イナズマロックフェス
イナズマロックフェス(INAZUMA ROCK FES)は、2009年以降の9月中旬(敬老の日または秋分の日を含む3連休以上の土曜日、日曜日)に、滋賀県草津市の琵琶湖畔で催される西日本最大級の野外音楽イベント。略称は「IRF」、「イナフェス」(稲フェス)、「イナズマ」(西川貴教とそのファンクラブ会報では「イナズマ」の略称を使用)。 概要滋賀県野洲市出身の歌手であり、初代滋賀ふるさと観光大使(2008年 - )でもある西川貴教は、観光大使就任の際に「音楽を通じて地元にお返しがしたい」と語っていた[1]。それを実現するため開催されたのがこのロックフェスで、滋賀県内で初となる大型野外ロックフェス企画であった。開催場所は琵琶湖に面した滋賀県草津市烏丸半島芝生広場。イベント名は、滋賀県の「滋」を形どったナンバープレートの文字の一部が稲妻に見えることに由来し[2]、開催時期は西川の誕生日が9月19日であることに由来している。 有料エリアであるメイン(雷神)ステージの他、フリー(無料)エリアでは次期メインステージ進出やブレイクを目指すアーティストが出演するライヴ(風神)ステージや、ご当地キャラクターや若手芸人が登場するエンタメ(龍神)ステージが行われ、さらには地元食材を用いたB級グルメや地域観光資源をPRするブース、キッズエリアが設けられており、有料チケットを持っていなくても一日中楽しめるイベントとなっている。 全国から音楽ファンが多数来場し、宿泊や地元観光名所のPRを含め地域経済に多大な経済効果をもたらしていることから、米ネバダ州ラスベガスの観光関係者からも注目されている[3]。 歴史2009年西川は初日の19日はバンドabingdon boys schoolのボーカルとして出演し、20日にはT.M.Revolutionとしてソロで出演した。 初日公演は、嘉田由紀子滋賀県知事(当時)の開会宣言で始まり、ラストを飾ったabingdon boys schoolのステージでは、UVERworldのボーカルTAKUYA∞が飛び入り参加し、abingdon boys schoolの新曲「蒼焔-SOUEN-」を共に熱唱した。20日の2日目の公演は、橋川渉草津市長(当時)の開会宣言によって始まり、大トリを務めたT.M.Revolutionのステージには、西川との親交のある明石家さんまがステージに飛び入りで参加し、「HIGH PRESSURE」を共に熱唱した。 19日と20日の両日合わせて観客動員数30,000人以上を記録した。 出演者
2010年西川は初日の18日はバンドabingdon boys schoolのヴォーカルとして出演し、19日にはT.M.Revolutionとしてソロで出演した。 初日公演は、嘉田由紀子滋賀県知事の開会宣言で始まり、ラストを飾ったabingdon boys schoolのステージでは、SADSのボーカル清春が飛び入り参加し、黒夢時代の曲「少年」を共に熱唱した。19日の2日目の公演は、橋川渉草津市長の開会宣言によって始まり、大トリを務めたT.M.Revolutionのステージには、去年の出演者HOME MADE 家族のMICROがステージに飛び入りで参加した。また、T.M.Revolutionの元プロデューサーで現在も作曲、編曲を担当している浅倉大介がシークレットゲストとして参加した。西川と浅倉が同じステージで共演したのは2000年以来10年振りのこととなる。 この年より2ステージ構成となりフリーエリアにエンタメステージが設けられ、バンド演奏やお笑い芸人の漫才、ラジオ番組の公開収録、滋賀県の観光PRイベントなど多岐に渡るステージイベントが行われるようになった。 出演者
2011年この年からフリーエリア・エンタメステージへの出演権をかけた公開オーディション企画イナズマゲートがスタートした。 18日の2日目の公演では、大トリを務めたT.M.Revolutionのステージに初日の出演者である中川翔子が参加し、中川の曲「空色デイズ」を共に熱唱した。西川は前年に行われたT.M.Revolutionの単独ライブ「T.M.R.LIVE REVOLUTION'10 -Strikes Back VIII-」の夜の部ラストにおいて本曲を披露している。 出演者
2012年初日の公演は、氣志團が代表曲「One Night Carnival」の演奏中に「HOT LIMIT」「HIGH PRESSURE」のカバーを披露、また翌日9月16日より千葉県で開催され2日目9月17日にはT.M.Revolutionも出演した氣志團万博2012 房総ロックンロール・オリンピックの公式テーマ曲をライブ初披露した。ラストを飾ったabingdon boys schoolのアンコールのステージでは2009年と2010年に出演したtetsuyaが飛び入り参加し、L'Arc〜en〜Cielの曲「READY STEADY GO」を共に熱唱した。 2日目の公演では、SOPHIAがかつて西川貴教が在籍したバンドLuis-Maryの代表曲「Rainy Blue」を熱唱。これはボーカルの松岡充がアマチュア時代に同バンドをスタッフとして手伝っていたことに由来する。ラストを飾ったT.M.RevolutionのステージアンコールではCMで共演中のミゲル・ゲレイロがゲスト出演し「チカラにかえて」「消臭力のうた」の2曲を披露。また今年もHOME MADE 家族のMICROが出演し『Lakers』を熱唱、残りのHOME MADE 家族のメンバーも全員登場してコラボレーション楽曲「Tomorrow Meets Resistance」を初披露しステージのラストを飾った。 主催者の西川の発表によれば、2012年は過去最多動員35,000人を記録し、特に2日目は前売券が初めて完売となった。 出演者
2013年観客動員数(有料エリア)は過去最高の50,000人を記録した。また主催者の西川貴教は初めてトリを他のアーティストに譲った(初日)。 出演者
2014年この年からメインステージを「雷神」、フリーライヴステージを「風神」、フリーエンタメステージを「龍神」と名付けられた。 アマチュアミュージシャンのオーディションも今年からエピックレコードジャパンと共同で開催され、今年度は4組が準グランプリを獲得した。 観客動員数(有料エリア・無料エリア合計)は2日間で10万人を記録した。 出演者
2015年出演者
2016年この年は9月17・18日に開催されたが、18日夕刻に発生した落雷の影響によりイベントは途中中止となり、主宰者の西川が謝罪した。 二日間で10万人の動員。 出演者
2017年この年は9月16日に本祭が開催されたほか、前夜祭として「イナズマロックフェス2016リターンズ」を15日に開催。イナズマロックフェス2016リターンズは途中で終了となった前年の9月18日公演のチケット購入者を対象に無料で行われた[4]。しかし本祭2日目の17日は台風18号接近により観客の安全を考慮したため中止が決定された[5][6]。また17日の出演者には堂本剛がラインナップされていたが、突発性難聴による体調不良のため8月1日に出演キャンセルが発表された。 出演者
2018年初開催から10年目の記念公演としてイベント初の3日間開催となった。前年台風による公演中止で出演できなかったアーティストが再集結し、3日間の観客動員数は過去最大の15万人(有料エリア、無料エリア合計)となった。 出演者
2019年この年は台風17号の影響で開催が心配されたが予定通り9月21・22日に開催された。11回目となる本イベントでは2日間で9万5千人の観客動員数となった。 出演者
2020年新型コロナウイルス感染拡大防止のため草津市烏丸半島での開催を見合わせ、ライブ配信サブスクリプションサービスのプラットフォーム「サブスクLIVE」を使ったオンライン配信に切り替えて9月19日に開催された[7][8]。 2021年前年に続き、新型コロナウイルスの影響で草津市烏丸半島での開催が中止となった[9]。 2022年
2023年
2024年
脚注
関連項目
外部リンクInformation related to イナズマロックフェス |