みいつ (クルアーン)
『みいつ』[2]とは、クルアーンにおける第97番目の章(スーラ)。5つの節(アーヤ)から成る[1]。 内容この章は ライラトルカドルを描く。ムハンマドに最初の啓示が下ったのは、西暦610年のラマダーンのある夜(ラマダーンの最後の10日間の奇数日)だといわれる。そして、その夜のことを「ライラトルカドル(みいつの夜)」と呼ぶ[3]。Q44章3節の「祝福された夜」も、これを指しているという解釈がある[4]。 この章や様々なハーディスによれば、ライラトルカドルは、ラマダン月の最後の10日間に含まれるどれかの奇数日の夜に当たると考えられているが、正確な日付ははっきりしていない。ムスリムはこの夜を特に神への祈りと嘆願と悔悛に特に適していると考えている。 およその内容は以下のようになる。 「カドル(Qadr)」とは、井筒俊彦によると「(神の)意思決定」「(神の)威力」「至高至尊の地位」[6]などに解されており、クルアーンの日本語訳で「アル・カドル(Al-Qadr)」の章名は「稜威章」(大川訳)、「定め」(井筒訳)、「聖断の章」(藤本ら訳)、「みいつ」(日本ムスリム情報事務所)などと表されている。 第4節の「精霊」は、「ジブリール(ガブリエル)」であると広く考えられている。 啓示の時期これがマッカ啓示かメディーナ啓示かについては論争がある。[7] 脚注・出典
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