ローズビル(英: Roseville)は、アメリカ合衆国ミシガン州ロウアー半島のセントクレア湖岸、マコーム郡に位置する都市。デトロイト都市圏に属している。人口は4万7710人(2020年)。1958年まではエリン郡区の一部だったが、エリン郡区は廃止され、現存しない。
歴史
1840年、移動郵便局でない郵便局がローズビルに初めて設立された。設立者のウィリアム・ローズは、米英戦争の退役兵だった父のデニソン・ローズの栄誉を称えてローズビル郵便局と名付けた。
ローズビルの村は1926年に法人化され、庁舎が1929年にグラシット・アベニューとマイアー道路に面して建設された。これは、1886年に11マイル道路とグラシット・アベニューの角近くに建てられていたエリン郡区の建物に代わるものだった。1929年の建物は村の管理事務所の他、警察署や消防署も入っていたが、1960年代に新たな警察署と消防署が別の地に建設された。市の管理事務所は1974年までその建物に残っていた。
1919年、ミシガン州初となる商業空港のパッカード飛行場が、グラシット・アベニューとフラゾー道路に面して開港された。1929年にグラシット空港と改名され、さらに後にハータング飛行場となった。1950年代、その場所にイーストゲイト・ショッピングセンターが建設された[5]。
1936年、エリン・ローズビル図書館が村の管理事務棟の1室に設立された[6]。この図書館は1960年代に独立館に移転し、さらに1974年、新築の市民センターに入居した[要出典]。開館当時は月間450冊程度の貸出だったが、現在では月間約12500冊(年間約150000冊)の図書を貸出している[6]。
1958年、ローズビル村とエリン郡区の残っていた部分がローズビル市として法人化された。
この地域としては初期のショッピングモールでマコーム・モールが1964年にオープンし、現在まで続いている。グラシット・アベニューとマソニック・アベニューの西にある。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、市域全面積は9.86平方マイル (25.54 km2)であり、このうち陸地9.83平方マイル (25.46 km2)、水域は0.03平方マイル (0.08 km2)で水域率は0.31%である[1]。
幹線道路
- 州間高速道路94号線}は、市の東縁に沿って南北に走っている。10マイル道路と1マイル道路の間にあり、セントクレアショアーズとの市境になっている。
- [州間高速道路696号線は、ローズビル市の中心部を東西に走っている
- ミシガン州道3号線は、グラシット・アベニューと呼ばれ(、技師のチャールズ・グラシットにちなむ命名)、北東から南西に走り、市域をほぼ二分している。デトロイトからマウントクレメンスを通り、北に向かう。
- ミシガン州道97号線は、アレックス・グロースベック州知事にちなんでグロースベック・ハイウェイとも呼ばれ、ローズビル市の西縁に近い。デトロイトから北東に延び、マコーム郡北部とを高速に接続する、街区に対して斜めに延びた幅広い道路となっている。
地方道
- 東西方向の交通は複数のマイル道路が使われる。南は10マイル道路がイーストポイント市(元イーストデトロイト)との市境に、北は14マイル道路が市境になっている。
- ユーティカ道路は重要な対角線接続路であり、市内を南東から北西に横切っている。グラシット・アベニュー(マーティン道路あるいは11.5マイル道路近く)に始まり、市の北側境である13マイル道路まで延び、そこからフレイザー市、クリントン郡区、スターリングハイツ、ユーティカ市とその先に続いている。
隣接する町
市政府
ローズビル市は、市政委員会・市マネジャー方式の政府形態を採っている。市の選挙では市政委員6人と、市長、事務官、財務官各1人を選出する。全て任期は4年間である。奇数年に選挙が行われ、2年毎に市政委員の半数が改選される[5]。
ローズビル市はフレイザー市と共にミシガン州議会第39選挙区に属している。
人口動態
人口推移
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年 |
人口 |
|
%±
|
1930 | 6,836 | | — |
1940 | 9,023 | | 32.0% |
1950 | 15,816 | | 75.3% |
1960 | 50,195 | | 217.4% |
1970 | 60,529 | | 20.6% |
1980 | 54,311 | | −10.3% |
1990 | 51,412 | | −5.3% |
2000 | 48,129 | | −6.4% |
2010 | 47,299 | | −1.7% |
2020 | 47,710 | | 0.9% |
U.S. Decennial Census[7] |
2010年国勢調査
以下は2010年の国勢調査による人口統計データである[8]。
基礎データ
- 人口: 47,299 人
- 世帯数: 19,553 世帯
- 家族数: 12,055 家族
- 人口密度: 1,857.8人/km2(4,811.7人/mi2)
- 住居数: 21,260 軒
- 住居密度: 835.1軒/km2(2,162.8 軒/mi2)
人種別人口構成
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年齢別人口構成
- 18歳未満: 23%
- 18-24歳: 8.9%
- 25-44歳: 28.3%
- 45-64歳: 26.7%
- 65歳以上: 13.1%
- 年齢の中央値: 38歳
- 性比(女性100人あたり男性の人口)
世帯と家族(対世帯数)
- 18歳未満の子供がいる: 30.9%
- 結婚・同居している夫婦: 38.3%
- 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 17.4%
- 非家族世帯: 38.3%
- 単身世帯: 31.7%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 11.6%
- 平均構成人数
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2000年国勢調査
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである[3]。
基礎データ
- 人口: 48,129 人
- 世帯数: 19,976 世帯
- 家族数: 12,724 家族
- 人口密度: 1,894.3人/km2(4,905.6 人/mi2)
- 住居数: 20,519 軒
- 住居密度: 807.6軒/km2(2,091.4 軒/mi2)
人種別人口構成
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年齢別人口構成
- 18歳未満: 23.1%
- 18-24歳: 8.2%
- 25-44歳: 33.0%
- 45-64歳: 20.2%
- 65歳以上: 15.4%
- 年齢の中央値: 36歳
- 性比(女性100人あたり男性の人口)
世帯と家族(対世帯数)
- 18歳未満の子供がいる: 28.6%
- 結婚・同居している夫婦: 48.66.4%
- 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 12.7%
- 非家族世帯: 36.3%
- 単身世帯: 30.8%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 12.6%
- 平均構成人数
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収入
収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯: 41,220米ドル
- 家族: 49,244米ドル
- 性別
- 男性: 40,113米ドル
- 女性: 26,281米ドル
- 人口1人あたり収入: 19,823米ドル
- 貧困線以下
- 対人口: 7.9%
- 対家族数: 6.1%
- 18歳未満: 9.9%
- 65歳以上: 5.8%
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教育
ローズビル市の公立学校は、ローズビル・コミュニティ教育学区とフレイザー公共教育学区が運営している。ローズビル・コミュニティ教育学区は小学校7校、中学校2校、高校1校が含まれている。フレイザー公共教育学区に入る学校でローズビル市内にあるのは小学校2校である。
チャータースクールのコーナー・クリーク・アカデミー・イーストがローズビル市内にある。
著名な出身者
脚注
外部リンク
座標: 北緯42度29分50秒 西経82度56分14秒 / 北緯42.49722度 西経82.93722度 / 42.49722; -82.93722