荒木香衣
荒木 香衣(あらき かえ、1963年[7]11月6日[8] - )は、日本の女性声優。大阪府生まれ[1]、北海道育ち。旧芸名:荒木 香恵。音域はメゾソプラノ[8]。 経歴大阪府に生まれる[1]。小学校2年生で北海道に引っ越し、3年生で1か月だけ香川県、次に大阪の門真市、4年生で北海道の苫小牧市に引っ越す[1]。父親の仕事の都合で北海道苫小牧南高等学校[6]卒業までに7回転校を繰り返している[1]。祖母がイギリス人[2]。 幼少の頃からテレビの影響で演劇の世界に憧れていた。主演女優になって脚光を浴びたいという気持ちではなく、ただ本当に芝居がしたかったという[9]。高校3年生の秋に演劇の道に進む決意をする[1]。北海道の高校を卒業後、舞台役者になるために上京。東京俳優生活協同組合(俳協)養成所に入所し、俳優科に半年間在籍した[10]。進級試験で上のクラスに上がれなかったため、劇団に入団する。そこで荒木の舞台を観た声優事務所のマネージャーにスカウトされたことがきっかけで、声の仕事を始める[1]。テレビアニメの初仕事は『めぞん一刻』の園児役[1]。セリフは「つまんない」の一言のみだったが、前日から緊張で「つまんない、つまんない」とセリフが頭の中を回っていたという[1]。その後、賢プロダクションに所属。声の仕事よりもNHKのリポーターやステージの司会など、顔出しの仕事を中心に行う[1]。次にアーツビジョンに移籍し、アニメの仕事が中心となった[1]。 1993年、テレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』で、急病で入院した三石琴乃に代わり、TVアニメ第1シリーズの第44話から最終回の第46話までと、第2シリーズ『美少女戦士セーラームーンR』の第1話から第4話まで主人公の月野うさぎ(セーラームーン)役を代演した[11]。(オーディションにて代役として抜擢[12])。代役が決まってからアフレコまで数日しかなかったため、急遽現場に入ることになり、最終話付近の大事な場面、うさぎはすでに完成されたキャラクターで、荒木は役作りのために精神的にかなり追いつめられたという[10]。演じることに必死で、自分ができることはすべて出しつくしたが、うさぎには似せられず、「荒木の味」というまでには持っていけなかったと振り返っている[10]。しかし、第1シリーズ最終回のうさぎのセリフである「普通の生活に戻りたい」は本当に頭を真っ白にして心から言えたと述べている[10]。後にシリーズ続編でちびうさ(セーラーちびムーン)役を担当した。ちびうさ役は、オーディションなしで決定している。最初にマネージャーからこういう役だと原作を見せてもらい、「この役を私が演らせてもらえるのか」と嬉しかったことを覚えているという[13]。 1995年、『ふしぎ遊戯』の夕城美朱役で、テレビアニメでは初めての主役に抜擢される[10]。 フリーを経て、2003年8月頃から2010年5月まで81プロデュースに所属していた[14]。その後フリーで活動し、芸名を荒木香恵から荒木香衣に改名[2]。 近年は新人声優への講師が仕事の中心となっている[15]。 人物・エピソード初対面の人に素の自分を見せるのがあまり得意ではないという[9]。人見知りな自分を何とかしたいと思ったことも、演劇の道に入った理由の1つだとしている[16]。荒木は何かを決めるまでは長いが、1度決心すれば、とことん進む猪突猛進だと自己分析している[16]。大阪で2日後に公演する舞台に急遽出演を誘われて、その日のうちに大阪に出発したこともある[16]。自他ともに似ていると認めるキャラクターは『ふしぎ遊戯』の美朱で、共演者の坂本千夏からは「ほんとにあなたは、ばか正直で、どこまでもまっすぐ走って転んじゃう。美朱そっくり」とコメントされたと述べている[16]。 趣味は、神社仏閣参り、ゲーム、物作りなど。好きな色は水色。好きな俳優は、マリリン・モンロー、ヴィヴィアン・リー、ジョニーデップ、ゲイリー・オールドマン。好きな映画は、ある日どこかで、ギルバート・グレイプ。好きな作家は、太宰治、星新一、氷室冴子、吉本ばなな、竹宮恵子[17]。 セーラームーンシリーズに参加して1番変化したことは、声優業で「食べられるようになりました」と答えている[18]。2020年12月5日に放送された『全美少女戦士セーラームーンアニメ大投票』では、三石が第1作最終話を演じることになったが、プレッシャーを乗り越えてうさぎの代役を務めた荒木に申し訳なさがあり、「香恵ちゃんの了承がいただけたらやりましょう」と提案したという[19]。三石は「当時の空気の中で、共演者たちと一緒に収録した香恵ちゃんの芝居には敵わない」と述べている[19]。 出演太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
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出典
参考文献
外部リンク
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