ヤニ・ツェン
曽 雅妮(ツェン・ヤニ、ウェード式:Tseng Yani、欧米式表記:Yani Tseng、1989年1月23日 - )は、LPGAツアーを主戦場とする台湾の女子プロゴルファー。欧米圏では姓・名の順が逆のため、欧米諸国ではヤニ・ツェンと表記される事が多い。 男女通じてメジャー選手権優勝5回した最年少選手である[1]。2011年から2013年にかけて109週連続で世界ランキング1位を保持した。[2] アマチュア時代ツェンは2004年から2006年にかけて台湾のトップアマチュアゴルファーであった。アマチュアとしての経歴の白眉は決勝でミシェル・ウィーを1アップで下して優勝した2004年の全米女子アマパブリック選手権 (U.S. Women's Amateur Public Links) である[3]。
プロ転向後ツェンは2007年1月にプロに転向してレディースアジアンゴルフツアー (LAGT) にフル参戦、DLFウィメンズ・インディアン・オープン (DLF Women’s Indian Open) で優勝を飾った[4]。またCNカナディアン女子ツアー (CN Canadian Women’s Tour) にもフル出場し、バンクーバー・ゴルフクラブにおける大会で優勝した[5]。 2007年12月、LPGAクオリファイングトーナメント決勝で6位となり、2008年のLPGAツアーフル出場権を獲得。2008年6月、メジャー大会の一つである全米女子プロゴルフ選手権でLPGA初優勝を飾り、LPGAメジャーを制した初の台湾人プレーヤーとなった。19歳という年齢は同大会の最年少優勝記録、またメジャー大会全体でみても2007年のクラフト・ナビスコ選手権に18歳10か月で優勝したモーガン・プレッセルに次いで2番目に若い記録である[6]。2008年にはLPGAルーキー・オブ・ザ・イヤーにも輝いている。 2009年3月29日、32試合・1年1か月13日というLPGA史上最短記録で生涯獲得賞金が200万ドルに達した。それまでの記録保持者は2006年に1年4か月15日で到達したポーラ・クリーマーであった[7]。 2010年4月4日、シーズン最初のLPGAメジャー大会であるクラフト・ナビスコ選手権において1打差で優勝した。 2012年4月にはタイム誌より「世界に影響を与える100人」に選ばれた[8]。 ツェンは2012年シーズン後半から突然の不調に見舞われた。2013年終了時にはLPGAマネーランキングの4位から38位に、女子世界ゴルフランキング(ロレックス・ランキング)の1位から34位にまで落ちた。2014年には調子はさらに低下した。マネーランキングは54位に終わり、世界ランキングも83位にまで落ちた。2012年3月の起亜クラシック以来、LPGAトーナメントで優勝していない。2010年から2012年の初めにかけてメジャー大会で4勝を含む7度のトップ10フィニッシュを重ねた後、13位タイを最高位としてメジャー大会の大部分で予選通過を逃すか、出場もしなかった。大きな故障など突然の不調を裏付ける報告はない。 私生活ツェンは以前LPGAの偉大なプレーヤー、アニカ・ソレンスタムが所有していたフロリダ州オーランドのレイクノナ・ゴルフアンドカントリークラブ内の家を、2009年4月にソレンスタムから購入し住んでいる[9]。 優勝歴LPGAツアー
太字はメジャー大会 その他
メジャー大会の戦績※2018年以前は日程通りの並びではない。
注:エビアン選手権は2013年にメジャー大会となった。 脚注
関連項目外部リンク
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