沖縄諸島
沖縄諸島(おきなわしょとう)は、南西諸島の中央部に位置し[8]、琉球諸島北半分を占める島嶼群である[3]。 名称・範囲沖縄諸島は、沖縄本島をはじめ、本島周辺の離島、さらに慶良間諸島・粟国島・渡名喜島や久米島・硫黄鳥島を範囲に含む[9]。 また沖縄本島の東方海上約400キロメートルに位置する大東諸島は、琉球弧に含まれないため[8]、地理学上および公の地図上では沖縄諸島に属さないが、その一方で行政的には沖縄本島を主体とする島尻郡に含まれている[3]。 経緯明治時代から1972年(昭和47年)の本土復帰まで、「沖縄群島(おきなわぐんとう)」と呼称されていたが、復帰後は「沖縄諸島」に統一されて呼ばれるようになった[3]。また国土地理院では「沖縄諸島」、海上保安庁海洋情報部では「沖縄群島」という別々の名称を用い、両者間において名称は統一されていない[10]。また、方言で「地下三方諸離」(ジジ サンポー シュハナリ[注 4])は、沖縄本島、国頭・中頭・島尻、そして本島周辺の離島の総称で、現在の沖縄諸島に当たる[11][注 5]。 「沖縄」について→「沖縄県」も参照
「沖縄」は、沖縄本島のみを指す地名で、沖縄方言では「ウチナー」と呼ぶが[12]、琉球処分後は沖縄県が設置され、以降「沖縄」は県域全体を指す広域地名となった[13]。鑑真の伝記『唐大和上東征伝』(779年)に「阿児奈波」として見いだされる地名が初見とされる[12]。「阿児奈波」は現在の沖縄本島を指す名称とする説が知られているが、口永良部島ではないかという意見もある[14]。平仮名で「おきなは」と確認できるものは『平家物語』長門本が最古のもので、「沖縄」の表記は薩摩藩作成の『琉球国之内知行高目録写』(1629年)や新井白石の『南島志』(1719年)において確認できる[12]。 構成脚注注釈
出典
参考文献
関連項目沖縄県に属する諸島 外部リンク |