荒牧陽子
荒牧 陽子(あらまき ようこ、1981年1月14日 - )は、日本の女性シンガーソングライター、ものまねシンガー。フリースタイル所属。血液型はA型。身長153cm。 岡山県岡山市出身。就実高等学校卒業。ものまねクイーン、歌まね女王、ガイドボーカルのカリスマ等の異名をもつ。 経歴幼少時~オリジナル歌手としての活動幼少時より歌が得意で抜群の音感を有していた。2歳にして音程を取りながら歌唱しており、3歳で既に30を超える歌のレパートリーがあった。小学校高学年になる頃から地元の歌コンテストに次々と参加。ことごとく優勝や入賞を果たし「コンテスト荒らし」と呼ばれていた。[1] 1997年5月18日に放送された『NHKのど自慢』(NHK総合・ラジオ第1、岡山県久世町[2])でチャンピオンとなり翌年3月14日開催の同番組のチャンピオン大会に出場している[3]。 2001年2月18日放送の同番組の岡山市大会でもチャンピオンになっている。 ピアノや演歌も幼少時より学んでいた。 就実高校を卒業後、20歳で上京しシンガーソングライターとしての活動を開始。一方で様々なオーディションを受けるもなかなか合格できなかった。その為、スタジオミュージシャンやコーラス、カラオケのガイドボーカル(お手本ボーカルとも呼ばれ、うろ覚えの曲を歌う際にお手本として聞く事ができるボーカル)等の活動を並行し生計を立てていた。 シンガーソングライター・スタジオミュージシャンとしての活動では、全曲荒牧が作詞作曲のオリジナルアルバム『Anytime musix』[4]が代表作。 また、パチンコ「CRリング呪いの7日間」の10R大当たり曲である『雫(しずく)』[5]や、同じく自身の作詞作曲である『Only love』[6]など、多数のオリジナル楽曲も持っている。 その他、ヒップホップやソウルミュージック、ロック、ジャズ等あらゆるジャンルで様々な楽曲を歌唱している。 [7] コナミデジタルエンタテインメントの音楽ゲーム「BEMANIシリーズ」(『pop'n music』、『GuitarFreaks』、『DrumMania』、『jubeat』など)では、2004年以降収録楽曲のボーカルとして度々参加しており[8]、キャラクター「三度笠ポン太」をテーマにした曲(泉陸奥彦作曲)などでは「あーたん」という名義を名乗ることもある[9][10]。 Fate/stay nightというゲームのオープニングテーマ曲『黄金の輝き』を歌唱(MAKI名義)、オリコン18位を記録している(2007年4月30日付)。[11] コーラスの活動では五木ひろしやKinKi Kids等、大物アーティストのツアーコーラスも度々務めている。[12] [13] 2004年頃から始めたカラオケのガイドボーカルの活動は、本物に大変似ているとインターネットや口コミ等で評判になりメディアへの露出が増えたことで、後にものまねシンガーとしてデビューするきっかけになった(詳細後述)。ガイドボーカルの仕事はブレイク後も続けており、これまで1000曲を超える広いジャンル・アーティストの楽曲に携わっている[14]。世間に名前が浸透したことで彼女が歌ったガイドボーカル曲についての問い合わせが殺到した。LIVEDAMに備え付けられた一部のデンモク(カラオケ子機)では、荒牧が担当したガイドボーカル曲のみを選択する事が可能なボタンが付くまでになった。[15] 知名度の高いオリジナルのヒット曲こそ無いものの、ものまねデビュー以前の時点で既にシンガー・ミュージシャンとしては非常に高い評価を得ていた存在であった。 ものまねシンガーとしてブレイク『シルシルミシル』(テレビ朝日)や『Mero.jpミュージックChannel』(TOKYO MX)などのテレビ番組でガイドボーカルのカリスマとして紹介されるなど主要メディアに露出しはじめると[16]、様々なジャンルの新たなスターを求める日本テレビのスタッフ陣が荒牧に着目した。ものまねシンガーとしてメディア出演を促し、2011年7月19日放送のバラエティ番組『スター☆ドラフト会議』において、遂にものまねデビューを果たす。そこで平原綾香、倖田來未、坂本冬美、大塚愛、MISIA、レディー・ガガなどのものまね10連発に挑戦。大きな反響を得ると、圧倒的な歌唱力と妖艶な美貌も相まって一気にブレイクし、イベントやテレビなど500件以上ものオファーが舞い込んだ。事務所オファーもエイベックス、ケイダッシュ、太田プロダクションなど11社にのぼり、争奪戦の末ケイダッシュ系列のピーチ所属となった。[17] (所属事務所は後にフリースタイルへ移籍) その後も『スター☆ドラフト会議』や『ものまねグランプリ』をはじめ、在京キー局のバラエティ番組を中心に多数のメディアに登場。並行して全国でイベントやディナーショーを催し世間での知名度を上げて行った。[18] シンガー・ものまねシンガーとしての評価シンガーとしては、4オクターブの声域を安定して縦横無尽に発声可能。ポップス・ロック・演歌・洋楽・R&B・ジャズ等の幅広いジャンルをいずれもハイレベルに歌いこなす抜群の歌唱力が高評価を得ている。[19] ものまねデビューした番組である『スター☆ドラフト会議』への初出演後、同番組で約1年に渡り準レギュラーを務めた。一般的なものまねタレントが1レパートリーの開発に数か月費やすところ、荒牧はほぼ週に1つという驚異的なスピードで新レパートリーを開発・披露している。歌ものまねの根幹となる能力(音感・聴力・特徴を捉え再現する技術)も歌唱力とともにずば抜けていると評価されている。 ものまねのクオリティは、音楽やエンターテインメントに関する高リテラシー層(ものまねをエンターテインメントとして捉えている、多くはミュージシャン等音楽のプロ・アーティスト、同業者等)から概ね高い評価を得ている。逆に単にものまねを(自己の感覚での本人と)似ているか否かのみでクオリティを判断する多くの一般視聴者の間では(彼女がメディアでものまねを披露すると)感覚の相違や好み、本人のファンか否か等で似ている・似ていないの賛否両論がSNS上に飛び交う。 荒牧本人も、「単に似ている人になるのではなく、シンガー荒牧陽子としての個性も出しながら、見ている人に楽しんでもらえるパフォーマンスをしていきたい」 「ただ上手に歌えるだけじゃなく尊敬を持ってその人が持っている色を出したい、自分が歌うときも愛情を持って歌うので、その方と同じような気持ちが出せるように歌っている」と語っており、本人をリスペクトしながら、その楽曲の魅力を最大限に引き出すパフォーマンスを意識している。[20] 下記は荒牧のパフォーマンスに対する評価・コメントの一部である。
また、それを証明するかの様に、アーティスト達からも一目おかれる存在で、大黒摩季、工藤静香、LiSA、倖田來未等をはじめとする多くのトップアーティスト達が、自身をものまねされたお礼や賞賛・感想を荒牧本人に送ったり、SNSで発信、共演オファーを送る等している。 [31][32][33][34] 2012年10月、岡山出身の各業界選抜の若手次世代リーダーを顕彰する「オカヤマアワード」の特別賞をボクシングのロンドンオリンピックメダリスト清水聡らと共に受賞。[35] [36] [37] 兼松グランクスが運営するアンケートサイト「RankinClip」の「クオリティが凄い!最強のモノマネタレントランキング」アンケートで第1位。[38] 近年の活動2012年11月、激務から来る喉や体調・メンタル不調のため一時休業を発表し2013年1月から休業していた。[39]不調が癒えた2014年夏頃より徐々に活動を再開するも2016年に出産のため再度セーブ、翌2017年8月にテレビ等含め本格的に復帰した。[40] 復帰後は、全国でのイベントやディナーショー等の活動を中心にテレビやラジオをはじめとした各種メディアにもコンスタントに出演。近年ではモノマネ番組だけにとどまらず「歌うま系」の番組に(多くはモノマネ界代表の立ち位置で)出演する機会も増え、公式YouTubeチャンネルの立上げ・本格投稿の開始など(詳細後述)、活躍の場を広げている。[41][42] 2018年10月1日より、ファン向けメールマガジン「マキタソMailMag」の配信開始。[43] 2019年10月現在、公式のファンクラブは存在しない。[44] 2019年11月15日に、要望の多かったカバーアルバム「リスペクト! ~わたしが昭和を歌ったらこんな感じ!~」を発売。[45][46] 2020年5月、インディーズ時代に個人的に利用していたYouTubeチャンネルを公式チャンネルへ格上げし、動画投稿を本格的に開始。四半期に1回程度と動画UPの頻度は少ないが、登録者30万人を超える、ものまねタレントのYouTubeチャンネルとしてはトップクラスの人気チャンネルとなっている。[47] ものまねデビュー以降のレパートリーは歌まねのみであったが、youtube公式チャンネルやメディアでは多数の声まね(アニメ)を披露している。[48] ものまね・歌うま・エンタメ系番組での評価・結果2012年1月2日放送の『世界1のSHOWタイム〜ギャラを決めるのはアナタ〜』(日本テレビ)で139万800円のギャラを獲得。日本と世界各地から一流パフォーマーが集い観客300人とVIPゲストがそれぞれのパフォーマンスに対し値段を付け、合計金額がパフォーマーのギャラとなる企画の番組。ものまねカテゴリーの出演者としては青木隆治を上回り最高額。[49] 2012年4月1日放送の『ものまねグランプリ最強のコラボレーション&本人が選んだテッパンネタ祭り!!』(日本テレビ)で山寺宏一と組んでウィ・アー・ザ・ワールドをシンディ・ローパーら7人の外国人女性歌手のものまね・カバーで歌い上げ、MVPを獲得。 (2013年~2017年春頃までは前述の状況(休業等)のため、ものまね番組への出演はしていない) 2020年5月19日放送の「ものまねグランプリ 歌ものまねNo.1決定戦」(日本テレビ)で優勝、初代チャンピオンとなる。[50] 2021年2月12日放送の「千鳥の鬼レンチャン 激ムズ!サビだけカラオケ」(フジテレビ)で、その時点で番組史上2人目となる鬼レンチャン(サビを一音も外さず10曲連続で歌う)を達成。[51] 同年5月24日放送の「教えてもらう前と後、歌うまベスト10」(TBS)において、100人のものまねタレントが選ぶ「歌うまものまねタレント(シンガー)」で準優勝(女性の第1位、全体ではビューティこくぶが荒牧と1票差の第1位)となる。[52] 同年9月20日放送の同番組の「歌うま選手権」(TBS)(音楽のプロ審査員5人がジャンル混在の66人の歌うまの中から選ぶ)でも、審査員5人中3人からパーフェクト(100点)の評価を受け、全体の1位に選ばれている。[53] 同年9月21日放送の百王(TBS)では、100秒間に14組のハイクオリティなものまねを切り替える高度なテクニックで歌唱、レジェンド部門のBEST OF 百王を獲得。[54] 同年12月3日放送のものまね王座決定戦(フジテレビ)に初出場。史上最高レベルと謳われた大会であったが、予選リーグ1位、予選リーグの点数がクリアされての一発勝負の決勝戦でも1位というパーフェクトで初出場・初優勝を飾る。[55] 同年12月21日放送のものまねグランプリ(日本テレビ)で、決勝で新鋭の武内駿輔に敗れるも準優勝を果たす。[56] 同年12月29日放送の「千鳥の鬼レンチャン 激ムズ!サビだけカラオケ」(フジテレビ)へ2月に続き出演。「ものまねをしながら」のハンデを負いながら、この放送回ただ一人の鬼レンチャン(サビを一音も外さず10曲連続で歌う)を連続で達成。 ものまねでの達成はこの時点で唯一、連続での達成は番組史上唯一。[57][58] 2月に鬼レンチャンを達成した際は(ものまねシンガーとして周知されていながら)ものまねを封印しての達成に対する指摘や批判が一部からあり、それらを受ける形で今回はものまねで挑戦しての達成となった。前回ものまねを封印した理由は、音を外さず歌う事を第一に求められるという企画において(ものまねより遥かに長いキャリアのあるガイドボーカルの「カリスマ」と呼ばれる存在でもあり)ガイドボーカル業界全体を代表しての出演でもあるという立場や矜持から音を外す事は絶対許されない=鬼レンチャンの達成を最優先したためであった。 2022年3月17日放送のニンゲン観察バラエティ モニタリング(TBS)の2021年度「モニタリング大賞 視聴者投票&反響TOP10」において、全分野の出演者972名中3位。[59] 2022年4月3日放送のTHEカラオケ★バトル(テレビ東京)「芸能界最強歌うま王決定戦!2022春」は僅差の準優勝。 [60] 続く同年8月7日放送のTHEカラオケ★バトル(テレビ東京)「芸能界最強歌うま王決定戦!2022夏」では優勝しリベンジをはたす。 [61] これらの様に地上波を初めとするメジャーなものまね番組や歌うま・エンタメ系の主要番組の殆どで優勝を果たす・上位進出する等、結果を出し続けており、その圧倒的な実力から「ものまねクイーン」「歌まね女王」等の名をほしいままにしている。 プライベート等自身のInstagramで2016年秋頃に出産していたことを明かした。[62] 「謙虚なオラオラ」(必要以上に謙虚で、中身は強く自信を持って、気持ちで前に進む)を信条としている。非常に謙虚な人柄で知られ、同業者や無名時代からのミュージシャン仲間も含め彼女を慕う者は多く、交友関係も広い。他者のSNS等にも頻繁に登場している。 [63] [64] [65] [66] [67] [68] 大黒摩季の大ファンである。ニックネームの「マキタソ(まきたそ)」は、自身が「荒牧」で大黒のファンである事から「マキ」と呼ばれる様になり、マキ→マキタン(まきたん)→マキタソ(まきたそ)と変化したもの。[69] 2020年には大黒摩季のyoutubeチャンネル出演(カラオケ対決)、LINE LIVE出演、オリジナルアルバム「phoenix」での歌唱、ツアーファイナル出演等、多くの共演を果たした。[70] ものまねレパートリー
ディスコグラフィアルバム
参加作品
サウンドトラック
コンピレーション・アルバム
コーラス
出演テレビ
出典
外部リンク
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