所英男
所 英男(ところ ひでお、1977年8月22日 - )は、日本の男性総合格闘家。岐阜県揖斐郡揖斐川町出身。リバーサルジム武蔵小杉 所プラス主宰。DREAMバンタム級日本トーナメント優勝。 経歴揖斐高校時代までは野球部に所属していた。兄がUWFやリングスのファンだった影響で格闘技に興味を持つ。1999年、格闘技の興業のチケットを山本喧一が当時主宰していたジムであるパワー・オブ・ドリームに買いに行った際に誘われて、格闘技を始める。 2000年からアマチュア修斗やプロ・アマ問わずの大会「タイタンファイト」、グラップリング大会「THE CONTENDERS」で経験を積み、プロに転向。会社を辞めてアルバイトをしながら活動する。2002年5月6日に開催され、所にとっては初の大型大会となったプレミアムチャレンジで、矢野卓見に勝利する金星を上げ、プロ選手としての認知度を高めた。 2002年11月からリングスの流れを継ぐ総合格闘技団体ZSTに参戦。「ZST四兄弟」(長男:矢野卓見、二男:今成正和、三男:所英男、四男:小谷直之)の1人として活躍。 2003年6月1日、ZST.3でレミギウス・モリカビュチスに膝蹴りでKO負け。 2003年11月23日、ZST GPのトーナメント1回戦で大石真丈に腕ひしぎ十字固めで一本勝ちするも、2004年1月11日の2回戦でTAISHOに右ハイキックでTKO負け。 2004年3月7日、グラップリングルールのトーナメント、ZST GT-Fに出場し、優勝を果たした。 2004年5月5日、ZST.5でレミギウス・モリカビュチスに三角絞めで一本勝ち。リベンジを果たした。 2004年11月3日、ZST GP2のトーナメント1回戦で勝村周一朗にギロチンチョークで一本勝ちするも、2005年1月23日の準決勝で大石真丈に延長ラウンドの末に1-2の判定で敗れた。 HERO'S2005年7月6日、HERO'Sに初参戦。HERO'Sミドル級(-70kg)世界最強王者決定トーナメント開幕戦において、修斗世界ライト級(-65kg)王座を6年間5回防衛していた優勝候補のアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラを延長1R、右バックハンドブローでTKOする大金星を挙げ、一躍シンデレラボーイとして、脚光を浴びることになった。 2005年9月7日、HERO'Sミドル級トーナメントの準々決勝で宇野薫に判定負け。 2005年12月31日、K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!でホイス・グレイシーと対戦。17kg以上体重差がある体格で不利な対戦となったが、所は積極的に攻撃をしかけ打撃でホイスに鼻血を出させて、ホイスの得意な寝技でも劣勢になることなく健闘。ホイス側の要望で判定決着無しの特別ルールであったため、引き分けとなった。 2006年5月3日、HERO'S 2006 ミドル級世界最強王者決定トーナメント開幕戦のトーナメント1回戦でブラックマンバに開始43秒で右膝蹴りでKO負け。 2006年12月31日、K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!でホイラー・グレイシーと対戦。飛び膝蹴りをヒットさせると、寝業師のホイラー相手にスイープやパスガードをみせ判定勝ちを収めた。 2007年3月12日、HERO'S 2007 開幕戦 〜名古屋初上陸〜では永田克彦と対戦予定だったが、永田側の負傷欠場により急遽安廣一哉に変更。試合は1Rに腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。 2007年6月2日、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスのロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで開催されたDynamite!! USAで、のちにUFCやWECで活躍するブラッド・ピケットと対戦。腕ひしぎ十字固めで1R一本勝ち。アメリカでの初試合を白星で飾った。 2007年12月31日、K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!で憧れの選手であった田村潔司と対戦、ストレートアームバーで一本負け。試合開始直前に田村の左頬に張り手を見舞い、口頭注意が与えられた[1]。 DREAM2008年6月15日、DREAM初参戦となったDREAM.4でダレン・ウエノヤマと対戦し、判定勝ち。 2008年12月31日、Dynamite!! 〜勇気のチカラ2008〜で中村大介と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負けを喫した。この試合で右腕尺骨を骨折した[2]。 2009年10月6日、DREAM.11のフェザー級グランプリ準決勝で高谷裕之にKO負け。 2009年12月31日、Dynamite!! 〜勇気のチカラ2009〜のDREAM vs SRC 対抗戦でキム・ジョンマンと対戦し、判定勝ちを収めた。試合後のリング上で観戦に訪れていた練習仲間でもあるプロボクサーの内藤大助に現役続行を求めるエールを送った[3]。 2010年9月25日、DREAM.16でヨアキム・ハンセンに三角絞めで一本負け。 2010年12月31日、Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜で渡辺一久と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。試合後のリング上で、癌で闘病中の練習仲間・宮下トモヤへのエールを送った[4]。 2011年5月、自身のブログで2月に結婚していた事を発表[5]。同年6月には自身のジム、リバーサルジム武蔵小杉 所プラスをオープンさせた[6]。 2011年5月29日、DREAM JAPAN GPのバンタム級日本トーナメント1回戦で前田吉朗と対戦し、2RTKO勝ち。同日の準決勝で山本篤と再戦し、2-1の判定勝ちを収めリベンジを果たす。7月16日の決勝戦では今成正和と対戦し、判定勝ちでDREAMバンタム級日本トーナメント優勝を果たした。 2011年9月24日、DREAM.17でのバンタム級世界トーナメント1回戦でアントニオ・バヌエロスと対戦し、判定負け。12月31日、元気ですか!! 大晦日!! 2011のバンタム級世界トーナメントのリザーブマッチでユサップ・サーデュラエフと対戦。バスターで叩きつけられ失神TKO負けを喫した。 2012年12月24日、VTJ 1stで佐藤ルミナと対戦し、開始39秒でパウンドでKO勝ち。 2013年10月5日、VTJ 3rdでウィル・カンプザーノと対戦し、僅差の判定負け。試合後、所陣営は判定結果に納得が行かず、インターナショナル修斗コミッション及びVTJに判定結果について抗議するも、結果は覆らなかった。なお、この試合後にカンプザーノはUFCと契約している。 2014年7月29日、アメリカの総合格闘技団体Bellator MMAと契約した事が発表された。 2015年3月27日、オクラホマ州タッカービルで開催されたBellator 135でL.C.デイビスと対戦し、両者ノンストップの激闘を繰り広げるが、1-2の判定負け。同年のBellatorベストバウトに選ばれる名試合となった。 RIZIN2015年12月29日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS SARABAの宴で才賀紀左衛門と対戦し、1R5分16秒腕ひしぎ十字固めで勝利した。 2016年4月17日、RIZIN.1で桜庭和志とのタッグチームでヴァンダレイ・シウバ、田村潔司のチームとグラップリングルールで対戦し、時間切れによるドロー。 2016年9月25日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 開幕戦でクロン・グレイシーにリアネイキドチョークで一本負け。 2016年12月21日、レミギウス・モリカビュチスが母国リトアニアで凶弾に倒れたことを受け、勝村周一朗ら日本の有志と「レミーガ追悼委員会」を結成。レミギウスの子供たちの養育費を集めた[7]。 2016年12月31日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント FINAL ROUNDにて山本アーセンと対戦。パンチでダウンを奪われるも、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。[試合映像 1] 2017年7月30日、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 1st ROUND -夏の陣-にて堀口恭司と対戦しTKO負けを喫した。[試合映像 2] 2020年12月31日、RIZIN.26で、総合格闘技デビュー戦となるレスリング・リオ五輪銀メダリストの太田忍と対戦し、2Rに腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収めた[8]。[試合映像 3][補足映像 1] 2022年5月5日、RIZIN LANDMARK 3で、所英男&金原正徳& vs.中村大介&太田忍の組み合わせによる試合時間10分のグラップリングタッグマッチが行われ、様々な攻防の末に時間切れにより引き分けとなった[9]。[補足映像 2] 2022年7月31日、RIZIN.37でDEEPフライ級王者の神龍誠とフライ級契約で対戦し、0-3の判定負けを喫した[10]。[補足映像 3] 2022年12月31日、RIZIN.40で元UFCフライ級1位で現BKFCフライ級王者のジョン・ドッドソンと対戦し、1Rに左ストレートを受けてダウンし、追撃のパウンドによるTKO負けを喫した[11]。[補足映像 4] 2023年10月1日、RIZIN LANDMARK 6でアラン・ヒロ・ヤマニハと対戦し、0-3の判定負けを喫した[12]。[試合映像 4][補足映像 5] 2024年7月28日、超RIZIN.3でヒロヤと対戦し、右ストレートでダウンを奪い、グラウンドエルボーで1R3分20秒TKO勝ちを収めた[13]。この試合で負けたら引退する予定であることを事前に明かしていたが、勝利したことで現役続行出来ることを喜んだ。[補足映像 6] 人物・エピソード
密着動画など
戦績プロ総合格闘技
アマチュア総合格闘技
グラップリング
グラップリングタッグマッチ
グラップリングエキシビション
獲得タイトル
メディア出演吹き替え
テレビ
→大晦日3回•メインイベント2回•那須川天心戦 合計9回出場
脚注
試合映像
補足映像
映像資料
関連項目外部リンク
戦績など
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