ニューハノバー郡 (ノースカロライナ州)
ニューハノバー郡(ニューハノバーぐん、英: New Hanover County)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州の南部、大西洋岸に位置する郡である。人口は22万5702人(2020年)[1]。郡庁所在地はウィルミントンである。 ニューハノバー郡は、ブランズウィック郡とペンダー郡と共にウィルミントン都市圏を構成している。 歴史ニューハノバー郡は1729年にクレイブン地区から分離し、バス郡のニューハノーバー地区として設立された。郡名は当時のイギリスの王家ハノーヴァー家にちなんで名付けられた。 1734年、ニューハノーバー地区の一部がブレイデン郡とオンスロー郡になった。1739年にバス郡が廃止されたことに伴い、残りの領域が郡に変わった。 1750年、ニューハノーバー郡の北部がデュプリン郡になった。1764年、別の部分がブレイデン郡の一部と合され、ブランズウィック郡が設立された。1875年、郡北部が分離し、ペンダー郡ができて、ニューハノバー郡は現在の領域になった。南北戦争の最終盤の戦闘が郡内で起こった。南軍が海岸に保持した最後の砦では第二次フィッシャー砦の戦いがあり、それに続いてウィルミントンの戦いがあった。1898年におきたウィルミントン暴動とジム・クロウ法の成立により、公民権が不公平になった状態で19世紀が終わり、3世代後にあたる20世紀後半になって公民権運動が結実するまで、その状態が続いた。ウィルミントン暴動はヒュー・マクレイを含む9人の陰謀家集団によって計画されていた。マクレイは後に公園用の土地をニューハノーバー郡に寄付し、その公園はマクレイの名前が付けられた。公園にはマクレイを称える銘板があるが、1898年の暴動におけるマクレイの役割については触れられていない。 政治と郡政府ニューハノバー郡は民主党と共和党の二大政党に拮抗する支持を与えており、激戦郡と見られている。2004年アメリカ合衆国大統領選挙では、ジョージ・W・ブッシュを53%が支持し、対するジョン・ケリーは44%だった。同日に行われた州知事選挙では、民主党現職のマイク・イーズリーに53%の支持を与え、対抗馬の共和党パトリック・J・バランタインには45%と、大統領選挙とは反対の結果になった。 アメリカ合衆国下院議員では民主党議員、ノースカロライナ上院には共和党議員を送り、ノースカロライナ州下院には共和党員2人、民主党員1人を選出している。 ニューハノバー郡は地域のケープフェア自治体委員会のメンバーである。 地理アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は328平方マイル (849 km2)であり、このうち陸地199平方マイル (515 km2)、水域は129平方マイル (334 km2)で水域率は39.33%である[2]。ノースカロライナ州の100郡の中で、チョウォーン郡に次いで面積が小さい。 郡区ニューハノバー郡は5つの郡区に分かれている。ケープフェア、フェデラルポイント、ハーネット、メイソンボロ、ウィルミントンの各郡区である。 島
主要高規格道路州間高速道路
アメリカ国道
ノースカロライナ州道隣接する郡
人口動態
都市と町国勢調査指定地域
未編入の町
脚注
外部リンク
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