松本伊代
松本 伊代(まつもと いよ[4]、1965年6月21日[4] - )は、日本の歌手、タレント。東京都大田区出身[1]。ビィーカンパニー所属[注釈 1]。夫はタレントのヒロミ[1]、長男は俳優でタレントの小園凌央[7]。 略歴中学3年生の時、原宿でスカウトされる[1]。翌1981年、第5回長崎歌謡祭にてグランプリを受賞[8]。同年、TBS系『たのきん全力投球!』の田原俊彦の妹役オーディションに合格しデビュー[1][3][9]。10月21日には「センチメンタル・ジャーニー」でアイドル歌手としてもデビューした[1][3][4]。当時のキャッチコピーは「瞳そらすな僕の妹」「田原俊彦の妹」[9][10]。 翌1982年に『第24回日本レコード大賞』新人賞[3]をはじめ、多くの音楽新人賞を受賞[4][2]。キャッチコピーの通り、妹的存在としてファン層を拡大した[11]。1983年には、「時に愛は」がヒットし[3]、同年末の『第25回日本レコード大賞』ゴールデン・アイドル賞を獲得した。1982年度[注釈 2]は、人気歌手が次々と誕生したことから、早見優、堀ちえみ、小泉今日子、石川秀美、三田寛子、シブがき隊、中森明菜らと共に「花の82年組」と呼ばれる[1][3][9][13]。 その後『オールナイトフジ』や『夕やけニャンニャン』の司会を務めるなどバラエティ番組でも活躍する[1][3][9]。1986年からは、川村真澄・林哲司・船山基紀による「恋愛三部作」をリリース。 1985年、タレントショップ「ピンク・バス」を東京渋谷のスペイン坂にオープンした。当時はスポンサー企業が看板としてタレントの名前を借りることが一般的であったが、同店は松本自らがデザイナー、プロデューサー、オーナーを務めた。1990年に閉店[14]。 1993年11月12日[15]、番組での共演がきっかけで[9]タレントのヒロミと結婚[1][3][9]。その後、2男の母となる[1][16]。 2005年、1982年の同期デビューだった早見優・堀ちえみとともに、ママドルユニット「キューティー★マミー」を結成[3]。 2009年にはCD-BOX「SWEET 16 BOX」のボーナストラックとして、尾崎亜美プロデュースによる19年振りの新曲「私の声を聞いて」を発表。配信限定でシングルカットされた。 2012年、品川ステラボールにてデビュー30周年記念コンサートを開催した。 2017年2月、「京都市内のJR山陰線の線路内に無断で立ち入った」として鉄道営業法違反容疑で早見優とともに書類送検され[17][18]、3月21日に起訴猶予処分となった。京都地方検察庁は処分理由を「踏切内の通路からすぐ脇に立ち入ったに留まり、電車往来への支障も生じていないことや反省していることなどを考慮した」としている[19]。 2021年7月、運動中に背骨を圧迫骨折し自宅療養中であると公表[20]。レギュラー番組『よ〜いドン!』(関西テレビ)は7月6日から欠席[20]。 2022年11月、TBS系バラエティー番組『オオカミ少年』の収録で落とし穴に落下した際に腰を痛め、腰椎の圧迫骨折と診断され、3か月程度の加療を要することが発表された[21]。これにより、2023年1月開催の「湯川れい子 87th Birthday フィルハーモニー音楽会」の出場も断念することとなった[22]。1月に退院したものの「退院後3ヶ月は加療が必要」と診断され、退院後もトイレや風呂に介助が必要な状態であった。夫のヒロミも常に看病できる状態ではなかったため、再入院した[23]。 2023年4月4日、『よ〜いドン!』に火曜日MCとして出演し、4か月半ぶりに仕事復帰した[24]。同年7月1日、日本テレビ系音楽特番『THE MUSIC DAY』で歌手業復帰[25]。 エピソードデビュー前の1980年に第5回ホリプロタレントスカウトキャラバンに応募するも、落選したことがある[26][27][注釈 3]。 著名人のファンにきゃりーぱみゅぱみゅ、勝俣州和、石原詢子[28][29]、島本和彦[30]、やついいちろう[31][32]、佐久間一行がいる。島本の漫画『炎の転校生』のヒロイン・高村友花里は松本がモデルである[33]。 1984年12月29日放送のオールナイトフジで、自著『伊代の女子大生 まるモテ講座』を宣伝した際に「まだ読んでないのですけど」と発言し[34]、片岡鶴太郎から「自分で書いた本なのにまだ読んでないとはどういうことか」と突っ込まれた[9][35]。この件について「ゲラの状態で最終チェックはしましたが、製本になった状態を見たのはこの時が初めてだったので、(製本された本を)まだ読んでいないと発言した」と弁明をしたが、後にこの弁明に関しても嘘だと告白しており、ゴーストライターによる代筆だったと認めている[9][35][36]。 デビュー当時は身長156cmに対し体重は38kgで[37][38]、軽すぎて自動ドアが開かないこともあった[39][注釈 4]。運動が全般的に苦手であり、ボールがうまく投げられないなどのエピソードがある[41]。 ボンカレーのCM「だってらっきょうが転がっちゃう編」の笑うシーンでは緊張してうまく笑えなかったため、テーブルの下にスタイリストが入って足の裏をくすぐって笑わせたという裏話がある[42]。 低い声質が持ち味である。デビュー当初、60年代の女性歌手グループ・ザ・ロネッツを聴いて勉強するようにスタッフから指示された。ザ・ロネッツのロニー・スペクターは低音のハスキーヴォーカル、加えて松本のデビュー時の楽曲が60年代調のため、参考になると考えられたようである[43]。デビューから数曲の間、バックコーラスを務めたキャプテン(北沢清子、山本恵子)は、後に麻生真美子とともに、女性アイドルグループとしてデビューした[44]。 歌手のしばたはつみははとこである[45]。姉はダンスインストラクターで、1990年代前半頃に「松本伊代姉」(まつもといよねえ)名義で歌手デビューした。 ディスコグラフィシングル
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