ガストン・ガウディオ
ガストン・ガウディオ(Gastón Gaudio, 1978年12月9日 - )は、アルゼンチン・ブエノスアイレス出身の男子プロテニス選手。El Gato(エル・ガト、スペイン語で「猫」の意味)というニックネームを持っている。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。シングルス自己最高ランキングは5位。ATPツアーでシングルス8勝、ダブルス3勝を挙げた。 2004年全仏オープン男子シングルスにて当時世界ランキング44位でありながら優勝を果たした。2005年最終戦テニス・マスターズ・カップベスト4。 選手経歴6歳からテニスを始め、成長期にはテニスと並んでサッカーにも親しんだ。1996年にプロ入り。2000年9月のシドニー五輪に出場したが1回戦で敗退している。 2002年4月、バルセロナ・オープンとマヨルカ・オープンで2週連続優勝を果たす。バルセロナ・オープンでは準決勝で第1シードのレイトン・ヒューイットを破り、決勝でアルベルト・コスタを破ってツアー初優勝を決めた。翌週のマヨルカ・オープンでは準々決勝でグスタボ・クエルテンを破った後、決勝でヤルコ・ニエミネンを破り、2週連続優勝を飾った。しかし、ガウディオはその後2004年全仏オープンまで2年間シングルスの優勝がなかった。 2004年全仏オープンで、ガウディオはノーシード選手であったが、準々決勝でレイトン・ヒューイット、準決勝でダビド・ナルバンディアンを破って決勝に進んだ。準決勝のナルバンディアン戦に続き、決勝もギリェルモ・コリアとのアルゼンチン対決になった。最初の2セットを0-6, 3-6で落とし、コリアの優勝まであと1セットから、ガウディオは反撃を開始、第3,4セットを6-4, 6-1で奪うと、最終第5セットでもコリアのチャンピオンシップ・ポイント(優勝が決まるポイント)を何本もしのぎ、8-6で取って全仏オープン初優勝を決めた。この年はダブルスでも、同じアルゼンチンのフアン・イグナシオ・チェラと組んだ優勝が2つあった。 全仏優勝の翌年、ガウディオは2005年に男子ツアーで自己最高成績のシングルス年間5勝を挙げたが、大会前年優勝者として臨んだ全仏オープンでは4回戦でダビド・フェレールに6-2, 4-6, 6-7, 7-5, 4-6のフルセットで敗れた。2006年はシングルスの優勝はなかったが、ダブルスでマックス・ミルヌイと組んだ優勝が1つある。2007年以降は足首の怪我に悩まされておりランキングも下降、2008年9月にはついにATPランクを失っている。 2010年全仏オープンでは6年前の優勝者が予選で敗退するという屈辱を味わった。2010年8月にオーストリアのチャレンジャー大会に出場したのが最後になり、2011年8月、アルゼンチンのテレビ番組で引退を正式に発表した[1]。 ガウディオのシングルス16回、ダブルス3回の決勝進出は全てクレーコートの大会である。 ATPツアー決勝進出結果シングルス: 16回 (8勝8敗)
ダブルス: 3回 (3勝0敗)
4大大会優勝
4大大会シングルス成績
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
※: 2005年全仏2回戦の不戦勝は通算成績に含まない 脚注外部リンク
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