メインカメラ側
docomo PRIME series EXILIMケータイ CA-01C (ドコモ プライム シリーズ エクシリムケータイ シーエー ゼロイチ シー)は、当時のNECカシオモバイルコミュニケーションズ によって開発された、NTTドコモ の第3世代移動通信システム (FOMA )端末 である。docomo PRIME series の端末。
型番は「CA-01C」とカシオ計算機 を意味する「CA」を冠し、なおかつカシオブランドであるが、ドコモとNECカシオの扱いは事実上日本電気 (NEC、本来は「N」)同様である(後述)。以下、「N」と「CA」はそれぞれNECブランド、カシオブランドの携帯電話を表す。
概要
NECカシオ製ではあるが、カシオブランドとしては初となるドコモ向け端末である。またドコモ初のEXILIM ブランドを使った携帯電話となる。
au 向けやソフトバンク 向けのCAはカシオも開発に携わっているが、本機はカシオがNECカシオに商標ライセンスを提供する形でNECカシオが全面的に製造・開発を行っており、カシオは本機の開発には関与していない[ 2] 。このため、
端末本体やオプションにつけられる「Axxyyyyy」のコードも、従来からのNECからの通し番号で「AAN yyyyy」となっており「ACA yyyyy」とはなっていない[ 3] 。
ドコモオンラインショップでも「N/CA(NEC CASIO Mobile/NECカシオモバイル)」として検索する扱いとなっており、NとCAの扱いが同じ[ 4] 。
電池パックも「N22」となっており、N-02B との共通品をそのまま採用している。
カメラ機能はEXILIMブランドを冠しているが、他のEXILIMケータイを含めたCAではなくNの定番機能である「瞬撮」機能(後述)が搭載されている。
オペレータパック を利用している点を考慮しても、OSとボタンの配置がNのそれ(Access Linux Platform )と全く同じ。文字入力方式にもNと同じT9 がある。
この他に搭載されている機能も「他社向けのCA」ではなく「ドコモ向けのN」でまとめられている。
カタログに関する問い合わせ先が、明記されていないがNECのインフォメーションセンター(Nのカタログに記載された電話番号とフリーダイヤル・ナビダイヤル共に同じ)。
本機のウェブサイトはCAのサイト「カシオ携帯電話オフィシャルWEBサイト」にあるが、ユーザーサポートのページはNのサイト「NEC mobile」にある。
となっていることからも分かる通りCA ではあるがドコモとNECカシオからは事実上N の扱いを受けている。つまり、本機の実態を一言で言えば「カシオのEXILIMブランドを冠したN」 である。
2011年夏モデル限りでdocomo PRIME seriesが廃止されたため、本機は同シリーズ全体として最終機種となった。また2013年 12月 をもってカシオ保有のNECカシオ株をNECが引き取りカシオが完全撤退、さらに会社自体も2016年3月にNEC本社に移管して解散した(これでNECも完全撤退)ため、ドコモ向けのCAは事実上のNたる本機が唯一の機種である。
カメラ機能
カメラ機能としては1630万画素の裏面照射型 CMOSセンサーとEXILIMエンジン for Mobileを搭載し、高感度、低ノイズを実現し、フラッシュなしでも暗闇での撮影が可能となっている。またツインカメラを搭載しているわけではないが、カメラを水平にずらして撮影する事で、3D画像の撮影も可能となっている。また、0.5秒で起動する機能も有しているが、この実体は前述の通り本機が事実上のNであるが故の「瞬撮」機能である。
連写機能が搭載されており、3メガサイズで、30fps/約0.6秒間の高速連写で20枚の画像を記録が可能なほか、壁紙サイズであれば約0.5秒間の高速連写で画像30枚の記録が可能となる。またその中からブレたり、目を閉じている写真を除き、ベストな表情の1枚をカメラが自動でセレクトする。あわせて撮影間隔約0.6秒で次々と撮影できるクイックシャッターも搭載されている。
ユニークな機能としてはEXILIMでもおなじみのダイナミックフォト があり、複数枚の連写画像の中から動く被写体をカメラが自動で切り抜き、動くデコメピクチャを作る事が可能なほか、他の写真と組み合わせた動く合成写真を作ることも可能となっている。
斜めに撮影した画像を正面から撮影したように補正する事ができるビジネスショット といわれる機能が搭載される。
動画撮影においては、超解像3倍デジタルズーム対応フルハイビジョン ムービーの撮影も可能となっている。その他YouTube にUPするのに最適なサイズでの動画撮影も可能となっている。
端末の形状は2軸ヒンジの折りたたみとなっており、液晶画面は2軸ヒンジで180度回転し、デジタルカメラのようなポジションを取る事が可能となっている。
タッチパネルだけでカメラのほとんどの操作が可能となる。たとえば画面上で撮りたい被写体をタッチするだけで、その被写体にフォーカスをあわせ、また子供やペットといった動きまわる被写体でも自動的に追尾してくれる。その他にズームや、その他カメラ設定も全てタッチパネル上で設定する事が可能となる。
インテリジェントオートフォーカス 機能が搭載されており、「人物」「風景」「人物+風景」「トワイライト」「夜景」「マクロ(接写)」の6つの撮影シーンをカメラが自動で判別し自動で最適化されたモードで撮影する事ができる。その他に「ビーチ」「スノー」「ペット」「食べ物」「文字」「スポーツ」「パーティー」「水中」「モノトーン」「せピア」といったモードを手動で設定し、撮影する事ができる。さらに、ミニチュアモード、インスタントカメラモード、美顔モード美顔+キラキラモードといった自分好みの撮影モードを選択し、撮影する事ができる。
また6軸の手振れ補正機能が搭載されている。
タッチパネル
視差バリア 式の3D液晶に対応しており、専用メガネなしでも、3Dで閲覧が可能となっている。あわせて撮影した写真を3Dで見る事も可能である。BeeTV やYouTube などで配信されている3D動画も立体視で見る事ができる。また液晶画面は静電式のタッチパネル となっており、カメラの設定(タッチ対応カメラメニュー「EXILIM UI」)を含めてほとんどの操作がタッチパネルで操作が可能となり、文字入力などもフリック入力が可能となっている。
3D液晶にあわせ、3D対応のコンテンツやゲームなども用意されている。
例:ソニックゴルフ3D、3D WANBO 絵合わせパズル
その他機能
防水(IPX5 /8)・防塵(IP5X)に対応しているため、雨天時のカメラ撮影、入浴時のワンセグ 試聴なども可能となる。
Wi-Fi 機能も搭載しており、IEEE802.11b /g/nに対応するため最大で150Mbpsの超高速通信でのネットサーフィンなどが利用可能なほか、モバイルWi-Fiルーター (アクセスポイント モード、所謂テザリング )機能もあり、本端末を親機としてニンテンドーDS やパソコンなどでインターネット接続が可能となる。またDLNA にも対応している。
FMトランスミッター が搭載されており、本機で再生した音楽などを車のFMラジオ を使って聴くことが可能となっている。
HDMI 端子(Dタイプ)を搭載していて、撮影した写真や動画、YouTubeやBeeTV、インターネット画面をテレビに映す事が可能であり、更に3D写真を3D対応テレビに出力する事もできる。
NTTドコモの夏モデルからのサービスである50MBのiモーション やコンテンツパッケージといったiモード サービスにも対応する。
au向けCAで人気のキャラクターであるアデリーペンギン の待受がプリセットされている。
2012年8月31日 にホームU のサービスが終了する事となった為に同サービスとしては最後の対応機種となった。
英和約8.5万項目、和英約10万項目、国語約7万語の本格辞書が搭載されており、通常の電子辞書メニューからの検索だけでなく、メール作成画面などからの検索も可能となっている。
iモードメール 送信予約機能が搭載され、任意の宛て先に、指定した時間にメールを送信する事が出来るようになった。またテキストだけで作成したメールをその本文の内容にあわせて、一発でカラフルなデコメール に変換してくれる、かんたんデコメなども搭載されている。
音声認識 機能が搭載されており、音声クイック起動、音声入力メール 、音声クイック検索などの利用が可能となっている。
主な対応サービス
※オートGPS対応
搭載アプリ
以下のiアプリ やiウィジェット がプリインストールされている他、dマーケット などから様々なアプリケーションをダウンロードし、追加でインストールが可能となっている。
3D WANBO 絵合わせパズル
モバイルGoogleマップ
フォト文字クリエイター
日英版しゃべって翻訳
iCタグリーダー
モバイルSuica 登録用iアプリ
FOMA通信環境確認アプリ
iアプリ バンキング
電子マネー 「nanaco 」
ゴールドポイントカード
ビックポイント機能付きケータイ
モバイルAMCアプリ
iアバターメーカー
いっしょにデコ
鏡リュウジ ★今日の運勢
ソラダスお天気予報ウィジェット
駅探乗換案内
ルナルナ ★女性の医学
Start!iウィジェット
今の為替と株価
iWウォッチ
おサイフケータイ Webプラグイン
電子辞書
ポケットプログレッシブ英和辞典
ポケットプログレッシブ和英辞典
ポケットプログレッシブ国語辞典
英会話とっさのひとこと辞典
英会話海外旅行ひとこと
英会話ビジネスひとこと
歴史
不具合
2012年1月11日に以下の不具合の修正がソフトウェアアップデートによって行われた。
iアプリを実行中にマルチタスクで起動したワンセグが録画できない場合がある。
バッテリー端子の接触不良による瞬断が起きる事がある。
脚注
^ 対応プロファイル HSP 、HFP 、DUN 、OPP 、A2DP 、AVRCP 、SPP
^ 16.3メガカメラ搭載のドコモ初のEXILIMケータイ「CA-01C」 - ケータイ Watch
^ かつては、カシオ製のポケットポストペットで「0CA yyyyy」のコードになっていた。mova 向けであったため、頭はAではなく0となっていた。
^ 富士通東芝 製・東芝 ブランドのT-01C も同様にTではなくF の扱いとなっている。その後継機種であるT-01D とT-02D は富士通 (本体、後FCNT )製・富士通ブランドである。通し番号は、前者が「ATSyyyyy」、後者が「AAFyyyyy」。現在では、こちらも「F/T(FUJITSU/富士通)」とまとめられている。
^ NTTドコモ報道発表資料|2011夏モデルの2機種を発売
関連項目
外部リンク
2008年- 2009年 (冬・春)
2009年 (夏・秋)
docomo STYLE series docomo PRIME series docomo SMART series docomo PRO series その他
2009年- 2010年 (冬・春)
docomo STYLE series docomo PRIME series docomo SMART series docomo PRO series ドコモ スマートフォン その他
2010年 (夏・秋)
docomo STYLE series docomo PRIME series docomo SMART series docomo PRO series ドコモ スマートフォン その他
2010年- 2011年 (冬・春)
docomo STYLE series docomo PRIME series docomo SMART series docomo PRO series ドコモ スマートフォン その他
2011年 (夏・秋)
docomo STYLE series docomo PRIME series docomo SMART series ドコモ スマートフォン その他
納入企業
「 」(マーク無):FOMAハイスピード 対応機種 -
「*」:Xi・FOMAハイスピード対応機種 -
「**」:FOMAハイスピード非対応機種 -
【新色】は以前に発売された機種の新色版