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この項目では、大沢在昌の小説シリーズについて説明しています。鬼塚忠の小説については「カルテット!」をご覧ください。 |
『カルテット』 (Quartet) は、大沢在昌による日本の小説シリーズ。2011年に毎日放送(MBS)でテレビドラマ化された。
初出
- カルテット(『野性時代』2004年12月号 - 2005年4月号)
- カルテット2 イケニエのマチ(『野性時代』2006年12月号 - 2008年4月号)
- カルテット3 指揮官(コマンダー)(『野性時代』2008年7月号 - 2009年7月号)
- カルテット4 Liberator(『野性時代』2009年9月号 - 2010年10月号)
書誌情報
文庫版
あらすじ
登場人物
主要人物
- タケル
- 18歳。10歳の時に両親と妹を惨殺されるが、犯人も犯行の動機も分からない警察の無能さに見切りを付け、怒りを生きる糧とし、自ら体を鍛え上げ、格闘技を身に付け、夜ごと繁華街で“ゴキブリ”たちを狩る日々を送っている。かつて痛めつけた男たちに報復されそうになったところを、クチナワに助けられ、チームにスカウトされる。
- ホウ
- 人気DJ・リンのボディガード。中国残留孤児三世。黒竜江省生まれ。
- 7歳の時に家族と日本に移り住んだが、9歳の時に母親が家を出ていき、言葉や文化の壁により辛い時期を過ごした。日本名はアツシだが、日本も日本人も憎んでいるため、そう呼ばれることを嫌う。全身にタトゥを纏っている。
- カスミ
- 17、18歳の少女。
- 親友・セーラをタイに売り飛ばし薬漬けにした塚本を憎んでおり、その復讐のために本心を隠して、塚本の女として肉体関係を持ち続けている。
- 自称“悪魔の血をひく女”で、その出自は謎に包まれている。クチナワとはある目的のために共闘関係にあり、チームの人選もカスミが行い、チームの司令塔的存在。
- クチナワ
- 警視庁の異端者。所属部署は組織犯罪対策部で、階級は警視正。過去の事件で両脚を失い、電動車椅子に乗っている。“クチナワ”は蛇のことで、蛇には足がないことからそう名乗る。
- ずば抜けて優秀な頭脳を持ち、自らの理想を実現しようと精鋭部隊を結成したが失敗した。
その他
- トカゲ
- クチナワの側近。特殊部隊の兵士を思わせる身のこなし。
- マスター
- 恵比寿駅近くの雑居ビルにバー「グリーン」を構える。30代後半のひょろりとした体型。元警官で、かつてクチナワが作ろうとしていた精鋭部隊の隊員だった。
渋谷デッドエンド
- リン
- カリスマDJ。非常に人気があり、イベントには1000人以上が集まる。中国残留孤児三世。黒竜江省生まれ。
- イベント企画者の塚本との関係を解消し、独立を画策していたが、その動きを事前に感づかれ、イベントの最中にもみ合って転落死してしまう。
- 塚本(つかもと)
- イベント会社を経営する。オーガナイザーとしてリンのイベントを企画し、関西の“本社”から卸されるドラッグをイベント会場で売りさばく。
- 嶋(しま)
- 塚本のボディガード。ボディビルのやり過ぎで胸が肩にくっつきそうなほど屈強な体格。イベントでセキュリティを束ねる責任者。
テレビドラマ
毎日放送(MBS)製作にて、2011年1月18日よりTBS系列各局にて順次放送。平均視聴率1.6%。
原作のホウは男だが、ドラマでは女のシュンとして福田沙紀が演じる。
キャスト
スタッフ
- 企画 - 一志順夫、宍戸健司
- プロデューサー - 松岡周作、鎌田雄介、竹田靑滋、深迫康之
- 脚本 - 公園兄弟(真辺克彦&鴨義信)
- 演出 - 西海謙一郎 ほか
- 音楽 - 石塚徹
- 主題歌 - 松下優也 「Paradise」
- 製作 - 「カルテット」製作委員会、毎日放送
- 制作協力 - ボイス&ハート
ネット局
台湾ロケにおける騒動と批判
ロケの一部を台湾の台北市万華区で行なったが、劇中では"違法移民が溢れる古ぼけて廃れた無法地帯"といった否定的なニュアンスで描かれていたことが、台湾で反発を呼んだ。
さらに台湾でロケを行なったのは「ゴミゴミしたところが必要だったから」という理由だったと報道された[2]ことで、台湾・日本双方でさらに物議をかもすことになった。[3]
出典・脚注
毎日放送 木曜深夜ドラマ |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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カルテット 【ここまで第一期】
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毎日放送 木曜深夜24:55 - 25:25 |
闇金ウシジマくん
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カルテット 【ここまで木曜深夜ドラマ枠】
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TBS 火曜深夜24:55 - 25:25(水曜未明0:55 - 1:25) |
闇金ウシジマくん
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カルテット
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外部リンク
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金曜ナイト劇場(土曜未明) (2009年4月 - 2010年3月) | |
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金曜未明(木曜深夜) 第一期 (2010年4月 - 2011年3月) | |
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日曜未明(土曜深夜) (2011年4月 - 2011年9月) | |
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金曜未明(木曜深夜) 第二期 (2011年10月 - 2012年3月) | |
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金曜未明(木曜深夜) 第三期 (2012年4月 - 2014年3月) |
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月曜未明(日曜深夜) (2014年4月 - 2016年3月) | |
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木曜未明(水曜深夜) (2008年10月 - 2011年3月) | |
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