夫婦橋
夫婦橋(めおとばし)は、大阪府大阪市北区天神橋の天満堀川にかつて存在した橋。 夫婦橋が架かる以前にあった「夫婦池」(みょうといけ)はこの地域の愛称としても知られている[1]。 歴史夫婦橋は、旧天満堀川が天神橋筋と交差するところに架けられていた橋で、1838年(天保9年)の天満堀川が扇町から東北へ延伸された際に架けられた[2]。 延伸前は夫婦池(女夫池)という池が存在し、夫婦の名前はふたつの池から構成されていたことに由来している。また一説には、かつてこの場所で亡くなった一組の夫婦に由来するともいわれれている[3]。 夫婦橋周辺はかつては夫婦町(みょうとまち)と呼ばれており、1655年(明暦元年)の「大坂三郷町絵図」で町名が記載されている[1]。また夫婦池は天満堀川につながっており、当時は重要な運河であったと考えられている[1]。現在でも付近には「夫婦池の妙見さん」の愛称で親しまれている能勢妙見大菩薩を祀る正善院がある[4]。 2000年(平成12年)、天神橋筋商店街の有志により、かつて橋が架かっていた歩道の両側に欄干や橋柱灯を新調し「平成の夫婦橋」として再現した[1]。 夫婦橋地蔵尊夫婦橋地蔵尊(めおとばしじぞうそん)は、現在の再現された夫婦橋の西側にある堂宇で、かつてこの場所で亡くなった夫婦を祀っている[5]。 その昔、まだこの場所に夫婦池があった頃、この辺りに仲睦まじい若夫婦が住んでおり、訳あって夫は妻に3年間待ってほしいと言い残して他国へ出かけ、期限が過ぎても帰ってこないので、妻は思い余って池に身を投げて死んだ。その後、夫が戻ってくるが妻の死を知り、後を追って入水して亡くなった。このことが夫婦池の名前の由来だとする説話が残されており、この夫婦が亡くなった後に地蔵尊として祀ったものである[5]。 その後、天満堀川延伸により夫婦池は埋められ、能勢家の邸と「夫婦池の妙見さん」の愛称で知られる正善院が建てられ、縁日には参詣人で賑わっていた[5]。 また阪神高速12号守口線の周辺道路の美化工事に伴い、約1年間は近くの九品寺に預けられたが、工事完成に伴い再び現在地に再建された[5]。 交通
脚注
外部リンク
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