鳥島 (沖縄県)
鳥島(とりしま)は、東シナ海に浮かぶ島(無人島)。別名、久米鳥島(くめとりしま)[1]。行政区画は沖縄県島尻郡久米島町に属し、島全体を含めた周囲が軍事施設「鳥島射爆撃場」となっていることでも知られる。 なお、久米島町内には、沖縄県最北端の島である硫黄鳥島があるが、別の島である(両島は200km以上離れている)[1]。 地理久米島の北約28kmに位置する、琉球石灰岩(隆起サンゴ礁[2])でできた砂地の島。大小2つの岩礁から成る[2]。琉球弧の火山フロント上に位置している。島の全域が町有地である[3]。 島には、軍事訓練によって無数のクレータができている[1]。また、島の周囲は好漁場としても知られている[2]。 鳥島射爆撃場北緯26度35分44.3秒、東経126度49分59.2秒の地点を中心として、島を含む半径3海里(約5.56km)の水域と、半径5海里(約9.26km)の空域には、アメリカ空軍が管理する「鳥島射爆撃場(Tori Shima Range)[4]」が設置されている[5]。ここでは、空対地射爆撃訓練が行われており、この水域は、使用期間中漁業及び立ち入りが禁止されている。 1995年末から1996年の初めにかけて、アメリカ海兵隊の攻撃機ハリアーが劣化ウラン弾を鳥島で1520発使用した[1]。米軍が日本に報告したのは1年以上たってからのことだった[6][7][8]。都合4度にわたり弾頭を回収が試みられたが、250発しか回収されていない。 1997年、日本側は「鳥島に立ち入ったとしてもその影響は十分小さい」との誤射後の調査結果を公表したが、1997年に発表されたアメリカ軍の報告書は、島内の劣化ウラン汚染の範囲を特定し、1-3のクラス分けによる分類を行っている[9]。 また、2008年4月9日には、鳥島射爆撃場の区域外に同じくハリアーが、250キロ爆弾を誤って投下[10]するなどの問題が発生している。同年8月に、久米島町長らが船上から鳥島を視察した[3]。 脚注
参考文献
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