今野敏
今野 敏(こんの びん、1955年9月27日[1] - )は、日本の小説家、元漫画原作者、武道家。本名は敏(さとし)[1]。血液型はO型。 略歴北海道三笠市に生まれ、高校の教師をしていた父親の転勤に伴い、岩見沢市、江差町で育つ。函館ラ・サール高等学校、上智大学文学部新聞学科卒業[1]。中学は剣道部[1]、高校・大学は茶道部(裏千家)[1]、高校では他に演劇部、大学では空手同好会(糸東流で伊藤四郎師範に師事)に所属[1]。函館ラ・サール高校では1年次のみ大部屋寮生活を経験しており、「流行作家は伊達じゃない」及び「寮生 一九七一年、函館。」にて在寮当時の様子が描かれている。 上智大学在学中の1978年に『怪物が街にやってくる』で第4回問題小説新人賞を受賞しデビュー[1]。 1979年同大卒業後、東芝EMI入社。1980年から日本空手道常心門の池田奉秀師範に師事[1]。1981年に東芝EMIを退社し小説家に専念[1]。1999年より空手道今野塾を主宰(常心門から独立。現・少林流空手今野塾)[1][2]。本部は東京。支部は大阪、広島、モスクワ、サンクトペテルブルクなどにある。 押井守と親交があり『夕暴雨 東京湾臨海署安積班』には「機動警察パトレイバー」の後藤喜一警部補が、押井の著作『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課』には安積達が後藤と同期としてゲスト出演している。また押井と対談本『武道のリアル』を上梓している。 長年の空手の経験から武道や格闘技の描写に優れる[1]。裏社会や登場人物の心理描写も特徴的で、上品でポジティブな作風から女性のファンも多い。ジャンルとしては警察小説、SF、バイオレンス、アクション、伝奇、オカルトといった分野の作品が多い[1]。 かつて存在した団体である日本冒険作家クラブでは代表幹事をつとめた。2013年、日本推理作家協会理事長に就任し、のち、2014年から2019年まで代表理事を務める。 2014年年始より9月まで(最終回は10月2日付け)、朝日新聞夕刊で連載小説『精鋭』を執筆。 人物
文学賞受賞・候補歴太字が受賞したもの
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文学賞選考委員数々の文学賞の選考委員をつとめている。
作品リストシリーズ作品奏者水滸伝シリーズ(旧題:超能力者シリーズ、ハイパー・サイキック・カルテットシリーズ)
聖拳伝説
特殊防諜班シリーズ(旧題:新人類戦線シリーズ)
トランプ・フォース シリーズ
シド・アキヤマ シリーズ
安積班シリーズ→詳細は「安積班シリーズ」を参照
秘拳水滸伝
内調特命班シリーズ(旧題:犬神族の拳シリーズ)
闘神伝説
宇宙海兵隊・宇宙海兵隊ギガース宇宙海兵隊
宇宙海兵隊ギガース(宇宙海兵隊の改題・リライト)
潜入捜査シリーズ(旧題:聖王獣拳伝シリーズ)
孤拳伝
渋谷署強行犯係シリーズ(旧題:拳鬼伝シリーズ)
ボディーガード工藤兵悟シリーズ
鬼龍光一シリーズ→詳細は「鬼龍光一シリーズ」を参照
歌舞伎町特別診療所シリーズ(旧題:犬養和正シリーズ)
警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ→詳細は「警視庁強行犯係・樋口顕」を参照
警視庁捜査一課・碓氷弘一シリーズ→詳細は「警部補・碓氷弘一」を参照
スクープシリーズ
ST 警視庁科学特捜班→詳細は「ST 警視庁科学特捜班」を参照
石神達彦シリーズ
美崎照人シリーズ
虎の道 竜の門
倉島警部補シリーズ
横浜みなとみらい署シリーズ→詳細は「横浜みなとみらい署暴対係」を参照
任侠シリーズ
琉球空手シリーズ
隠蔽捜査シリーズ→詳細は「隠蔽捜査」を参照
TOKAGEシリーズ
同期シリーズ
萩尾警部補シリーズ
警視庁FCシリーズ
マル暴シリーズ
継続捜査ゼミシリーズ
サーベル警視庁シリーズ
機捜235シリーズ→詳細は「機捜235」を参照
神奈川県警少年捜査課シリーズ
シリーズ外作品
小説以外
アンソロジー(編纂)
アンソロジー(収録)「」内が今野敏の作品
漫画原作
メディア・ミックス映画
テレビドラマ
出演・その他
脚注
関連項目外部リンク
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