野村万之丞 (6世)六世野村 万之丞(のむら まんのじょう、1996年11月28日 - )は、狂言方和泉流の能楽師、俳優。父は九世野村万蔵、祖父は野村萬(人間国宝、日本芸術院院長)、伯父は贈八世野村万蔵(五世野村万之丞)。本名:野村 虎之介(のむら とらのすけ)。狂言方の名跡「野村万之丞」の当世。
東京都豊島区出身。身長176cm。舞台芸術学院講師。桜美林大学非常勤講師。日本体育大学非常勤講師。 「風の会」「ふらっと狂言会」主宰。萬狂言幹事。祖父の野村萬と九世野村万蔵に師事。 来歴人物・家族1996年、11月に九世野村万蔵(当時は野村良介)の長男として生まれる。祖父の野村萬(七世万蔵)と父の九世野村万蔵に師事。 祖父は野村萬(七世野村万蔵、人間国宝、日本芸術院院長)、伯父は八世野村万蔵(五世野村万之丞、2004年没)という能楽師の家系に生まれた。弟に野村拳之介と野村眞之介が、従兄弟に野村太一郎がいる。 幼稚園から大学まで学習院で学ぶ。学習院大学文学部日本文学科卒業[1]。中等科卒業時には成績優秀者の表彰を受ける。 小学生の頃より野球を始め、少年野球を経て、中学、高校と野球部に所属した。また、「六世野村万之丞」を襲名するまではハンバーガーショップにてアルバイトをしていた。 2017年1月、亡き伯父(八世万蔵を追贈)が名乗っていた野村万蔵家の名跡・野村万之丞の名跡を六世として襲名[2][3]。襲名後は新しい狂言のあり方を目指した伯父・五世万之丞(八世万蔵)の名跡の後継者として『萬狂言Youtubeチャンネル』の開設など新しい狂言のあり方を模索している。 交友関係俳優の阿部顕嵐とは少年野球団時代から仲が良く、顕嵐と雑誌で対談したり、顕嵐とのコラボ企画で顕嵐が「萬狂言Youtubeチャンネル」に出演したりしている。また、顕嵐からは「虎ちゃん」と呼ばれている。これは万之丞の本名が「虎之介」であることからそう呼ばれるようになったという。 狂言方として2000年、「靱猿」にて初舞台。秋篠宮御一家の御高覧を賜る。 2002年、「伊呂波」の初シテ。 以後「しびり」「重喜」「魚説法」「井杭」「二人袴」のシテを勤める。 2009年、「千歳」を披く。 2015年、「奈須与市語」を披く。 2017年、 襲名披露公演にて「三番叟」を披く[4]。 2020年1月、祖父・野村萬の卒寿祝いの公演にて大習(一人前の狂言方になったしるし)である「釣狐」を披く。 2021年、父・九世万蔵が主宰する第1回『万蔵の会』にて『金岡』を披く。 2023年、弟の拳之介、眞之介と共に若者世代への狂言の普及を目指した『ふらっと狂言会』発足をさせた。 2024年、萬狂言春公演にて「武悪」を初演する。 公益財団法人能楽協会会員。 主な活動
年譜
親族
別家出演脚注
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