2200m(良)
|
18
|
3
|
5
|
007.70(5人)
|
01着
|
R2:14.3(34.1)
|
-0.0
|
M.デムーロ
|
54kg
|
(クロコスミア)
|
2018.02.11
|
京都
|
京都記念
|
GII
|
芝2200m(重)
|
10
|
5
|
5
|
005.20(2人)
|
04着
|
R2:16.5(35.9)
|
-0.2
|
M.デムーロ
|
54kg
|
クリンチャー
|
0000.03.31
|
メイダン
|
ドバイシーマC
|
G1
|
芝2410m(良)
|
10
|
1
|
1
|
|
06着
|
|
|
C.デムーロ
|
54.5kg
|
Hawkbill
|
0000.08.19
|
札幌
|
札幌記念
|
GII
|
芝2000m(稍)
|
16
|
8
|
15
|
006.90(4人)
|
03着
|
R2:01.1(36.0)
|
-0.0
|
M.デムーロ
|
55kg
|
サングレーザー
|
0000.11.11
|
京都
|
エリザベス女王杯
|
GI
|
芝2200m(良)
|
17
|
4
|
7
|
003.60(1人)
|
03着
|
R2:13.6(34.7)
|
-0.5
|
M.デムーロ
|
56kg
|
リスグラシュー
|
0000.12.23
|
中山
|
有馬記念
|
GI
|
芝2500m(稍)
|
16
|
2
|
3
|
009.10(4人)
|
08着
|
R2:33.0(36.7)
|
-0.8
|
M.デムーロ
|
55kg
|
ブラストワンピース
|
2019.03.10
|
中京
|
金鯱賞
|
GII
|
芝2000m(稍)
|
13
|
8
|
12
|
020.50(7人)
|
09着
|
R2:01.5(35.0)
|
-1.4
|
和田竜二
|
54kg
|
ダノンプレミアム
|
繁殖成績
|
生年
|
馬名
|
性
|
毛色
|
父
|
厩舎
|
馬主
|
戦績
|
初仔
|
2020年
|
モズマワシゲリ
|
牡
|
鹿毛
|
グランプリボス
|
栗東・鮫島一歩 →金沢・井樋一也 →名古屋・榎屋充
|
キャピタル・システム →嶋田亘克
|
8戦0勝(現役)
|
2番仔
|
2021年
|
モズイージス
|
牡
|
黒鹿毛
|
サンダースノー
|
栗東・松下武士
|
キャピタル・システム
|
11戦0勝(引退)
|
血統表
出典
外部リンク