熊野駅
熊野駅(くまのえき)は、富山県富山市下熊野(開業時は旧・上新川郡熊野村)にあった富山地方鉄道笹津線の駅(廃駅)である。笹津線の廃線に伴い1975年(昭和50年)4月1日に廃駅となった。 1969年(昭和44年)8月30日から廃止時まで、朝夕1往復ずつ運行されていた急行列車の停車駅であった[1]。 歴史
駅構造廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった[1][4]。ホームは線路の東側(地鉄笹津方面に向かって左手側)に存在した[1]。転轍機を持たない棒線駅となっていた[1]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた[1]。 無人駅となっていた[1][4]。ホーム北側出入口附近に片流れ屋根の待合所を有していた[1]。ホームは舗装されていた[1]。また列車接近時にはテープによる案内放送がされていた[1]。 構内の東側には回転交流機による変電所が設置されていた[1]。この変電所は晩年老朽化しており、1973年(昭和48年)夏からは列車の3連運転が不可能になってしまった[1]。 富山軽便鉄道(後の富山鉄道)時代の当駅は、停車場として開業していた[1]。 駅周辺上野駅 - 当駅間は田圃の中を走行した[1]。 駅跡1998年(平成10年)時点では、下熊野交差点附近に位置が確認出来た[7]。2007年(平成19年)9月時点時点では駅跡の特定は困難であった[5]。 また、当駅跡附近の線路跡は、1998年(平成10年)時点では当線廃線後に南富山駅 - 日本繊維前駅の間を東西に走る形で開通した国道359号の取付け道路附近から田村町駅跡南側付近までは2車線の舗装道路となっていた[7]。2008年(平成20年)時点でも同様で、当駅跡附近の道路は市道であった[8]が、当駅跡 - 伊豆ノ宮駅間の熊野川を渡る手前附近から富山県道318号笹津安養寺線となっていた[8]。 隣の駅脚注
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