読売新聞北陸支社
読売新聞北陸支社(よみうりしんぶん ほくりくししゃ)は、富山県高岡市にある読売新聞東京本社の支社である。北陸3県のうち、富山県と石川県を発行の対象とする。なお、福井県は読売新聞大阪本社の管轄である[3][注 1]。 概要読売新聞の中興の祖である正力松太郎が、1959年9月に出身地(現在の射水市)に隣接する高岡市に読売新聞の進出を表明[4]。 →詳細は「正力松太郎 § 新聞経営」、および「務臺光雄 § 来歴・人物」を参照
翌年の1960年1月に北陸支社を開設[5]、高岡市立下関小学校の跡地に「北陸読売文化会館」を建設した[2]。1961年5月25日に、読売新聞の現地印刷を開始した[2][5]。北陸支社では読売新聞社(現・読売新聞東京本社)で初めてオフセット印刷式の輪転印刷機を導入した。東京で製作された紙面をファクシミリで送信して高岡の工場で印刷するという形をとっていた(系列のスポーツ報知も同様に高岡で印刷されていた。そのため創刊当初は発行所クレジットの箇所に「ファクシミリ・オフセット版」とかかれてあった)。こうした経緯から、全国紙の発行本支社で北陸地方に本拠を構えるのは読売新聞だけである。富山県内では地元の北日本新聞に次いで読者が多い[6]。 2010年4月6日、高岡市にある印刷工場の老朽化により、富山市にある北日本新聞社の工場(創造の森 越中座)で2011年春から北陸支社版の委託印刷を行うことで北日本新聞社と基本合意し[7]、2011年3月10日から開始した。富山県内でライバルである北日本新聞が読売新聞の印刷を請け負う形となる[8]。 北陸地方の全国紙事情北陸3県(富山、石川、福井)で発行される全国紙は、発行本社が県ごとで異っている。朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞は3県とも大阪管轄となっている。なお朝日新聞は富山県のみ1989年9月から2011年3月まで、輸送上の問題から東京管轄となっていた。読売は戦前から北陸3県とも東京の管轄となっていたが、大阪本社発足後は近畿地方に近い福井県のみ大阪の管轄に切り替えた。北陸3県では多くの全国紙が朝刊統合版で発行されているが、読売は富山と石川の都市部のみ朝夕刊セットで発行されている。ただし、北陸地区の読売新聞は、朝夕刊セット地域でも統合版が発行されており、朝夕刊セット購読と朝刊のみの購読が設定されている[3]。山間部では冬場のみ朝夕刊セットで購読する読者にも道路事情の影響を踏まえて統合版のみの配達になる。 富山・石川の2県では読売新聞、北陸中日新聞(中日新聞北陸本社)の全国紙・ブロック紙系と、北日本新聞、北國新聞(富山新聞含む)の地方紙系がしのぎを削っている[6]。 スポーツ報知報知新聞社発行「スポーツ報知」も現地印刷を1996年11月より実施している。それまでは大阪本社発行のものを、空輸、もしくは鉄道便で輸送していたが、当支社の協力により、同社印刷工場を利用して、東京本社で製作された最終版(公営競技面のみ従来どおり大阪本社製作)の紙面を電送、同時印刷できるようになった。 なお欄外の版数を示すクレジットには「北陸」と、北陸支社工場で印刷されたことを示すものが掲載されている。 所在地支局・通信局現在の支局・通信局は、読売新聞会社案内の取材拠点一覧を参照。太字は支局。
新聞発行地域2020年時点、読売新聞北陸支社の発行地域は以下のとおり[3][9]。
紙面地域面
番組表テレビ欄の番組解説記事は、最終面の場合は地元局表記(日本テレビ系の場合は「KNB」または「テレビ金沢」)となっているが、中面の場合は東京版と共有しているので在京キー局(チューリップやMROなどで放送される番組は「TBS系」)の表記になっている。また、KNBテレビ・テレビ金沢はNNN系列であるため、HABは富山県にANNの系列局(クロスネット局含む)がないため、それぞれ最終頁フルサイズとしている。中面には主要ラジオ中継局の周波数も掲載されている。 2011年7月24日の地上デジタル放送完全移行に合わせて、番組表の変更が行われた。前日までアナログ放送のチャンネルを記載していた部分には放送局の略称や通称などが記載されている(例として、NHK総合・Eテレは「日本放送協会」、テレビ金沢は「KTK」などと記載)。石川テレビは「ITC」、チューリップテレビは「TUT」などとテレビガイド誌以外ではほとんど使用されない表記も見られる。 2012年3月17日に、BS放送の新チャンネル「Dlife」(2020年3月31日に閉局)が開局することに伴い、中面に掲載していた中京広域圏の放送局(CBCテレビ・東海テレビ・メ〜テレ)、ぎふチャン(テレビ・ラジオ)、日テレNEWS24などの掲載を中止。有料および無料のBSチャンネルを全局掲載する変更が行われた(日テレNEWS24は掲載を再開している)。 2022年6月14日から、同年3月に開局した無料BS3局(BS松竹東急・BSJapanext・BSよしもと)を新規掲載した。これに伴い、6月13日まで掲載されていた有料BS3局(BSアニマックス・釣りビジョン・グリーンチャンネル)の掲載を中止した。 2022年11月1日から、同年10月31日に閉局したBSスカパー!に代わる形でBSJapanextが最終面に移動、中面の空いた枠には時代劇専門チャンネルの番組欄を新規掲載した。 朝刊・最終面
※BSの掲載チャンネルおよびサイズは富山県と同じ。 朝刊・中面
夕刊・最終面(富山、石川共通)
夕刊・中面(富山、石川共通)
協力番組テレビ金沢の開局時より、夕方の番組では北國新聞とともに番組に協力している。 スポーツなどのイベント脚注注釈
出典
参考文献
関連項目
外部リンク
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