十和田市現代美術館
十和田市現代美術館(とわだしげんだいびじゅつかん、Towada Art Center)とは、青森県十和田市が推進するアートによるまちづくりプロジェクト、Arts Towada(アーツ・トワダ)の拠点施設として2008年4月26日に開館した現代美術館。 十和田市官庁街通り(別名:駒街道)に位置する。 解説ひとつの作品に対して、独立したひとつの展示室が与えられ、これらをガラスの通路で繋ぐという構成により、美術館自体がひとつの街のように見える外観をつくり出しており、来館者は街の中を巡るように個々の展示室を巡り、作品を見ることができるというユニークなものとなっている。また、一部の展示室には大きなガラスの開口が設けられ、アート作品が街に対して展示されているかのような開放的な空間構成を持ち、まちづくりプロジェクトの拠点施設としてつくられた特徴ある美術館となっている[1]。 人口約6万6千人の十和田市において、開館後わずか4日で入館者1万人を突破し、開館から6年目の2014年8月には累計100万人の入館者数を突破した。2012年4月より運営企画に指定管理者制度を導入している。 青森県内の美術館5館[2]で構成する「AOMORI GOKAN」の一つである。 収蔵作品十和田市現代美術館には、現代美術の分野で活躍する国内外のアーティスト33組による38の常設作品が、美術館の展示室の中だけでなく、敷地内さまざまな場所に展示されている。これらはこの美術館のために新たに作られたコミッションワークで、その殆どが大型のインスタレーション作品となっている。 常設作品(パーマネント・コレクション)
開館記念展として「オノ・ヨーコ 入口」展を開催。 建築
北原啓司(弘前大学教授)が選定委員長を務めた設計者選定プロポーザルにおいて、西沢立衛、アトリエ・ワン、乾久美子、藤本壮介、ヨコミゾマコトの若手建築家5氏を指名。審査の結果、まちづくりプロジェクトの拠点施設として、まちとの繋がりや屋外への開放的な連続性などを提示しながら「アート作品のための家」というコンセプトにて設計案を提示した西沢立衛が最優秀となった。 建物は、常設作品のための展示スペースに加え、中庭、屋外イベントスペース、企画展示室、市民活動スペース、カフェ・休憩スペースなどから構成されている。 事業費事業費の90%以上に相当する22億8400万円は、青森県が抱える六ヶ所村核燃料再処理施設や放射性廃棄物管理施設から得られる電源三法交付金で賄われており、十和田市側も交付金がなければ建設が不可能だったことを認めている[3]。 アクセス
出典関連項目
外部リンク |