陰陽師 (小説)
『陰陽師』(おんみょうじ)は、夢枕獏による小説。文藝春秋刊。平安時代の陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた伝奇小説である。晴明のパートナーとして同時代の貴族で楽人の源博雅が登場する。初出は『オール讀物』1986年9月号に掲載された短編小説「陰陽師」(単行本収録時に「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」に改題)。単行本は1988年に第1作『陰陽師』が刊行されて以降シリーズ作品となっている。 1993年に岡野玲子により漫画化された。テレビドラマ化や映画化、舞台化も何度かされている。 作品リスト短編集各作品のカッコ内は初出掲載
長編
絵物語文:夢枕獏 絵:村上豊
「龍笛ノ巻」収録の「首」絵本化
「付喪神ノ巻」収録の「鉄輪」絵本化
関連作品
派生作品漫画岡野玲子の作画による『陰陽師』が1993年から2005年にかけて『コミックバーガー』(スコラ)と『月刊メロディ』(白泉社)で連載され、2011年から2017年にかけて続編『陰陽師 玉手匣』が『MELODY』において連載された。 上記とは別に、睦月ムンクの作画による『陰陽師 瀧夜叉姫』が『月刊COMICリュウ』(徳間書店)で2012年5月復刊号から2016年2月号まで連載された[1][2]。 また、伊藤勢の作画による『瀧夜叉姫 陰陽師絵草子』が2020年4月4日より『COMIC Hu』(KADOKAWA)にてWeb連載を開始している[3]。
テレビドラマ稲垣吾郎の主演(晴明役)で2001年4月から6月にかけてNHKの『ドラマDモード』枠にて放送された。全10回。 →詳細は「陰陽師 (2001年のテレビドラマ)」を参照
市川染五郎(七代目)の主演(晴明役)で2015年9月13日にテレビ朝日系で放送された。全1回。 →詳細は「陰陽師 (2015年のテレビドラマ)」を参照
佐々木蔵之介の主演(晴明役)で2020年3月29日にテレビ朝日系で放送された[22]。全1回。 →詳細は「陰陽師 (2020年のテレビドラマ)」を参照
映画2001年に本作を原作とした映画『陰陽師』、2003年に続編『陰陽師II』が公開された。滝田洋二郎監督、野村萬斎主演(晴明役)。 →詳細は「陰陽師 (映画)」を参照
2021年に本作を原作とした中国映画『陰陽師:とこしえの夢』(原題:晴雅集、監督・脚本:グオ・ジンミン、主演:マーク・チャオ)が中国で公開されたが、過去の盗作問題を理由に上映中止となった[23]。日本ではNetflixで配信された[24]。また二部作として『陰陽師 瀧夜曲』も制作予定であったが公開は未定。 2024年ゴールデンウィークに晴明の学生時代を描くオリジナルストーリーの『陰陽師0』が公開、脚本・監督:佐藤嗣麻子、呪術監修:加門七海、主演:山崎賢人。 ドラマCD
舞台KOtoDAMA企画により2000年に『陰陽師』、2002年に『陰陽師 言霊ノ巻』が上演された。児玉信夫主演(晴明役)。 OSK日本歌劇団により2001年に『闇の貴公子 源博雅と安倍晴明』、2003年に『新・闇の貴公子』、2022年に『陰陽師 闇の貴公子✡安倍晴明』が上演された。2001年は洋あおい(博雅役)・那月峻(晴明役)主演。2003年は那月峻(晴明役)主演。2022年は楊琳(晴明役)主演。いずれも北林佐和子作・演出のミュージカル作品。 2013年9月、歌舞伎座新開場柿葺落九月花形歌舞伎にて、今井豊茂脚本により新作歌舞伎『新作歌舞伎 陰陽師 滝夜叉姫』が上演された[25]。晴明は七代目市川染五郎、滝夜叉姫を五代目尾上菊之助がつとめた。第42回大谷竹次郎賞を受賞[26]。 2023年4月、歌舞伎座新開場十周年記念鳳凰祭四月大歌舞伎『新・陰陽師 滝夜叉姫』として再演。晴明を中村隼人、博雅を八代目市川染五郎が演じた。 2017年7月、朗読劇『陰陽師 藤、恋せば 篇』がJnapi L.L.C.の企画運営により上演された。陰公演(新宿フェイス)・陽公演(六行会ホール)という美術セットや照明も音楽も違う2種類の演出で各々4組のキャストが出演。晴明役は諏訪部順一、津田健次郎など[27][28]。2022年9月に朗読劇化の第2作目として、朗読劇『「陰陽師」恋ぞつもりて篇』が上演された。東京芸術劇場プレイハウスが会場で、上演回ごとにキャストが異なる。晴明役は秋川雅史など[29][30]。 2022年2月 - 3月、三宅健の主演により、『陰陽師 生成り姫』のタイトルで[31]、新橋演舞場と京都・南座で上演された[32]。演出は鈴木裕美、上演台本はマキノノゾミ[32]。 Webアニメ2023年11月28日にNetflixシリーズとしてアニメ化され、全世界独占配信開始[33][34]。本作初のアニメ化[35]。 キャストスタッフ
主題歌各話リスト
脚注
外部リンク |