生駒里奈
生駒 里奈(いこま りな、1995年〈平成7年〉12月29日 - )は、日本の女優、タレント、YouTuberであり、女性アイドルグループ・乃木坂46の元メンバー[2]、AKB48チームBの元兼任メンバーである[9]。秋田県由利本荘市出身[7]。A.M.Entertainment所属[3][4]。 来歴→「乃木坂46 § 年譜」も参照
幼少期、秋田県のダンススクール『ダンスアベニュー・StudioS』に入学し[10]、ジャズダンスを習い始める[11]。中学校へ進学後、ダンススクールの先輩に感化され、吹奏楽部に入部し、ドラム、マリンバ、ヴィブラフォンなどのパーカッションも始め[12]、中学3年生の時、『全日本吹奏楽コンクール』の東北大会で銀賞を受賞した[13]。 中学校を卒業後、高等学校へ進学したが、以前のように部活動に打ち込まなくなり、自宅で過ごすようなった[14]。それを見た父親が心配し、暇を持て余すくらいならと何かに向かって頑張ることを促す気持ちで乃木坂46の1期生オーディションを勧められ[14]、受験することにした[15]。 2011年(平成23年)8月21日、乃木坂46の1期生オーディションに合格。オーディションではピコの「桜音」を歌った[16]。暫定選抜メンバーに選ばれ、立ち位置は中列だった[17]。合格後、高校1年生の夏休みに秋田県から東京都の高等学校へ転校した[18]。のちに仕事の都合でそこも通学が困難になったため、ほぼ高校2年生の時、通信制の高等学校へ転校した[18]。 2012年(平成24年)2月22日、1stシングル「ぐるぐるカーテン」でCDデビューし[19]、センターを務めた[20]。グループ結成当初、吉本彩華が暫定選抜のセンターだったが、グループ結成からわずか1か月後の2011年9月22日に脱退[21]。その後任センターに抜擢されたが、なぜ自分なのかという戸惑いがあった[22]。同年5月2日、2ndシングル「おいでシャンプー」のカップリング曲「水玉模様」で初のソロ曲を務めた頃から[23]、センターへの迷いがなくなり、自分にできることを精一杯取り組むようになった[22]。同年12月12日、『日刊スポーツ』で「いこまびより」の連載を開始した[24]。 2013年(平成25年)1月22日、出身地である秋田県由利本荘市のふるさと応援大使に就任[7]。同年4月20日、6thシングル「ガールズルール」で、1stシングル「ぐるぐるカーテン」から5thシングル「君の名は希望」まで務めてきたセンターポジションを白石麻衣と交代することが発表された[25]。センター交代後はプレッシャーから解放され、気持ちに余裕ができ、与えられた場所で輝くことを大切にした[26]。同年5月15日、『ピラメキーノ640』の「おはよう! だるだるEnglish」のコーナーにレギュラー出演を開始[27]。同年6月、生駒がデザインしたオリジナルキャラクター「てーんちゃん」のグッズがキデイランドの期間限定ショップ『うさぎのモフィ』で販売された[注釈 1][29]。 2014年(平成26年)2月24日、『AKB48グループ大組閣祭り』(Zepp DiverCity)で乃木坂46を兼任することになったSKE48・松井玲奈の交換留学生として、AKB48チームBを兼任することが発表された[9]。兼任を決意したのは『真夏の全国ツアー2013』のライブを終え[30]、国立代々木競技場第一体育館のような大きなステージを経験したことから、もはや「経験がない」というのは言い訳にならないと考え「このレベルでお客さんに見せたらダメだ」と思い[31][32]、ダンスパフォーマンスを向上させるためのスケジュール調整で悩んでいたところ、兼任の話を持ちかけられたという[30]。同年4月、高等学校を卒業した[33]。同年4月12日、西武ドームで開催されたAKB48の33rdシングル「ハート・エレキ」の握手会イベントでAKB48としての活動を開始した[34]。同年4月28日、AKB48劇場公演初出演となる『チームB「パジャマドライブ」初日公演』に出演した[35]。AKB48兼任中はパフォーマンス能力を向上させるため、体幹トレーニングを取り入れた[36]。同年6月7日、『AKB48 37thシングル 選抜総選挙』の開票イベントで14位を獲得し、AKB48のシングル選抜メンバーに初選出された[37]。同年12月31日、『第65回NHK紅白歌合戦』に初出場した[注釈 2]。 2015年(平成27年)1月5日、『花とゆめ』(白泉社)に鈴木ジュリエッタの『神様はじめました』と生駒の「てーんちゃん」がコラボレーションしたクリアファイルが付録された[40]。同年3月26日、さいたまスーパーアリーナで開催された『AKB48 春の単独コンサート〜ジキソー未だ修行中!〜』でAKB48チームBとの兼任解除が発表された[41]。同年5月14日、AKB48チームB「パジャマドライブ」公演の「生駒里奈を送る会」をもってAKB48との兼任を終了[42]。同年8月、映画『コープスパーティー』で初の主演を務めた[43]。 2016年(平成28年)1月8日、乃木神社で成人式を迎えた[44]。同年1月11日、『新成人アワード2016』でグランプリを受賞した[6]。同年2月21日、ファッションブランド「ANNA SUI」の春夏ビジュアルモデルを務めることが発表され[45]、任期は同年2月23日から7月22日までの5か月間で、特定ブランドとのモデル契約は初[45]。同年2月24日、初のソロ写真集『君の足跡』を発売[46]。写真集は週間で1万6326部の売上を記録し[47]、2016年3月7日付のオリコン週間ランキングの写真集部門で1位を獲得した[48]。写真集は19歳の時に撮影され「着れるのも10代限定。20歳になったら似合わない」という理由からスクール水着姿も披露し[49]、生駒の「写真集を出したい」という一言で関係者が動き発売にいたった[50]。 2018年(平成30年)1月30日の日刊スポーツによるインタビューで乃木坂46からの卒業を明かし[51]、翌日の31日には公式サイトと自らのブログでも卒業を発表した[52][53]。20thシングル「シンクロニシティ」(2018年4月25日発売)をもって卒業することを決めており[51]、ラストシングルとなる同曲ではセンターポジションを打診されていたが、自ら辞退した[54]。また、同年4月22日には日本武道館で卒業コンサートが開催された[55]。卒業コンサートのチケット当選倍率は30倍に達したほか、全国128の映画館でライブビューイングが実施された[56]。同年5月6日、幕張メッセで行われた20thシングル発売記念全国握手会をもって乃木坂46を卒業[57]。握手会史上最多となる約3万5000人が集まった[57]。同年5月8日に公式ブログの5月末での閉鎖が発表された[58][59]。同年5月14日、Instagramを開設[60]。同年10月6日、生駒里奈オフィシャルサイトを開設[61]。 2020年(令和2年)4月1日、芸能事務所「A.M.Entertainment」と業務提携したことが発表された[5]。同年8月3日、オフィシャルファンクラブ「モノクローズ」を開設[62]。 2021年(令和3年)1月16日、フィッシング詐欺被害に遭っていたことをYouTube公式チャンネルで告白。被害総額は10〜15万円ほどだったという[63]。 同年10月1日、「秋田はたらく応援大使」に就任[64]。 2022年(令和4年)1月4日、NHK秋田放送局開局90周年記念キャラクターに就任[65]。 2024年(令和6年)、公式サイト及びオフィシャルファンクラブ「モノクローズ」を8月30日をもって閉鎖すると発表[66][67]。 人物愛称は、いこまちゃん[注釈 3]、いこたん[68]。弟がいる[70]。自分の代名詞は、センターを務めた乃木坂46のシングルタイトルの「制服のマネキン」だという[71]。アイドルになる前は、子ども好きであることから保育士や幼稚園の先生になりたかった[14]。伊藤寧々は高校の同級生[72]。女優の足立梨花[73]、喜多陽子、前田希美[74]、山谷花純[75]、元私立恵比寿中学の柏木ひなた[76]、でんぱ組.incの藤咲彩音は友達[77]。 嗜好好きな食べ物は白米、キュウリの浅漬け、きなこ棒[78]。好きなつまみはkiriのクリームチーズ[79]。好きな動物はチンアナゴ[80]。好きな花はかすみ草[80]。好きな曲はピコの「二息歩行」「孤独の果て」であり[81]、その他にボーカロイド、ロックなどを聴く[82]。憧れの女性アーティストはハナエで、ハナエの存在は『神様はじめました』のアニメから知った[83]。 趣味漫画は中学1年生の時に友人から『銀魂』の漫画を勧められて好きになった[70]。当時は『週刊少年ジャンプ』を購読できるほどの小遣いがなかったため、正月に貰ったお年玉を使って単行本を買っていた[86]。1,000冊以上の漫画本を持っている[87]。『NARUTO -ナルト-』は生駒にとって人生のバイブルであり、ジャンプ作品の優れた点は漫画の登場人物が仲間になることによって、世界はひとりではないと思わせてくれる点にあるという[86]。推薦する『週刊少年ジャンプ』の漫画は『銀魂』『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』『ブラッククローバー』[86]、お気に入りの漫画は『NARUTO -ナルト-』『ONE PIECE』『SKET DANCE』『青の祓魔師』『銀魂』『妖狐×僕SS』などの少年漫画である[70]。その他、『NO.6』『デュラララ!!』『B.A.D.』『進撃の巨人』『鬼灯の冷徹』などの漫画[88]、ウェルザード・村瀬克俊の『カラダ探し』、和夏弘雨の『火葬場のない町に鐘が鳴る時』、山口譲司の『江戸川乱歩異人館』なども好む[89]。お気に入りのキャラクターは『ONE PIECE』のゾロ、『NARUTO -ナルト-』のナルト、『黒執事』のセバスチャン、『艶漢』の詩郎[90]。好きな二次元の男性は『Free!』の橘真琴[91]。 小説も読む[92]。『特捜警察ジャンポリス』に出演している時は素の自分[86]。また、特撮番組では、仮面ライダーシリーズが大好きで、一番好きな作品は『仮面ライダーW』[93]。 買い物では原宿系の洋服を好んで買っている[94]。原宿でおすすめの場所は、原宿竹下通りにあるたこ焼き屋『Koi-Taco』[95]。生田絵梨花によれば、生駒は原宿に詳しい[96]。 特技特技はスネアドラム[97]。ふなっしーの物真似が得意[98]。 乃木坂46乃木坂46のダンス七福神で[100]、乃木坂46の1stシングル「ぐるぐるカーテン」からセンターだったため、ダンスパフォーマンスの指揮を担っていた[22]。乃木坂46の福神は七福神が八福神になった時点であまり意味がなくなったと考えている[101]。理想のセンター像はグループで一番かわいくて、スタイルが良くて、歌もダンスもうまくて、人気のある人[102]。乃木坂46では少年役を演じることがあり[103]、センター交代後はスーパーサブ的な役割を目指して動いている[104]。 生駒によれば、乃木坂46の振付はLICOやWARNERよりも南流石の方が難しく、AKB48のチームBのメンバーが「おいでシャンプー」や「制服のマネキン」[注釈 4]を踊った時、苦戦するメンバーが多かったと報告している[106]。乃木坂46のダンスは「フォーメーション移動が少なくて、どちらかというと落ち着いてる。かわいさを表現する時も踊りよりも表情やしぐさで見せることのほうが多い」「アイドルダンスでもない」と述べている[107]。 乃木坂46で好きな振付は「バレッタ」[108]。好きなミュージック・ビデオは「シャキイズム」、「シークレットグラフィティー」、「魚たちのLOVE SONG」[109]。 乃木坂46で写真集を見てみたいメンバーは寺田蘭世、樋口日奈[110]。推したいメンバーは西野七瀬[111]。元メンバーで日本テレビアナウンサーの市來玲奈と仲がよい[112]。 松井玲奈とも仲がよく[113]、生駒と同じアニメ好きで、オタクトークをする間柄である[114]。松井が乃木坂46を兼任する前に宝島社の雑誌『smart』の企画で生駒とともに『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクターのコスプレを披露したこともあった[注釈 5]。 堀未央奈からは、7thシングル「バレッタ」で堀がセンターに抜擢された際、「私がセンターになった時も一番に受け入れてくださった先輩で心強かった」と明かし「経験も知名度も人気も実力も何もない私を簡単に受け入れられるはずがないのに、生駒さんは1番に話しかけてきてくださった。心配しないで、守るからって言ってくださったこと、ずっと忘れません」とブログに綴っている[116][117]。 AKB48AKB48を兼任して苦労したことは「(フリを)覚えるのは早い方なんですけど、曲調が違いすぎて覚えられなかった」と答えている[118][119]。他に、2015年4月30日(29日深夜)放送の『AKB48のオールナイトニッポン』で小笠原茉由・伊豆田莉奈とパーソナリティを務めた際、乃木坂46のおしとやかさとはちょっと違う自由に「可愛いポーズ」をする「自由なポーズ」なるものに戸惑ったと語っている[120]。 推しメンバーだったのは渡辺麻友[121]。AKB48兼任時代では渡辺と一番仲が良かった[122]。渡辺によれば、生駒は「生まれたてのひよこちゃんみたいで本当にかわいいと思って。なのに中身は肝が据わってる。こんな小さな体なのにすごいパワーを持ってる」と絶賛している[123]。生駒と渡辺のペアはファンから「いこまゆ」と呼ばれたこともあった[124]。また、生駒は渡辺のことを「天使」と評していた[125]。その後、渡辺は日本武道館で行われた生駒の卒業コンサートを観に行ったことについて聞かれ「生駒ちゃんは、私にとって特別な存在。ソウルメイト、同志といいますか。考え方とか生き方が深く通じるものがあります」と答えている[126]。渡辺以外の他のメンバーでは、平田梨奈と仲がよい[127]。元HKT48の宮脇咲良(現・LE SSERAFIM)は、生駒のことが大好きで、「生駒ちゃんと話すと安心する。大好き」と語っている[128]。 小嶋陽菜の胸に憧れを抱いており[129]、2014年9月17日に行われた『AKB48グループ・じゃんけん大会2014 〜拳で勝ち取れ!1/300ソロデビュー争奪戦〜』で「小嶋の胸を触りたい」と公言していた生駒は小嶋と対戦したが、結果は小嶋に敗北し[注釈 6]、「念願叶わず…やっぱり強かったです。負けたのも悔しいけど、どっちかっていうと触れなかったのが悔しい」と述べた[131]。2017年2月21日、小嶋陽菜の卒業コンサート『こじまつり〜前夜祭〜』に、同時にさいたまスーパーアリーナで開催された『乃木坂46 5th YEAR BIRTHDAY LIVE』から中継で出演し、指原莉乃が「生駒ちゃん、かなえたかった夢があるって聞いたんだけど」と振ると、生駒は「こじはるさんのすばらしいお胸をいつかタッチしたい、という夢がかなわないうちに兼任が終了してしまい、こじはるさんが卒業されるということで心残りです」と吐露し、指原からエアーで胸を揉むという提案をされると、生駒は胸をさわるポーズをし、「やっぱ、すごいですね! 離れていても感じる!」と興奮する様子を見せていた[132]。 作品シングル乃木坂46
まゆ坂46
AKB48
アルバム乃木坂46
AKB48
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書籍→乃木坂46の書籍については「乃木坂46 § 書籍」を、AKB48の書籍については「AKB48の関連作品」を参照
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