遠藤 達哉(えんどう たつや、1980年〈昭和55年〉7月23日[3] - )は、日本の漫画家。茨城県古河市出身[1]。
代表作に『月華美刃』、『SPY×FAMILY』などがある[2][3]。
経歴
2000年、『西部遊戯』で第5回ストーリーキング漫画部門準キングを受賞。『赤マルジャンプ』(集英社)2000年SPRINGに掲載されデビュー。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2000年51号に読切『月華美刃』を掲載。
『ジャンプSQ』(集英社)2007年12月号(創刊号)より2008年8月号まで『TISTA』を初連載。『TISTA』の連載終了後、『青の祓魔師』(加藤和恵)のアシスタントを勤めた[4]。
『ジャンプSQ』2010年6月号より、『月華美刃』を連載し、2012年2月号で完結した。その後はしばらく連載企画を立てず、加藤・アミュー・藤本タツキ・賀来ゆうじ・ノ村優介らのアシスタントとして活躍した[4][5][6]。
2018年、『ジャンプSQ』2018年3月号に『I SPY』を掲載。好評だったためスパイを題材とした連載の企画を練り、2019年より『少年ジャンプ+』(集英社)で『SPY×FAMILY』を連載中[4]。
2023年、『SPY×FAMILY』で第52回日本漫画家協会賞コミック部門大賞を受賞[7]。
人物
幼少期から漫画家を志す。家族構成は両親と兄が一人。好きな俳優はブルース・リーと阿部寛、好きな女優はメグ・ライアンとオドレイ・トトゥ。好きな漫画家は鳥山明・西森博之・望月峯太郎。趣味・特技・自慢できることは、スキー・バスケ・ラケットを使う球技・反復横とび・惰眠・口内炎創造・健康破壊[8]。
特技は遅刻・考えすぎ。趣味は収納・中古屋めぐり。萌えはガスマスク・メガネ[9]。雨男。好きなものはKUBRICK、スーパーのおつとめ品、惰眠[10]。
坂道シリーズのファンであり、メンバーが卒業を発表した際には、『SPY×FAMILY』のキャラクターであるアーニャ・フォージャーが号泣しているイラストや落ち込んで寝込むイラストを自身のTwitterに投稿している[11]。
担当編集の林士平は、遠藤がアシスタントに加わった職場は全体的に画力が向上すると評価している[4]。
作品リスト
漫画
タイトル |
形式 |
掲載号 |
収録 |
備考
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西部遊戯 |
読切 |
赤マル 2000年SPRING |
短 |
第5回ストーリーキング漫画部門準キング受賞作。47P。 賞金稼ぎ養成学校の新入生エレナ・フィスカフを主人公とする物語。 西部劇風の街が舞台で、賞金稼ぎの免許制度が存在する。
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月華美刃 |
読切 |
WJ 2000年51号 |
短 |
連載版の前身。47P。
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WITCH CRAZE |
読切 |
WJ 2001年21・22合併号 |
短 |
魔女ファータ・モルガーナと元魔女ハンターの相棒ネイを主人公とする物語。47P。 一部登場人物の名はアーサー王伝説が由来[12]。
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PMG-0 |
読切 |
WJ 2004年24号 |
短 |
極めて治安の悪い街ポロで治安維持を担う銃士隊の少女 タニア・イファリースを主人公とする物語。55P。 主要登場人物のモチーフは『三銃士』[13]。事実上『西部遊戯』のリメイク作品。
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屋上探偵 -オクタン- |
読切 |
REVO 2006年11月1日増刊 |
未 |
原作:大崎知仁。41P。
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TISTA |
連載 |
SQ 2007年12月号 - 2008年8月号 |
全2巻 |
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月華美刃 |
連載 |
SQ 2010年6月号 - 2012年2月号 |
全5巻 |
|
流浪刑のクロニコ |
読切 |
JB[リンク切れ]2014年2月20日 |
未 |
菅野隆宏『流浪刑のクロニコ』第1巻収録の1編をフルカラーマンガ化。 クロニコと、石片を積み塔を造り続ける刑に処された少女との交流が描かれる[14]。
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煉獄のアーシェ |
読切 |
SQ 2014年7月号 |
未 |
魔女狩りが横行する世界で、帯剣の修道士ベルと病院の里子アーシェが 織り成すゴシックファンタジー[15]。 J+の『SPY×FAMILY』2020年8月24日更新分より[特別読切]として配信[16]。
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石に薄紅、鉄に星 |
読切 |
SQ.C 2017年Spring |
未 |
J+の『SPY×FAMILY』2021年6月14日更新分より[特別読切2]として配信[17]。
|
I SPY |
読切 |
SQ 2018年3月号 |
未 |
『SPY×FAMILY』の前身。 J+の『SPY×FAMILY』2021年11月29日更新分より[特別読切3]として配信[18]。
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SPY×FAMILY |
連載 |
J+ 2019年3月25日 - 連載中 |
既刊14巻 |
WJ 2019年17号・32号に出張掲載。 2022年に分割2クールでテレビアニメ化、2023年にミュージカル化。 2023年に第52回日本漫画家協会賞コミック部門大賞受賞。
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挿絵
表紙
紹介漫画
- ジャンプSQ.[SQ.MANGA Trailer]
師匠
メディア出演
テレビ
脚注
- ^ a b “遠藤達哉さん特設コーナー”. 古河市公式ホームページ. 古河市 (2021年4月28日). 2023年2月5日閲覧。
- ^ a b “遠藤 達哉(漫画家)”. マンガペディア (2018年6月29日). 2024年3月8日閲覧。
- ^ a b c “遠藤達哉|プロフィール・関連作品・最新情報まとめ”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2023年7月26日). 2024年3月8日閲覧。
- ^ a b c d COMIC NEWS 6(2020年7月10日閲覧)
- ^ “遠藤達哉Twitter”. 2021年8月14日閲覧。
- ^ 賀来ゆうじTwitter
- ^ “2023年度 第52回日本漫画家協会賞 発表通知” (2023年4月10日). 2023年9月2日閲覧。
- ^ 『赤マルジャンプ』2000年SPRING、p.284
- ^ 『屋上探偵』そでより
- ^ 『屋上探偵2 ミッドサマー・ボディーガード』そでより
- ^ “【SPY×FAMILY】いつもと違う髪飾りのアーニャ絵が『乃木坂46』ファンから共感の嵐。一体なぜ?”. ハフポスト (2023年1月10日). 2023年1月11日閲覧。
- ^ 『四方遊戯 遠藤達哉短編集』p.148
- ^ 『四方遊戯 遠藤達哉短編集』p.204
- ^ “小説・流浪刑のクロニコを遠藤達哉がマンガに、WEBで公開”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2014年2月20日). 2014年2月20日閲覧。
- ^ 「月華美刃」の遠藤達哉、魔女狩り題材にした読切でSQ.に「煉獄のアーシェ」 - ウェイバックマシン(2014年7月14日アーカイブ分) Yahoo Japan.(2014年6月4日)
- ^ “煉獄のアーシェ”. 2021年6月14日閲覧。
- ^ “石に薄紅、鉄に星”. 2021年6月14日閲覧。
- ^ “I SPY”. 2021年11月29日閲覧。
- ^ 山本くんの怪難 北陸魔境勤労記 メディアファクトリーのレビュー
- ^ “toi8が乙一による新作小説の挿絵担当、PV公開や壁紙配布も”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2013年6月26日). 2013年6月26日閲覧。
- ^ “遠藤達哉がイラスト描く小説「流浪刑のクロニコ」第2弾”. マイナビニュース (2013年11月11日). 2013年11月11日閲覧。
- ^ “『魔女の宅急便』 刊行40周年記念!『SPY×FAMILY』 の 遠藤達哉さん描き下ろし特別カバー付き文庫第1巻 2025年2月3日(月)より発売”. PR TIMES (2025年1月7日). 2025年1月8日閲覧。
- ^ 叶恭弘著『プリティフェイス』第6巻、p.206
- ^ 西義之著『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』第2巻、p.114
- ^ “NHKスペシャル:「新ジャポニズム」でマンガ、アニメの魅力紹介 「ダンダダン」「SPY×FAMILY」作者登場”. MANTANWEB. MANTAN (2024年12月25日). 2025年1月8日閲覧。
- ^ NHKスペシャル [@nhk_n_sp] (2025年1月3日). "人気マンガ SPY×FAMILY の作者、遠藤達哉さんのサイン会を取材 キャラクター作りについて、ファンからの質問に答えていました 新ジャポニズム 第1集 MANGA わたしを解き放つ物語 1/5(日)夜9:15〜[総合]". X(旧Twitter)より2025年1月8日閲覧。
外部リンク