石垣港
石垣港(いしがきこう)は、沖縄県石垣市にある重要港湾である。港湾管理者は石垣市。日本最南端の重要港湾であり、八重山列島の人や物の交流の中心となっている[4]。 概要沖縄県内や日本各地からの八重山列島への物資集散地としての役割や、行き来する旅客の拠点としての役割を果たしている。かつては互いに国交のない中華人民共和国と台湾(中華民国)との貿易の際の一時寄港目的での利用(クリアランス船)も盛んであったが、増加していたクリアランス目的の利用は、2008年に中台間での三通が解禁されたことを受けて減少に転じている[5][6][7][8]。 石垣島のほぼ南端にある港であり、竹富町役場石垣庁舎、石垣市民会館、石垣市立図書館など主要公共施設のほか、石垣市の繁華街とも近い。かつては石垣市役所、沖縄県立八重山病院(いずれも旧石垣空港跡に移転)も近隣に所在した。 かつては国鉄小荷物連絡輸送(チッキ)の連帯輸送のための国鉄手小荷物駅に指定されていた[注 1]。 歴史
施設概要
主に、旅客船(高速船)は美崎町地区の離島ターミナル、貨客船(フェリー)は登野城地区の八島ふ頭に発着する。大型クルーズ船は新港地区(南ぬ浜町)のクルーズ船専用岸壁に発着する。 以下では、航路については、旅客営業を行う定期航路のみ記載(休廃止された航路は就航最終時点の情報を記載)。 美崎町地区![]() 離島ターミナル→詳細は「石垣港離島ターミナル」を参照
離島ターミナルには主に旅客船(高速船)が発着し、八重山列島各地への交通の拠点となっている。
登野城地区![]() 八島ふ頭八島ふ頭は離島ターミナルの対岸に位置し、主に八重山列島内の定期航路の貨客船(フェリー)が発着する。沖縄の離島航路では、旅客船(高速船)を運航する際には貨物輸送ができる船舶の運航も義務づけられているため、各社が旅客船と同じ航路で貨客船(フェリー)の運航を行っている[24]。波照間島行きのフェリーはてるま2及び与那国島行きのフェリーよなくには埠頭先端側の岸壁に、その他の八重山列島内の貨客船は旧離島桟橋南東側に発着。発券業務は、安栄観光及び八重山観光フェリーは旧離島桟橋南東側にあるそれぞれの貨物事務所で[25][26][27]、福山海運は八島フェリーターミナル内の事務所で行っている。なお、八島ふ頭の機能は、2021年度に浜崎町地区の第4上屋海側岸壁隣接地で整備が進められている新たなフェリーバースに移転する予定である[28][29]。
浜崎町地区かつては長距離フェリーや大型クルーズ船が発着していたが、現在は貨物船の利用が中心である。2021年度には八島ふ頭の機能が本地区の整備される新たなフェリーバースに移転する予定である[28][29]。 E/F岸壁・石垣港ターミナル![]() E/F岸壁には、かつて石垣港と沖縄本島や本土を結ぶ長距離フェリーが発着しており、フェリー用の石垣港ターミナルが整備されている[35]。フェリーの運休後は貨物船や大型クルーズ船用に利用されていたが、大型クルーズ船の発着は2018年(平成30年)4月21日に暫定供用された新港地区(南ぬ浜町)の専用岸壁に一元化されている[36][37]。
浜崎桟橋・浜崎船艇基地海上保安庁の巡視船専用桟橋及び船艇基地。2016年3月末完成[46][47]。桟橋は4バースを備える[48]。 石垣港湾合同庁舎
新港地区大型国際旅客船ターミナル新港地区(南ぬ浜町)では、20万トン級クルーズ船に対応可能なクルーズ船専用岸壁の整備が進められている。2018年(平成30年)4月21日には、7万トン級に対応可能な全長295m、水深9mの岸壁が暫定供用された。その後、2019年春には全長340mに延長され、2020年春には全長420m、水深10.5mの岸壁が完成する予定である[16][53][54]。 岸壁の背後には、大型バス50台、タクシー31台、一般車両10台を収容する駐車場や、離島ターミナルとの間を運行する有料シャトルバス(片道200円)の乗り場が整備されている[53][54]。 関連項目脚注注釈出典
外部リンク
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