『俺の家の話』(おれのいえのはなし)は、長瀬智也が主演するテレビ・ドラマである[1]。TBSテレビの「金曜ドラマ」枠で、2021年1月22日から3月26日まで放送された[2]。脚本を担った宮藤官九郎のオリジナル・ストーリーである[3][4]。
企画・制作
チーフプロデューサーの磯山晶と、宮藤官九郎、長瀬智也の3人が連続ドラマを手掛けるのは、2000年の『池袋ウエストゲートパーク』、2005年の『タイガー&ドラゴン』、2010年の『うぬぼれ刑事』に続いて4作目となる[5][6]。長瀬智也にとっては、TOKIO及びジャニーズ事務所在籍時、最後の連続ドラマ主演作となった[4]。
宮藤官九郎は、家出した長男が家業を継ぐ物語とする構想から、格式がある家がいいと考えた[7]。それとは別に、長瀬智也をプロレスラーの役で起用することが決まっていた[7]。そこで、プロレスも能楽もマスク(面)を付けることから、能楽師の家を舞台とすることとした[7]。
プロレス関連
作中のプロレス部分については、勝村周一朗[注 1]が所属するガンバレ☆プロレスが全面協力し、使用する技や細かいムーブなどを同団体所属のレスラーが確認した上で撮影を行っている[8]。長瀬智也と井之脇海は、覆面での試合シーンも含めスタントマンは使用しておらず、自ら演じている[10][11]。
スタッフ
受賞
放送日
放送回 |
放送日 |
サブタイトル[36] |
演出[36] |
視聴率[37]
|
第一話 |
1月22日[38] |
濃すぎる家族の全力介護が始まる! |
金子文紀 |
11.5%
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第二話 |
1月29日[39] |
後継者決定の舞い! 魔性ヘルパーの正体 |
09.7%
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第三話 |
2月05日[10] |
親バレ厳禁!! 覆面レスラーでリング復帰 |
山室大輔 |
08.9%
|
第四話 |
2月12日[40] |
家族全員大ショック くそジジイの告白 |
08.2%
|
第五話 |
2月19日[41] |
恋と反抗期が渋滞!? 目指せ!家族旅行! |
福田亮介 |
09.7%
|
第六話 |
2月26日[42] |
最低で最高の家族旅行!! 涙の記念写真!! |
08.5%
|
第七話 |
3月05日[43] |
世界一かっこいい! ぼくのお父さん |
金子文紀 |
09.3%
|
第八話 |
3月12日[44] |
仁義なき家族バトル 親父、涙の終活宣言 |
山室大輔 |
08.3%
|
第九話 |
3月19日[45] |
ぜあっ! 家族パワーで奇跡を呼ぶぜ!! |
福田亮介 |
07.7%
|
最終話 |
3月26日[46] |
最後に皆さん、家族を大切に! ぜあ! |
金子文紀 |
10.2%
|
平均視聴率 9.2%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)
|
- 第一話・最終話は15分拡大(22:00 - 23:09)。
あらすじ
後に能楽の人間国宝となる観山寿三郎を父に持つ観山寿一は、いくら能の稽古に励んでも父から褒めてもらえない修業生活に嫌気を起こし、17歳で家出[47]。プロレス団体に入門し、プロレスラー・ブリザード寿として一時代を築く成功を収めるが、妻との離婚やケガによるレスラーとしての衰えなど様々な人生の壁に当たっていた[38]。
ある日、観山寿三郎が危篤になったと聞き実家の家族の元へ駆けつけ、重篤な父を目の当たりにして悲嘆にくれる観山寿一であったが、嫁いだ寿一の妹・長田舞、寿一の弟で弁護士の観山踊介は思いのほか冷静であった[48]。以前にも倒れたことのある観山寿三郎の健康状態に、既に覚悟ができていると口にする[48]。初めて家族の現状を知った寿一は、レスラーを引退して25年ぶりに実家に戻り、宗家を継ぐ決心をする[48]。
しかし観山寿三郎は危篤状態から奇跡的に回復し、さらに謎の女性介護ヘルパー・志田さくらに底根になるあまり、彼女との結婚と全遺産の譲渡を招集した門弟たちの前で宣言する[49]。
自宅での介護を希望する観山寿三郎は、認知症の傾向が確認され、要介護1の判定が下されたため、三兄弟や芸養子の観山寿限無ら子供たちの間で介護を分担することになるが、そんな折、志田さくらに高齢男性に近づき遺産を狙う「後妻業」であるとの疑惑が持ち上がり、観山寿三郎の介護を絡めたお家騒動に発展する。
キャスト
主要人物
- 観山寿一(みやま じゅいち)〈42〉
- 演 - 長瀬智也[3](幼少期:正垣湊都[50]、青年期:武藤悠真[51])
- 全盛期を過ぎたプロレスラー。リングネームはブリザード寿(ブリザードことぶき)。
- 観山流宗家の長男として生まれ4歳で初舞台を踏み神童と呼ばれたが、いくら能の稽古に励んでも父から褒めてもらえない修業生活に嫌気がさし17歳の時に家出し、プロレス団体に入門する。後に人気レスラーに成長し武者修行先のアメリカでプエルトリコチャンピオンとなるが防衛戦で左膝に大怪我を負い、帰国後に妻のユカから離婚を切り出される。入場曲は松任谷由実の「BLIZZARD」。得意技は寿固めとブリザードチョップ。プロレス関係者から「ブリさん」と呼ばれている。
- 新団体「さんたまプロレス」に所属していたが危篤と聞いた父・寿三郎を目の当たりにし、レスラーを引退し、25年ぶりに実家に舞い戻り父の後を継ぐことを決意するが、寿三郎が奇跡的に回復したことで下半身に麻痺が残る彼を自宅で介護することになる。
- マンションのローンと息子・秀生への養育費の支払いで金が必要なため、実家の金を当てにしていたが、寿三郎が倒れたことで宗家は金欠であったため目論見がとん挫してさくらに借金することになり[39]、寿限無から紹介されたフードデリバリーのバイトや、怪我をしたスーパー多摩自マンの代役として彼の覆面を被りプロレスの興行に出場しファイトマネーを稼ぐ金策を行う。
- スター選手不在で興行収入が悪化の一途を辿るさんたまプロレスから復帰の要請を受け、寿三郎がエンディングノートに「家族旅行をする」と書いていたことから、旅行代金を捻出するためヒールの覆面レスラー・スーパー世阿弥マシン(スーパーぜあみマシン)[注 2]として家族に内緒でレスラーに復帰する。キャッチコピーは「最狂の人間酷宝」。必殺技は相手の脛にかじりつく親不孝固め。寿一は日本人というギミックを考えていたが、擦り合わせをしていなかったため、会長の堀は「ぜあみ星からUFOでやって来たぜあみ星人」とファンの子供に適当な説明をしている。
- スーパー世阿弥マシンの正体が自分であることをさくらに感づかれたため、義弟のO.S.Dに覆面を被らせ自分とさくらが一緒にいるときに現れてもらい別人である工作をするが、さくらにはすぐO.S.Dであることがバレてしまい、別人工作は失敗した。後日、不参加だったはずの家族旅行の宿泊先スパリゾートハワイアンズまでさくらが追いかけてきた際、スーパー世阿弥マシンのマスクを見せられたことから完全に正体がバレていると観念する。
- 前妻のユカは家にいるときも寿一が殺気を放っていることを恐れて離れていったが、さくらはそれさえも受け入れ寿一と添い遂げたい思いを伝えてくれたことから、さんたまプロレスのスーパー世阿弥マシン戦を観戦するさくらに「必ず幸せにします」とリング上で「寿固め」を決めながら宣言し、彼女の思いを受け入れる。
- しかし試合後にさくらと一緒にタクシーで自宅に帰った際、彼女を山賊抱っこで玄関まで運ぶ途中で右足のアキレス腱を断裂し、レスラーとしての活動休止および二週間ほどの車椅子生活を余儀なくされる。その上、寿三郎が「入浴の介助の担当は寿一の方が良い」と駄々をこねたことに愛想を尽かし家を出ていこうとする寿限無を説得する際に揉み合いになり、階段から転げ落ちたことで更に一ヶ月間は安静にするように医師から忠告される。
- 寿三郎が徘徊してグループホームから実家に戻ってきたが脳梗塞で危篤状態となり、いよいよ危ない状況となったことから門弟たちが観山家に別れの挨拶をするために集まってきたので、長男として彼らに対応するが、世阿弥が遺した役者の心得「離見の見」に基づき、自身の置かれている状況を客観視し、宗家を継ぐには未熟であると感じたことから寿三郎にはまだ宗家として頑張ってもらわなければいけないと考え、スーパー世阿弥マシンのリング衣装で寿三郎や門弟たちの前に現れその正体が自分であることを告白し[注 3]、息を引き取りかけた寿三郎にさんたまプロレスの「肝っ玉・シコタマ・さんたま」のコールアンドレスポンスを一族や集まっていた門弟たちと呼びかけたことで、寿三郎がその呼びかけに応え、奇跡的に寿三郎を危篤状態から乗り越えらせた。
- ところが、大晦日に行ったスーパー世阿弥マシンの引退興行で対戦相手が放ったバックドロップで受け身が取れず、リング禍が起き急死してしまう。しかしそのことを受け入れることができず、幻影として寿三郎の前に現れ、まるで生きているかのように振舞っていたが、新春能楽会の場で寿一の死を徐々に理解した寿三郎から亡くなったことを教えられ、秀生と共演するはずであった「隅田川」の舞台に上がってはいけないと注意される。そして家族を奮い立たせ笑顔にし、レスラーとして奮闘し人間国宝には成れなかったが、観山家の人間家宝には成れたと初めて寿三郎から褒められ、これまで褒めなかったのは褒めた瞬間にそこで成長が終わってしまうためだと寿三郎から明かされた。その後、さくらのもとにも現れ、寿三郎が亡くなるまで傍にいて欲しいと頼み、「俺の家を頼みます」と告げ姿を消した。
- 志田さくら(しだ さくら)〈32→33〉
- 演 - 戸田恵梨香[53][54]
- デイケアサービス「集まれやすらぎの森」のスタッフで、寿三郎を献身的に介護する謎の介護ヘルパー。寿三郎の婚約者で、彼から遺産を全て譲ると宣言されている。介護士ではないため、体に触れるケアはできない。
- 介護ヘルパーとして高齢者に近づき遺産を狙う後妻業の女であるとして、被害を訴える遺族によってネット上に晒されているが、さくらが介護をした結果、余命半年から1年に延命するなど対価に見合った仕事をしたため、介護をしなかった遺族から責められるいわれはないと反論している。
- 男運のない母と兄との3人家族で育ち、幼少期に母の再婚相手たちから家庭内暴力を受け、金銭的に困窮した貧乏生活を経験したことから金にシビアな性格になったと寿一に明かしている。
- 寿三郎に対して恋愛感情はないが、寿一からの要望で月々金を渡してもらい、割り切って婚約者を演じる取り決めを交わしている。寿三郎からは家族に格好がつかないからと、家族の前では婚約者を演じてほしいとお願いされていたが、寿一たちにそのことをあっさりばらしている。
- 外苑東通りで寿三郎と「ビューティフルライフごっこ」[注 4][56]をし電動車椅子から振り落とされて気を失った際、自分を山賊抱っこをするたくましいスーパー世阿弥マシンに惚れてしまう。後日紛れていた寿一の洗濯物を彼のタンスに戻そうとしたときにスーパー世阿弥マシンの衣装を目にしたことから、スーパー世阿弥マシンの正体が寿一であることを知り、確信している。
- 観山家が家族旅行に行って一人きりとなり、寿一に対する思いを益々募らせてしまい結局は寿一の後を追いかけスパリゾートまで押しかけ、誕生日のご褒美という名目で寿一に山賊抱っこをリクエストして願いを叶えてもらう。
- 寿三郎がグループホームに入居し、寿一の兄弟たちが実家に寄り付かなくなったために、寿一のもとに通い詰めるが、寿一がプロレスと能のことしか頭になく奥手で全く手を出してこないため、二人きりになっても何もないことを気にならないのかと尋ねるが、デリカシーのない言い方[注 5]でそんな気分になれないと応えられたため、愛想をつかしてグループホームでしか顔を合わさないようになる。
- 寿一がリング禍で亡くなった後も観山家に出入りしており、新春能楽会で寿一の幻影と遭遇し寿三郎が亡くなるまで傍にいて欲しい、観山家を頼むと告げられたが、寿一が亡くなってから1年後、なぜか踊介と結婚している。
観山家
日本に5つしかない能楽シテ方の流派のひとつを担う宗家親子。
- 観山寿三郎(みやま じゅさぶろう)〈72〉
- 演 - 西田敏行[58][59]
- 寿一の父。二十七世観山流宗家。能楽の人間国宝。
- 2年前、脳梗塞で倒れ下半身に麻痺が残り、その後危篤状態に陥るが奇跡的に復活し、さくらとの結婚と全資産の彼女への譲渡を宣言する。自宅で介護を受けるにあたり受診したテストで認知症[注 6]の傾向が確認されたことから要介護1の判定が下され、認知症が進行しだしたため数分前のことを忘れてしまうようになる。さくらから「じゅじゅ」と呼ばれている[61]。
- 女癖が悪く、かつて観山家の女中だった栄枝に手を付け寿限無を身籠らせたり、能の公演で地方に行くと女性を口説き、脳梗塞で倒れる直前は仲良くなった女性にLINEで能の動画を送るなどしてドン引きされることもあったが、中には意気投合する女性や、結婚を約束した女性までもいた。
- 認知症ではあるが、さくらが自分に恋愛感情がない認識があり、家族に格好がつかないからと、家族の前では婚約者を演じてほしいとお願いしている。
- 寿一が企画した家族旅行に「スパリゾートハワイアンズならいい」と参加する意思を告げ、参加するために糖質制限とウォーキングで血圧、体重、血糖値を落として、主治医が旅行を許可した数値まで絞り込むが、いざ家族旅行に行けるとなると福島に結婚を申し込んだ元看護師のまゆみという女性がいて、人間国宝に認定されてしまい彼女を遠ざけ疎遠となったので、謝罪に行きたいのでさくらを旅行に同行させることに難色を示す。しかし、その会話を聞いていたさくらから、元彼女に会いに行ってらっしゃいと送り出され、旅行には参加しないと言われたことから、ハワイアンズ旅行に出かけることになる。そして、旅行の道中にこれまで浮名を流した複数の女性たちに会う謝罪行脚をし、これまでの心残りを清算する。旅行先のスパリゾートハワイアンズではイベントステージで十八番の「マイ・ウェイ」を熱唱し、カッコイイ父親を子供たちに見せ感動させたことで、これまで介護や隠し子問題などで生じていた親子関係のわだかまりを解消し、親子揃って家族写真を撮影する。
- 家族旅行の後はデイサービスの利用も受け入れ、仕事が忙しくなった踊介・舞とはリモートで介護のやり取りを始める。しかし認知症テストの結果、旅行前は「要支援2」まで改善していた状態が「要介護2」へと悪化した上に記憶・認知能力が弱まりつつあり、更に症状が進行して「要介護3」と判定された場合、介護施設への入居を検討しなければならないことが判明する。
- これまで物忘れが激しくなっても決して忘れることのなかった能楽の謡を思い出せなくなりショックを受け行方不明になり、謡を思い出せるのではないかと忘れてしまった演目の「隅田川」を訪れていたが、家族に介護を放棄され、寿一がさくらとの交際を宣言したこともあり、専門家のケアを受けるために認知症専門のグループホーム「照る照るハウス」に入居することを受け入れる。
- 入居してグループホームでの生活をそれなりに楽しんでいたかのように思われたが、分家の万寿から寿一が宗家を継承することに横槍を入れられた日の晩、徘徊して屋敷に戻ってきて「入居者たちは孫と薬の話しかしないのでホントにつまんねえ」と愚痴を言いだし、そのうちに呂律が回らなくなり脳梗塞を発症してしまう。主治医の大迫が駆けつけ投薬で血栓を溶かす処置が間に合い、最悪の事態は回避したが危篤状態に陥り、いよいよ危ないという状況に陥り、一族や門弟たちが別れの挨拶に集まったところにスーパー世阿弥マシンとして現れた寿一からさんたまプロレスの「肝っ玉・シコタマ・さんたま」のコールアンドレスポンスを呼びかけられ、その呼びかけに応えたことで、奇跡的に危篤状態を乗り越えた。
- 寿一がリング禍で亡くなったがそのことを受け入れられず、寿一の葬儀でも亡くなったことに気付かず、まるで寿一が生きてそこにいるかのように振舞っており、家族からは痴呆症の症状でそのように振舞っていると思われ誰からも止められることがなかったが、3年ぶりに参加する新春能楽会で大州やさくらから寿一が亡くなったことを教えられる。「隅田川」の演目中に寿一の幻影と対面し会話したことで寿一の死を徐々に理解し[注 7]、寿一の幻影に向かって家族を奮い立たせ笑顔にし、レスラーとして奮闘し人間国宝には成れなかったが、観山家の人間家宝には成れたと初めて寿一のことを褒め、これまで褒めなかったのは褒めた瞬間にそこで成長が終わってしまうためだということを寿一に明かした。
- その後、週末はグループホームに戻り要介護2と3を行ったり来たりしていたものの、死ぬギリギリまで地謡として能の舞台に立ち続け、天寿を全うした。
- 観山踊介(みやま ようすけ)〈34〉
- 演 - 永山絢斗[58][59](幼少期:原田幸明[63])
- 寿一の弟。弁護士。
- 能は好きで現在でも稽古を続けているが、自分には才能がないことを悟っている。自由奔放な兄を反面教師として堅実に生きることを決意し、弁護士になっている。
- 能だけでなく踊りや運動そのものが苦手らしく、舞曰く「小学生の頃にフォークダンスを踊れずに不登校になった」。また、料理も不得意のようで手作りのローストビーフを食べた寿一から内心で酷評された。
- 「後妻業の女」の疑惑のあるさくらを調べるうち、彼女を信頼しないと言いつつ恋愛感情を抱くようになる。そのため、家族旅行に行った際、さくらに気持ちを告白することを考えていたが、さくらが不参加となったため拗ね旅行に行かないと言いだしたが、渋々同行する。道中何度もLINEを送るがまとめて「既読」という返信しか送られてこなかった。
- これまで芸養子ということで年上の寿限無を呼び捨てにしていたが、宗家の継承順位が寿限無より低く、腹違いの弟と判明したので、寿限無からさん付けするかお兄さんと呼ぶように注意される。
- 家族旅行の後にさくらにプロポーズをしようと考えていたが、寿一がさくらと勘違いして踊介にLINEスタンプを送信し続けた事と、似たイラストのスタンプをさくらが愛用している事から寿一とさくらが付き合っているのではないかと感づき、寿一にそのことを問い詰めるがその場にさくらが現れ、寿一からのプロポーズを受けたことを打ち明けられる。そして寿一からプロポーズされたことを「きちんと話さなければと思っていたが、踊介の『勘違い』がエスカレートして話しづらくなった」と告げられたことで自暴自棄になり、説得を試みるさくらが近づくことすら拒絶し捨て台詞を残してその場を去り、終いには寿三郎の介護をも放棄して実家に寄り付かなくなってしまう。
- 実家には寄り付くことはなくなってしまったが、土日にはグループホームを訪れ寿三郎に面会しており、その際に最期は家族に囲まれて家で死を迎えたいという寿三郎の要望をサブ・エンディングノートに書き留めていた。寿三郎が危篤になった際には、「もっと厳しく接してほしかった」と本音を吐露した。
- 寿一が亡くなってから1年後、なぜかさくらと結婚している。
- 長田舞(おさだ まい)〈40〉
- 演 - 江口のりこ[58][59](幼少期:前田織音[64]、中学時代:和根崎颯美[50])
- 観山家の長女。寿一の妹。踊介の姉。進学塾「蒲田ゼミナール」の講師。
- 女性というだけで宗家を継げないことから寿一や踊介に劣等感を抱いているが、今も能の稽古は続けている。息子の大州が宗家を継ぐことを密かに願っている。寿限無曰く「親バカのステージママ」。
- 気が強く思った事をはっきりと言うため観山家においてはツッコミ役を担うこともある。寿三郎の入浴介助を手伝うために堂々と大浴場の男湯に入るなど、肝が据わっている。寿三郎の女癖が原因で母が苦悩していた姿を子供の頃に見ており、そのため寿三郎に対しては「諦めただけで許していないし、多分一生許さない」としている。大州とは彼本人が反抗期に突入したことから一時は険悪な関係となっていたが、寿三郎の介護や家族旅行などを通して徐々に改善していく。
- 旦那のO.S.Dが「HEY麺」新大久保店のホール係・背脂と不倫していたことが発端となり、男社会の身勝手さにこれまで人生を振り回されてきた怒りが頂点に達し、女癖の悪い寿三郎のせいで母親が泣いていたことや、自分の初恋相手が寿限無で、寿三郎のせいで初恋もダメにされていた[注 8]怒りも加算され、寿三郎の介護を放棄して実家に寄り付かなくなってしまう。
- 実家には寄り付かなくなったが、寿三郎に言いすぎてしまったと感じている。息子の大州をグループホームに訪問させることで直接対面することを避け、O.S.Dの協力の下、ホットミールとして糖質オフのラーメンをグループホームの入居者たちに振る舞うなどして罪滅ぼしをしていた。
- 寿三郎が危篤に陥った際には、母を悲しませてきたことへの割り切れなさから過去の所業を指して「地獄確定」と断じるも、それが嫌なら目を覚ますよう涙ながらに訴えた。
- 寿一の死後は甥の秀生のために学習支援サポーターの資格を取得し、公立中学に進学した秀生のサポートを行ったおかげで、彼がどうにか授業についていける助けとなっている。
- 観山寿限無(みやま じゅげむ)〈40〉
- 演 - 桐谷健太[58][59](幼少期:嶺岸煌桜 [50]、青年期:林卓[66])
- 寿三郎の能楽の一番弟子。
- 小学1年生の頃に寿三郎に弟子入りし幼い頃は寿一の遊び友達であったが、寿一が家出したこともあり後に寿三郎の芸養子となる。本来は寿三郎の後継者であるが、寿一が宗家を継ぐべきと考えており、観山流宗家を影で支えようとする。
- 寿三郎が倒れてからは彼の代打で地方巡業に出演していたが寿三郎よりギャラが安く、ワキ方や囃子方などに回せるだけの収入がないために彼らへのギャラはこれまでの貯金から持出で支払いを行っており、寿三郎が倒れたこととさくらとの婚約で門弟たちが8割離脱して月謝の収入も激減したことから、寿三郎に内緒でフードデリバリーのアルバイトを始め、観山流の資金の足しにしている。
- これまで本人や寿一たちには伏せられてきたが、実は自身が寿三郎が観山家の女中・栄枝に産ませた寿三郎の実子であり、寿一たちと腹違いの兄弟であったことを寿三郎本人から告げられ[注 9]、一度は「承知しました」と事実を飲み込んだものの、献身的に支えてきた寿三郎に対し反抗的な言動を取るように豹変し、40歳にして遅めの反抗期を迎える。
- 家族旅行への参加を寿一から尋ねられた際、卑屈になって留守番をすると言いだしたため寿一にさんたまプロレスに連れ出され、気に入らないなら気が済むまで殴れと言われたため寿一の顔を殴り、これまで血縁でないため宗家を継ぐことを遠慮していたのに、この年になって急に息子と言われ自分が継いでもよかったのにと、寿三郎から早く言ってもらえなかったことに対する怒りをぶちまけ、寿一に宗家継承の勝負を呼びかける。
- 反抗期で卑屈になっていたため不参加と思われたが観山家の家族旅行に参加し、寿三郎が露天風呂に入浴する際には介助してあげ[注 10]、寿三郎にこれからは甘えてタメ口を聞いてもいいかと尋ねて了承をもらい、寿三郎と和解する。
- しかし和解したのも束の間、アキレス腱を負傷した寿一の代わりに寿三郎の入浴の介助を買って出たが、寿一と違って何か嫌だと寿三郎が文句を言っているのを聞いてしまい、相変わらず自分の気持ちを考えてくれない寿三郎に嫌気がさして観山家を離れ、寿三郎の介護を放棄してしまう。
- 観山家を去り介護士の資格を取ろうとしたが挫折してしまい、16歳で養子に入り観山の家から社会に出たことがなく、世間からは40代のフリーターとしてしか見られていないことを痛感し、自分には能しかないと考え直し半年後に観山家に戻る。寿一からプロレスを未だに続けていること、スーパー世阿弥マシンの正体が自分であることを明かし、寿一に誘われて寿三郎が入居している「照る照るハウス」に寄りスーパー世阿弥マシンの登場に喜ぶ寿三郎の姿を泣き笑いしながら見た。
- 寿三郎が危篤に陥った際には、短い間でも親子でいられたことや「落とし前」をつけてくれたことに感謝の言葉で呼びかけた。
- 亡くなった寿一によると、将来寿三郎の死後、二十八世宗家を継承し、45歳の時に芸術祭優秀賞を受賞する模様。
寿一の関係者
- ユカ
- 演 - 平岩紙[58][59](第一話 - 第五話・第七話 - 最終話)
- 寿一の別れた妻。秀生の母。大阪出身で関西弁をしゃべる。
- ブリザード寿の大ファンで大阪城ホールの試合でプロポーズされ寿一と結婚するも、彼がアメリカに武者修行に出た2年半音信不通だったため愛想をつかして離婚したと思われたが、帰国後、家にいるときも寿一が殺気を放っていることが怖くて離婚を切り出していた。後に交際相手の早川との間に女の子をもうけ、寿一との秀生に関する親権争いのリモート協議中に産気づき、無事に出産した。
- 寿一がさくらと付き合うようになってからは、さくらの話し相手になっている。
- 夫の早川が育休を取ったのと入れ替わる形で仕事に復帰し、寿一が亡くなったこともあり秀生を預けて面倒を見てもらうために気軽に観山家に立ち寄ってくれるようになる。多動症の秀生が能の演目「隅田川」で長時間舞台の上でじっとしていたことを知り、息子の成長に感激して涙を流す。
- 観山秀生(みやま ひでお)〈10〉
- 演 - 羽村仁成(ジャニーズJr.)[39]
- ユカと寿一の息子。小学5年生。
- 両親が離婚後、母のユカに引き取られ、寿一とは週1回の面会日のみにしか会えない。学習障害と多動症の兆候があると診断され学校に馴染めずフリースクールに通う。落ち着きがないが、能の稽古だけはじっとして見ていられる。能に興味を持ち寿三郎から地謡を教わり筋が良かったことからべた褒めされ、子供の頃に能に関して一度も寿三郎に褒められたことがなかった寿一は嫉妬してしまう。
- 能を寿三郎から学ぶようになってからは、その影響か、学習障害の影響で苦手だった漢字の書き取りに改善の兆しが見られるようになる。
- 大州がダンス大会に出場することを選び、能のイベントを直前に抜け出し不在となったため、共演するはずだった兄弟が母の前で舞うという内容の演目「小袖曽我」を父の寿一と急遽演じることになり、親子初共演を果たす。
- 観山家のハワイアンズ旅行に誘われ大喜びで参加し、旅先で会いに行った寿三郎に連れない態度を取る温泉旅館の女将まゆみに、寿三郎は「もうすぐ死んでしまう」ので優しく接して上げ欲しいと口を滑らせて言ってしまい、酷いことを言ったと落ち込んでしまうが「死んじゃ嫌だ」と寿三郎に謝罪し、孫の祖父思いの言葉を聞いた寿三郎は喜ぶ。
- 幼稚園の頃、全盛期だったプロレスラーの寿一に憧れプロレスラーになりたがり、寿一が父・寿三郎と能を通して冷めた親子関係になったことを鑑みて反対されるが、次は寿一が宗家に戻り能をやり直した際、寿一と同じように自分も能を始めたことから、自分はカッコイイお父さんのようになりたいのだと感想を述べた作文を書いている。
- 妹が生まれて自宅がバタバタしていることから観山家で生活するようになり、ユカと寿一の間を行き来するようになる。
- 能の稽古で多動症の症状が改善され、その後、公立中学に進学することとなり、叔母の舞の学習支援のサポートのかいもあり授業についていけており、亡くなった寿一によると将来、二十九世宗家を引き継ぐこととなる模様。
- 早川トオル(はやかわ トオル)
- 演 - 前原滉(第二話 - 第五話[69][70]・第七話 - 最終話[71][72])
- ユカの交際相手。プログラマー。秀生曰く「すごい面白くて、ゲームとかアニメとか詳しくて、一緒に遊んでくれて優しい人」。寿一からの印象は「薄味の病院食みたいな男」「薄味薄っぺらボーイ」。
- 寿一と秀生の能の親子共演を鑑賞して、再婚相手の連れ子も、自分の子も分け隔てなく叱ったりかわいがったりする父親が「エモい」と火がついてしまい秀生の親権を取ることを主張したため、観山家の能を継承させるために親権を取ることを考えていた寿一と対立することになる。
- ユカとの間に女児が生まれたので1年の育休を取得し、育児と家事の両方のサポートをするが、それを聞いたさくらからは「今の時代に合っていて意識が高いのだろうが、ずっと家に居続けられると落ち着かない」「自分の感覚には合わないので無理」と拒絶された。
- 多動症の秀生が能の演目「隅田川」で長時間舞台の上でじっとしていたことを知り、息子の成長に感激してユカと共に感激の涙を流す。
長田家
- O.S.D(オー・エス・ディー)[注 11]
- 演 - 秋山竜次[73](ロバート)
- 観山寿一の実妹である長田舞の夫[73]。自称ラッパー兼ラーメン店経営者[73][74]。実はラーメンが嫌い[76]。
- 長田大州(おさだ だいす)〈16〉
- 演 - 道枝駿佑[77][78](なにわ男子)
- 長田舞とO.S.Dの息子で、観山寿一の甥[76]。イマドキの高校生で、母に言われて能を続けているが、今はダンスに夢中[79]。
さんたまプロレス
新興のプロレス団体[80]。キャッチコピーは「肝っ玉・シコタマ・さんたま」[81]。
- プリティ原(プリティはら)〈25〉
- 演 - 井之脇海[58][59](第一話 - 第五話・第八話 - 最終話)
- さんたまプロレス所属のレスラー[82]。ブリザード寿に憧れてプロレスの門を叩いた[83]。
- スーパー多摩自マン(スーパーたまじマン)
- 演 - 勝村周一朗[9](第一話 - 第五話・第八話 - 最終話)
- さんたまプロレス所属の覆面レスラー[8]。三多摩の地酒「多満自慢[注 12]」に由来する[8]。
- 堀コタツ(ほり コタツ)
- 演 - 三宅弘城[85](第一話 - 第五話・第八話 - 最終話)
- さんたまプロレス会長で、興行時はレフェリーを務める[8]。
- 長州力(ちょうしゅう りき)
- 演 - 長州力(本人役)[9](第一話 - 第三話・第五話・第八話 - 最終話)
- さんたまプロレスの幹部で、同団体のご意見番的存在[8][86]。
集まれやすらぎの森
観山寿三郎が介護支援を受けている介護老人保健施設[87]。
- 末広涼一(すえひろ りょういち)
- 演 - 荒川良々[87]
- 介護支援専門員(ケアマネージャー[87])[88][89]。
ゲスト
- 第一話
-
- 番頭・小池谷
- 演 - 尾美としのり[90](第四話[76])
- 観山流宗家の番頭だったが、早逝している[91]。
- リングアナ
- 演 - 岩井秀人[92]
- 観山寿一のデビュー戦で本来のリングネーム「ブルーザー寿一[注 13]」を「ブリザード寿」と読み間違え、そのまま定着させてしまった[92][93]。
- サラリーマン
- 演 - 須藤公一[23][94]
- ブリザード寿のファン[94]。
- 能〈羽衣〉
- 演 – 北浪貴裕、馬野正基、長山桂三、小早川泰輝、望月拓也、柄本龍杜、村瀬堤、村瀬慧、矢野昌平、藤田貴寛、田邊恭資、原岡一之、梶谷英樹(第二話、長山桂三、矢野昌平及び田邊恭資は最終話にも、梶谷英樹は第四話にも出演)
- 『羽衣』を演じる能楽師たち。
- レフェリー
- 演 - 木曽大介[注 14][95](第三話[96])
- 場内アナウンス
- 演 - 野中美智子[97](声の出演)(第二話・第三話・最終話)
- さんたまプロレスのレスラー
- 演 - 翔太[98]、勝俣瞬馬[98]、中村圭吾[98]
- 実況アナウンサー
- 演 - 辻よしなり[99](第三話[99][100]・第四話)
- さんたまプロレスの試合で実況をしている[80][101]。
- 池内新之介
- 演 - 牧村泉三郎 (第二話)
- 過去にさくらが介護をしていた高齢男性。3年前にがんで亡くなっている。
- 第二話
-
- 原の彼女
- 演 - かなで[注 15][103]
- プリティ原の「ちょっと小太り」な彼女[104][105]。
- 担任・堀井
- 演 - 伊藤修子[106](第三話[106]・第四話[106]・第七話[107])
- 観山寿一の子である観山秀生が通うフリースクールの女性教師[94]。
- 第三話
-
- 武藤敬司、蝶野正洋
- 演 - 武藤敬司[108](本人役)、蝶野正洋[109](本人役)
- 能の道へ進むことを決心しながらも、プロレスへの思いを捨てきれない観山寿一の今後に関わる[110]。
- 呼び込みをするプロレスラー
- 演 - TAMURA[98][111]
- 散歩の途中、スポーツセンターのトイレを借りに来た寿三郎と彼に同伴するさくらをさんたまプロレスの興行に呼び込む。
- 金髪のプロレスラー
- 演 - 渡瀬瑞基[98]
- スーパー世阿弥マシンの対戦相手[注 16]。
- 第四話
-
- 菅原栄枝
- 演 - 美保純[76](第五話)
- 観山流宗家の元女中[113]。
- 金子賢
- 演 - 金子賢[注 17](本人役)
- 寿一が「鐘後見(かねこうけん)[注 18]」についてネットで調べた際に「日本で活躍するタレント、俳優、元総合格闘家」と検索結果が表示される人物。
- 「HEY麺」池袋店 店長
- 演 - 神谷圭介[115][116]
- スープをチェックしたO.S.Dから「このスープのために死ねる?」と問われ「いや 死ねないです」と答えたため、死ねると答えた早稲田店の店長との食べログの星の差が出ているとダメ出しされ、スープの作り直しを言い渡される。
- 第五話
-
- 不破万作
- 演 - 不破万作[注 19](本人役)
- 長田大州の彼女がフワちゃんでなく、不破万作に似ていると言ってO.S.Dが画像検索した人物。表示された顔写真を見て「そこまで似てなかった」と前言撤回する。
- 主治医・大迫
- 演 - 小松和重[70](第八話・第九話[72])
- 観山寿三郎の主治医。
- 望月ちはる
- 演 - 田中みな実[117](第六話[118]・第八話)
- 観山寿三郎を「じゅでぃー」と呼ぶ農作業姿の謎の女[118]。
- 第六話
-
- たかっし
- 演 - 阿部サダヲ[注 20][120]
- 各地のスーパー銭湯をまわるムード歌謡グループ「潤 沢[注 21]」のメンバー[124][125]。
- 川千まゆみ
- 演 - 紫吹淳[126]
- 福島の温泉旅館の女将[127]。
- 豆千代/康子
- 演 - 池津祥子[126]
- 水戸でカラオケ喫茶を営む元・新橋の芸者[88][127]。
- 第七話
-
- 玉川マリ子
- 演 - 峯村リエ[128][129](第八話[128]・第九話)
- 弁護士[94]。
- 犯人
- 演 - 一條恭輔[130][131]
- 能の体験入門を装って観山家に潜入し、高価な面や装束がずさんに管理されているのをみて窃盗を重ねるが、寿一に見つかり拘束・逮捕された。
- プロレスラー
- 演 - 石井慧介[132]
- スーパー世阿弥マシンの対戦相手[133]。
- 第八話
-
- 加藤隆太郎
- 演 - 佐藤隆太[134](特別ゲスト[注 22])
- さんたまプロレス行きつけのスポーツ整形外科医[137][138]。
- 看護師
- 演 - 矢沢心[139](特別ゲスト[注 23])
- 観山寿一に大きく関わる看護師[141][142]。
- 背脂
- 演 - ゆめっち[注 24][143]
- O.S.Dの店のバイトで、O.S.Dの不倫相手[143]。
- 田尾安志
- 演 - 田尾安志[注 25][144](本人役)
- 背脂がインスタにあげた匂わせ写真(「元楽天イーグルス監督の田尾さんにあったお」)でO.S.Dが行なった体モノマネの顔写真で登場。
- ホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセJr.
- 演 - マキシモ・ブランコ[145][注 26](第九話・最終話)
- 観山寿一がプエルトリコ時代に戦ったホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセ[注 27]の息子で、スーパー世阿弥マシンの対戦相手[146][147]。
- 第九話
-
- 鬼塚高吉
- 演 - 塚本高史[148](特別ゲスト[注 28])(最終話)
- 葬儀屋[148][150]。
- 観山万寿
- 演 - ムロツヨシ[151](特別ゲスト[注 29])
- 観山流分家の当主[151][153]。
- 観山流・門弟
- 演 - 菅原大吉[144](特別ゲスト[注 30])、岩谷健司[36]
- 万寿と他の門弟たちと共に観山家に押しかけ、能楽師にとって神にも等しい世阿弥を寿一がプロレスラーのギミックとして用いていることについて、「観山流の恥なんだよ、あんた面汚しなんだよ」「バカ息子」と罵った。寿三郎が危篤の際も駆けつけている。
- 恵俊彰、立川志らく、江藤愛
- 演 - 恵俊彰[144](特別ゲスト・本人役)、立川志らく[36](特別ゲスト・本人役)、江藤愛[注 31][155](本人役)
- 観山流宗家のお家騒動を報じるテレビ番組『ひるおび!』の出演者[156]。
- 最終話
-
- 藤田ニコル
- 演 - 藤田ニコル[157](本人役)
- 寿一たちが母の月命日に墓を訪れた帰路、偶然街の焼き立て食パン店の店先にいたところを寿三郎に発見される。寿一に求められ寿三郎のエンディングノートの表紙にサインし、仕事の時間と重なり受け取れなくなった焼き立て食パンを寿三郎に無償で譲ってくれた。
- 能〈隅田川〉
- 演 - 福王和幸[36]、矢野昌平[36]、伊藤嘉章[36]、古室知也[36]、長山桂三[36]、大倉栄太郎[36]、田邊恭資[36]、栗林祐介[36]
- 『隅田川』を演じる能楽師たち。
- 辰川昭彦
- 演 - 上野勇希[36]
- さんたまプロレスのレスラー[158]。
- ホストクラブの客
- 演 - エレガント人生 祥子[36][159]
- 長田大州が働くホストクラブの客。
ビデオグラム
サウンドトラック
- 河野伸『TBS系 金曜ドラマ「俺の家の話」オリジナル・サウンドトラック』日音〈Anchor Records〉、2021年3月10日、CD、UZCL-2203[163]。
関連書誌
余聞
- 長瀬智也はレスラー然とした大きな身体を作るため、1年以上の期間をかけて髪を伸ばし、2000年の年初から食事を増やし乍らジムで鍛え、同年夏からはガンバレ☆プロレスの道場に通いプロレス技の習得に励んだ[8][164][165]。
- 井之脇海は役作りのため、1日6食を基本にウエイト・トレーニングを徹底的にやり、体重を15kg増やした[166]。
- 西田敏行は、養成所時代に能楽師・観世寿夫から謡の手ほどきを受けていたが、宮藤官九郎らスタッフがそのことを知ったのはキャスティング決定以降のことである[7][167]。
- 本放送前に放送された番組宣伝では、『池袋ウエストゲートパーク』の劇中で長瀬智也が演じた主人公マコトの携帯電話着信音と同曲の『Born to Be Wild』がBGMに用いられた[168]。
- 羽村仁成の舞に、観世流シテ方の梅若基徳は、光るものを感じる。天性のものではないか。と語っている[167]。
- 武藤敬司は長瀬智也の才能に惚れ込み、本気でプロレスラーに転身するようスカウトしたという[8][169]。
- 放送回後半には、過去に磯山晶と宮藤官九郎が手掛けたドラマで長瀬と共演した俳優らが特別ゲストとして出演した[5][137]。
- 『週刊女性』は、長瀬智也がリハーサルでアシスタント・ディレクターにプロレス技をかけた際に怪我をさせたと報じた[注 32][171]。しかし、TBSテレビや共演の勝村周一朗らが強く否定[172][173]。同誌を出版する主婦と生活社は、再取材の結果、事実が確認できなかったと謝罪するに至った[170][174]。
- 撮影期間は、2020年11月下旬から2021年3月中旬の約4か月間だった[175][176][177]。
外部リンク
脚註
註釈
- ^ 勝村周一朗は、長瀬智也と同じ小中学校の2年先輩で当時から交流があり、プロレスラーの役作りの相談を受け、一緒にプロレスのトレーニングをしたことから、その流れでさんたまプロレス所属の覆面レスラー「スーパー多摩自マン」としての出演が決まった[8][9]。
- ^ 漢字での表記は超世阿弥真心[52]。
- ^ 先に正体を明かした寿限無とネットの情報を見ていなかった秀生以外の観山家の人間はネットの情報などで世阿弥マシンの正体が寿一であることを既に気付いていたが、また実家を離れられては困ると気を使い気付いていないふりをしていた。
- ^ ドラマ「ビューティフルライフ」で木村拓哉が常盤貴子の車椅子を全力で手押しして、二人で外苑東通りを疾走する有名なシーンのマネ[55]。
- ^ 「俺がさくらさんとセックスするために親父をホームに入れたみたいじゃないすか!」と身も蓋もない言い方をしている[57]。
- ^ その後、医師から脳血管性認知症と診断されている[60]。
- ^ 函館の弟子・関から送られてきた「ニシン(二親)の松前漬け」を自分が食べずに寿一に食べさせたことで、「親が健在する(二親→両親)」という縁起が担げず、自分の代わりに寿一が亡くなったと理解している[62]。
- ^ 寿限無とは同じ年で小中高が一緒であり、交際を申し出ようと考えていたが、腹違いの兄弟のため母親から交際することを全力で反対された[65]。
- ^ 寿三郎はエンディングノートに「寿限無のけじめをつける」と書いていた[67]。舞と踊介と寿一は寿限無に告げる直前に告げられている[68]。
- ^ 寿一は寿三郎と些細なことでケンカして、寿三郎が入浴する際不在であった。
- ^ 「O•S•D」表記としているものもある[73][74]。ここでは公式サイトの出演者ページの表記に準じる[75]。
- ^ 多満自慢は、東京都福生市の石川酒造株式会社が醸造販売する清酒である[84]。
- ^ 観山寿一はブルーザー・ブロディにあこがれていた[93]。
- ^ 木曽大介はプロレスシーンの監修として撮影現場に立ち会っていたが、スタッフがレフェリー役の手配を失念していたことから、急遽出演することとなった[95]。
- ^ かなでは、お笑い女芸人三人組「3時のヒロイン」の一員[102]。
- ^ 第一話にもブリザード寿のデビュー戦の相手としてノンクレジットで出演している[112]。
- ^ 写真のみの出演。
- ^ 能の演目「道成寺」で、鐘に結ばれた綱の先端を天井の滑車へ通した後、綱を引き鐘を持ち上げるという重要な役目[114]。
- ^ 写真のみの出演。
- ^ 阿部サダヲの本作への出演は、西田敏行の強い希望で実現したという[119]。
- ^ 楽屋入口の暖簾は純烈からの寄贈という設定で、美術スタッフが純烈からロゴを借りて作成した[121][122]。純烈も第6話放送後に、公式YouTubeチャンネルで劇中歌「秘すれば花」をカバーしている[121][123]。
- ^ 佐藤隆太は、本作と同じく磯山晶、宮藤官九郎、長瀬智也の3人が手掛けた『池袋ウエストゲートパーク』に出演している[5][135]。自ら、宮藤官九郎に本作に出演したいと連絡したという[136]。
- ^ 矢沢心は、本作と同じく磯山晶、宮藤官九郎、長瀬智也の3人が手掛けた『池袋ウエストゲートパーク』に出演している[5][140]。
- ^ ゆめっちは、お笑い女芸人三人組「3時のヒロイン」の一員[102]。
- ^ 写真のみの出演[144]。
- ^ 写真のみの出演。
- ^ 「ホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセ」は、ブルーザー・ブロディを刺殺したホセ・ゴンザレスに因んでいる[93]。
- ^ 塚本高史は、本作と同じく磯山晶、宮藤官九郎、長瀬智也の3人が手掛けた『タイガー&ドラゴン』に出演している[5][149]。
- ^ ムロツヨシは、本作と同じく磯山晶、宮藤官九郎、長瀬智也の3人が手掛けた『うぬぼれ刑事』に出演している[5][152]。
- ^ 菅原大吉は、本作と同じく磯山晶、宮藤官九郎、長瀬智也の3人が手掛けた『タイガー&ドラゴン』に出演している[5][94]。
- ^ 江藤愛は、株式会社TBSテレビのコンテンツ戦略本部アナウンスセンター所属アナウンサー[154]。
- ^ 記事は、先ず2021年2月8日に電子版『週刊女性PRIME』で配信、次いで翌9日発売の『週刊女性』第65巻第7号(2021年2月23日号)に掲載された[170]。
出典
TBS系 金曜ドラマ |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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俺の家の話 (2021年1月22日 - 3月26日)
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